【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
三家合同茶会③
戻って来たレクシオールと共に、リュミエール達は茶会の用意がされた庭園へと向かう。
ここも、一応の手入れはされているようだが、人が少ないのか……ところどころ手抜かりがあるのは見るものが見れば一目瞭然だ。
そんな中、しつらえられたテーブルに先に腰掛けていたのは……カシウス王太子その人だった。
彼は立ち上がりもせず、慇懃な笑みを浮かべる。
「サンドラが勝手を知っていたのでね。先に落ち着かせてもらっていたよ。フィースバーグ侯爵と何か話していたと聞いたが、どうかしたのかな?」
「個人的な話ですので、内容は控えさせていただければと思います。本日はなにとぞ良しなに」
臣下の礼を取り、レクシオールが膝を折るのにならい、リュミエールも体を沈めて胸に手を当てた。王太子はそれを満足げに見下ろす。
「ああ。リュミエール嬢も息災で何よりだ。ハーケンブルグ公爵との仲もよろしいようで」
「ありがたきお言葉、痛み入ります」
ここも、一応の手入れはされているようだが、人が少ないのか……ところどころ手抜かりがあるのは見るものが見れば一目瞭然だ。
そんな中、しつらえられたテーブルに先に腰掛けていたのは……カシウス王太子その人だった。
彼は立ち上がりもせず、慇懃な笑みを浮かべる。
「サンドラが勝手を知っていたのでね。先に落ち着かせてもらっていたよ。フィースバーグ侯爵と何か話していたと聞いたが、どうかしたのかな?」
「個人的な話ですので、内容は控えさせていただければと思います。本日はなにとぞ良しなに」
臣下の礼を取り、レクシオールが膝を折るのにならい、リュミエールも体を沈めて胸に手を当てた。王太子はそれを満足げに見下ろす。
「ああ。リュミエール嬢も息災で何よりだ。ハーケンブルグ公爵との仲もよろしいようで」
「ありがたきお言葉、痛み入ります」