【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
(何か悪いことをしているような気がしてド、ドキドキしてきますわ……)
(ああ、私の御嬢様がついに恋を知ってしまった……)
頬を赤らめたパメラが喉をごくりと鳴らし、なぜかケイティは半泣きになって両手で顔を覆う。そして僕は悪戯心を押さえられず、二人にちょっかいをかけに行く。
「おや、リュミエール、肩に虫がついてるよ……取って上げる」
「えっ!?」
もちろん嘘だが……そう言って伸ばした僕の手をレクシオールはパシッと掴んで止めた。
「む……なんだ? なにもおらんではないか」
確認した後、彼はぎろっとこちらを睨みつけた。
しかしこれ位で諦める僕じゃない。
「あれ? いや~ごめんごめん、ほこりか何かと見間違えたかな? まぁいいや、それよりリュミエール、せっかくだし少し僕と踊ってくれない? 近くで上達の成果を見たいんだ」
「は、はぁ、私は構わないですけど……」
「――駄目だ」
(ああ、私の御嬢様がついに恋を知ってしまった……)
頬を赤らめたパメラが喉をごくりと鳴らし、なぜかケイティは半泣きになって両手で顔を覆う。そして僕は悪戯心を押さえられず、二人にちょっかいをかけに行く。
「おや、リュミエール、肩に虫がついてるよ……取って上げる」
「えっ!?」
もちろん嘘だが……そう言って伸ばした僕の手をレクシオールはパシッと掴んで止めた。
「む……なんだ? なにもおらんではないか」
確認した後、彼はぎろっとこちらを睨みつけた。
しかしこれ位で諦める僕じゃない。
「あれ? いや~ごめんごめん、ほこりか何かと見間違えたかな? まぁいいや、それよりリュミエール、せっかくだし少し僕と踊ってくれない? 近くで上達の成果を見たいんだ」
「は、はぁ、私は構わないですけど……」
「――駄目だ」