【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「ねえ聞いてお父様! エルったら私に酷い口答えをしたのよ! おまけにあんな綺麗な男性と随分仲良くして……役立たずの分際の癖に、結婚して私より先に幸せになろうだなんて、絶対に許せないわ! あの二人の仲を引き裂いてやりたいの!」
リーシアは派手な男遊びが祟り、自分から言い寄ろうという男などいなかった。それを棚に上げて普段から姉のサンドラはともかく、自分より先に結婚の決まったリュミエールをよく非難していたのだ。
そしてオルゲナフが一番可愛がっていたのも彼女だった……リーシアからの言葉を聞いた時、彼の脳裏に一つの恐ろしい計画が閃く……。
(そうだ……王太子は、元々ハーケンブルグ公爵を憎んでいる。ならばあの二人が不利益を被っても恐らく、喜んで見逃してくれるはずだ……!)
オルゲナフはリーシアの肩をつかむと、計画を説明する。
「リーシア、よく聞け……料理長には今回、三家の紅茶のポットを別々に分けるように説明してある。お前はその内青いポットにこの薬を入れろ! これは強い毒だが死ぬほどではないし、こちらの薬を飲めばすぐ回復する。それを盾にとり……リュミエールに飲ませ、死に至る毒だと言ってあの公爵家の若造を脅迫するのだ!」
「……ほ、本気なの!? お父様!」
リーシアは派手な男遊びが祟り、自分から言い寄ろうという男などいなかった。それを棚に上げて普段から姉のサンドラはともかく、自分より先に結婚の決まったリュミエールをよく非難していたのだ。
そしてオルゲナフが一番可愛がっていたのも彼女だった……リーシアからの言葉を聞いた時、彼の脳裏に一つの恐ろしい計画が閃く……。
(そうだ……王太子は、元々ハーケンブルグ公爵を憎んでいる。ならばあの二人が不利益を被っても恐らく、喜んで見逃してくれるはずだ……!)
オルゲナフはリーシアの肩をつかむと、計画を説明する。
「リーシア、よく聞け……料理長には今回、三家の紅茶のポットを別々に分けるように説明してある。お前はその内青いポットにこの薬を入れろ! これは強い毒だが死ぬほどではないし、こちらの薬を飲めばすぐ回復する。それを盾にとり……リュミエールに飲ませ、死に至る毒だと言ってあの公爵家の若造を脅迫するのだ!」
「……ほ、本気なの!? お父様!」