【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「ああ……実はこのフィースバーグ家は経営に失敗し、没落寸前なのだ! 奴から多額の支援金をせしめる以外に存続の道はもうない! これでどうにかならなければ、我々一家は路頭に迷うことになる! 今のような贅沢な生活は二度とできなくなるんだぞ、リュミエールはあんな幸せを手に入れているというのに、お前はそれでもいいのか!?」
「そ……そんな!」
リーシアは愕然とし、次の瞬間瞳に憎しみの炎をたぎらせる。
「お父様、任せて……だけど一つだけ条件があるの。エルの婚約を破談させて、今度は私をあの公爵様の元へ嫁がせてちょうだい。サンドラ姉様以上にあの小憎らしい妹を苦しめてやるわ!」
「……いいだろう。全てはフィースバーグ侯爵家存続の為だ……その為なら何をしても許される! さあ、もう時間が無い……今すぐお前はこの薬を!」
「わかったわ、お父様!」
扉を勢いよく開けて飛び出すリーシアに目もくれず、オルゲナフは……公爵家から多額の支援金を送らせること、そしてリュミエールとの婚約を破棄することという二つの内容をしたためた念書を作成する。
(後は、あの若造に署名させるだけだ……絶対に、このまま終わらせんぞ……!)
彼はそして、隈で縁取られた目をぎらつかせながら、計画を説明する為王子の出迎えに移動していく……。
「そ……そんな!」
リーシアは愕然とし、次の瞬間瞳に憎しみの炎をたぎらせる。
「お父様、任せて……だけど一つだけ条件があるの。エルの婚約を破談させて、今度は私をあの公爵様の元へ嫁がせてちょうだい。サンドラ姉様以上にあの小憎らしい妹を苦しめてやるわ!」
「……いいだろう。全てはフィースバーグ侯爵家存続の為だ……その為なら何をしても許される! さあ、もう時間が無い……今すぐお前はこの薬を!」
「わかったわ、お父様!」
扉を勢いよく開けて飛び出すリーシアに目もくれず、オルゲナフは……公爵家から多額の支援金を送らせること、そしてリュミエールとの婚約を破棄することという二つの内容をしたためた念書を作成する。
(後は、あの若造に署名させるだけだ……絶対に、このまま終わらせんぞ……!)
彼はそして、隈で縁取られた目をぎらつかせながら、計画を説明する為王子の出迎えに移動していく……。