【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
上手くいかない二人
(……ニャゥー)
(いち、に…………? あ、あれっ!?)
ぎゅぅうう……!
部屋の外からした聞き慣れない動物の鳴き声に気が逸れ、またしても革靴を柔らかくへこませたリュミエールに、公爵の眉間に鋭い亀裂が走る。
「……い・い・か・げ・ん・覚えろ! どうして踊りだけが極端に下手なんだ、お前は!」
「申し訳ありません……レクシオール様」
本日何度目かの失敗で、目を半眼にして睨まれたリュミエールが縮こまる。
それを庇おうと、フレデリクがパメラの手を離し近づいた。
「まぁまぁ、レックス、彼女もちょっとずつ上達しているじゃないか」
「どこがだ……」
「それは……あ~、さ、三回に二回しかこけなくなった!」
「目を泳がせる位なら言うな! その代わり、足を踏まれる回数は増えているんだぞ……」
(いち、に…………? あ、あれっ!?)
ぎゅぅうう……!
部屋の外からした聞き慣れない動物の鳴き声に気が逸れ、またしても革靴を柔らかくへこませたリュミエールに、公爵の眉間に鋭い亀裂が走る。
「……い・い・か・げ・ん・覚えろ! どうして踊りだけが極端に下手なんだ、お前は!」
「申し訳ありません……レクシオール様」
本日何度目かの失敗で、目を半眼にして睨まれたリュミエールが縮こまる。
それを庇おうと、フレデリクがパメラの手を離し近づいた。
「まぁまぁ、レックス、彼女もちょっとずつ上達しているじゃないか」
「どこがだ……」
「それは……あ~、さ、三回に二回しかこけなくなった!」
「目を泳がせる位なら言うな! その代わり、足を踏まれる回数は増えているんだぞ……」