【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
なぜここに訪れたのかわからずにリュミエールは首をひねる。
今会おうとしても、きっとご迷惑になるだけよね……そんな事を考える彼女の前で小公爵はそのドアにカリカリと爪を立てた。
「だ、だめよ小公爵、お仕事の邪魔をしては……。あっ……!」
小公爵を抱き上げた目の前で、扉がギッと開き……リュミエールはさっと青ざめる。
「ど・い・つ・が、小公爵だ? そのデブ猫か」
「……ええと、ええと」
リュミエールは小公爵を抱えながら、視線を空中に逃して言い訳を探す。
パメラには、決して彼の前で言わないように注意を受けていたのに……。
(何か言い訳を……何でもいいから!!!! しょう、こうしゃく……ちょこ……こうちゃ)
背中に冷汗がたらりと流れ、混乱しながらリュミエールは言い放った。
「チョコ紅茶味のシュークリームが食べたい! ……と思いました!」
すると眼前のレクシオールは殊更渋面になり、冷たく目を細める。
今会おうとしても、きっとご迷惑になるだけよね……そんな事を考える彼女の前で小公爵はそのドアにカリカリと爪を立てた。
「だ、だめよ小公爵、お仕事の邪魔をしては……。あっ……!」
小公爵を抱き上げた目の前で、扉がギッと開き……リュミエールはさっと青ざめる。
「ど・い・つ・が、小公爵だ? そのデブ猫か」
「……ええと、ええと」
リュミエールは小公爵を抱えながら、視線を空中に逃して言い訳を探す。
パメラには、決して彼の前で言わないように注意を受けていたのに……。
(何か言い訳を……何でもいいから!!!! しょう、こうしゃく……ちょこ……こうちゃ)
背中に冷汗がたらりと流れ、混乱しながらリュミエールは言い放った。
「チョコ紅茶味のシュークリームが食べたい! ……と思いました!」
すると眼前のレクシオールは殊更渋面になり、冷たく目を細める。