【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「お前は俺が料理人にでも見えているのか……? 眼鏡でもかけるか?」
「あぅ……ごめんなさい、嘘です。申し訳ございません……」
がっくりと肩をおとしリュミエールは謝罪する。
酷い叱責を受けると思っていたリュミエールだったが、耳に届いたのはレクシオールの小さな苦笑だった。
「フ……馬鹿者め。大方パメラが言ったことでも真に受けたのだろうが……その可愛くないデブ猫の面構えが俺と似ているから小公爵と呼ばれていること位、とうに知っている」
「ご、ご存じだったのですか!?」
ぽか~ん、と口を開けたリュミエール緩んだ手から、小公爵がするりと抜け出てストッと地面に降りる。
するとレクシオールは跪き、小公爵に意地の悪い顔を突き付ける。
「フン、直接言われなくてもそう言うのはわりと伝わって来るものだ。悪意を感じるわけでも無いし、実害はないからな……」
レクシオールは小公爵の目の前に指を突きつけると、ぐるぐると回した。
それに反応したように、小公爵は短い前足でそれを追う。
「あぅ……ごめんなさい、嘘です。申し訳ございません……」
がっくりと肩をおとしリュミエールは謝罪する。
酷い叱責を受けると思っていたリュミエールだったが、耳に届いたのはレクシオールの小さな苦笑だった。
「フ……馬鹿者め。大方パメラが言ったことでも真に受けたのだろうが……その可愛くないデブ猫の面構えが俺と似ているから小公爵と呼ばれていること位、とうに知っている」
「ご、ご存じだったのですか!?」
ぽか~ん、と口を開けたリュミエール緩んだ手から、小公爵がするりと抜け出てストッと地面に降りる。
するとレクシオールは跪き、小公爵に意地の悪い顔を突き付ける。
「フン、直接言われなくてもそう言うのはわりと伝わって来るものだ。悪意を感じるわけでも無いし、実害はないからな……」
レクシオールは小公爵の目の前に指を突きつけると、ぐるぐると回した。
それに反応したように、小公爵は短い前足でそれを追う。