【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
わけのわからない言葉を呟いているオルゲナフに痺れを切らし掴みかかるレクシオール。それをまたずして、後ろからリュミエールが早口で説明しする。
「厨房は屋敷を入って右手の突き当りです! でも、お医者様はまだいるかわかりません!」
「クッ、取り合えず水だな……行って来る!」
レクシオールがその場から走りだし、オルゲナフはその場でどしゃりと膝をついた。
彼の服の中にはもちろん、解毒薬の瓶がある。だがここでそれを出した所で犯人であることは確定。
そして出さなかったところで、自分の不手際として、罪を負うこともまた確定。
破滅の未来しか待っていない……。
もう、どうしていいか分からなくなっていた彼は、この場で怒りをぶちまけることしかできない。
「な、なぜ……王太子が。リーシア、お前……薬を入れるポットを間違えたのか!?」
「わ、私はちゃんと言われた通り青いポットに入れたもの!」
「だ、だが……ならなぜ、そのポットがそこにあるのだ!?」
「あ、あなた、落ち着いて!」
「厨房は屋敷を入って右手の突き当りです! でも、お医者様はまだいるかわかりません!」
「クッ、取り合えず水だな……行って来る!」
レクシオールがその場から走りだし、オルゲナフはその場でどしゃりと膝をついた。
彼の服の中にはもちろん、解毒薬の瓶がある。だがここでそれを出した所で犯人であることは確定。
そして出さなかったところで、自分の不手際として、罪を負うこともまた確定。
破滅の未来しか待っていない……。
もう、どうしていいか分からなくなっていた彼は、この場で怒りをぶちまけることしかできない。
「な、なぜ……王太子が。リーシア、お前……薬を入れるポットを間違えたのか!?」
「わ、私はちゃんと言われた通り青いポットに入れたもの!」
「だ、だが……ならなぜ、そのポットがそこにあるのだ!?」
「あ、あなた、落ち着いて!」