【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
二人の誓い②
レクシオールがリュミエールの部屋を訪れたのは、侍女たちが着付けを丁度終えた頃のことだ……。
パメラが扉を開け、彼は室内に足を踏み入れるとリュミエールの姿を見て、目をしばたたかせる。
「…………」
「あら、公爵様、御嬢様に何かお言葉を頂けないのでしょうか?」
得意そうに口を笑ませるケイティ。
レクシオールはそれを忌々しく思いつつも、見惚れていたのを認めざるを得なかった。
ハーフアップの髪を、薄いブルーの髪留めで止め、レースのドレープをふんだんにあしらった同色のドレスに身を包んだリュミエールは、うっすらと頬を染めながらレクシオールを伺うような仕草でじっと見つめている。
「い、いかがでしょうか、レクシオール様」
「…………そ、そうだな」
気の利いた言葉が思い浮かばず、レクシオールは視線を横にずらす。
だが、そこにはいつものあの友はいない。
パメラが扉を開け、彼は室内に足を踏み入れるとリュミエールの姿を見て、目をしばたたかせる。
「…………」
「あら、公爵様、御嬢様に何かお言葉を頂けないのでしょうか?」
得意そうに口を笑ませるケイティ。
レクシオールはそれを忌々しく思いつつも、見惚れていたのを認めざるを得なかった。
ハーフアップの髪を、薄いブルーの髪留めで止め、レースのドレープをふんだんにあしらった同色のドレスに身を包んだリュミエールは、うっすらと頬を染めながらレクシオールを伺うような仕草でじっと見つめている。
「い、いかがでしょうか、レクシオール様」
「…………そ、そうだな」
気の利いた言葉が思い浮かばず、レクシオールは視線を横にずらす。
だが、そこにはいつものあの友はいない。