【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「冗談はそこまでにしておきなさいよ……。もし今日リュミエール様を公爵様のお眼鏡にかなうようにしっかり着飾らせないで何か不手際があったら……。あなただけご実家に戻されるくらいで、済めばいいけれどねぇ」
「さ、さすがにあの公爵様でもそんなことは……」
「いいえ、その位大事なことなのです、公爵家の妃となる方にお仕えするという事は……! ケイティ、あなたもちゃんとそろそろ弁えなさい……この先もリュミエール様のお傍でお仕えしたいのならばね」
「わかってますよ……」
口をぎゅっと噤むケイティに、リュミエールは立ち上がって自分から手を取る。
「……ごめんね、私、自分のことばっかりで。ケイティの気持ちをあまり考えたことは無かったわ。あなたはフィースバークの家にいた時から、本当の姉の様にいつも私を励まして、笑顔をくれて……それがどんなに心強かったか……。あの、変なことを言うけど許してね。私、あなたがずっと傍にいてくれたらいいなって思ってたの。あなたは私にとって家族より余程身近な存在で……あなたがいなかったら、実家の自分の部屋で閉じこもったきり動けなかったかも知れないわ」
「さ、さすがにあの公爵様でもそんなことは……」
「いいえ、その位大事なことなのです、公爵家の妃となる方にお仕えするという事は……! ケイティ、あなたもちゃんとそろそろ弁えなさい……この先もリュミエール様のお傍でお仕えしたいのならばね」
「わかってますよ……」
口をぎゅっと噤むケイティに、リュミエールは立ち上がって自分から手を取る。
「……ごめんね、私、自分のことばっかりで。ケイティの気持ちをあまり考えたことは無かったわ。あなたはフィースバークの家にいた時から、本当の姉の様にいつも私を励まして、笑顔をくれて……それがどんなに心強かったか……。あの、変なことを言うけど許してね。私、あなたがずっと傍にいてくれたらいいなって思ってたの。あなたは私にとって家族より余程身近な存在で……あなたがいなかったら、実家の自分の部屋で閉じこもったきり動けなかったかも知れないわ」