【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「……絶対に心を許してはいけませんからね、御嬢様。何か企んでいるに決まってるんですから」
――出し抜けにコツコツと足音がし、バンと扉が開かれた。
姿を見せたのは下の姉、赤い髪をまとめ、同色のドレスで着飾ったリーシアである。
「あら、おくつろぎの所申し訳ないわねぇ、エル……」
「リーシア姉様……」
彼女は先程と同じく笑みを浮かべているが、それはどこか蛇が舌なめずりをしているような陰惨な物に変わっていた……。
リュミエールは数々の辛い気持ちを思い出し、体を小さくする。
「いい御身分だわねぇ。公爵閣下の御寵愛を頂けたみたいで……。あんな美しい男性と一緒になれるなんて羨ましい限りだわ」
「え、ええ……光栄です」
ゆっくりと追い詰めるように距離を詰めてくるリーシアを警戒し、背中で庇うケイティ。
――出し抜けにコツコツと足音がし、バンと扉が開かれた。
姿を見せたのは下の姉、赤い髪をまとめ、同色のドレスで着飾ったリーシアである。
「あら、おくつろぎの所申し訳ないわねぇ、エル……」
「リーシア姉様……」
彼女は先程と同じく笑みを浮かべているが、それはどこか蛇が舌なめずりをしているような陰惨な物に変わっていた……。
リュミエールは数々の辛い気持ちを思い出し、体を小さくする。
「いい御身分だわねぇ。公爵閣下の御寵愛を頂けたみたいで……。あんな美しい男性と一緒になれるなんて羨ましい限りだわ」
「え、ええ……光栄です」
ゆっくりと追い詰めるように距離を詰めてくるリーシアを警戒し、背中で庇うケイティ。