【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
銀の髪が翼のように拡がり、リュミエールの前を覆う……。
立ちはだかったのは馬車に突き立つ剣を奪ったレクシオールだ。鬼気迫る表情で男達を斬り伏せ、周りを取り囲んだ者達も思わず後ずさる。
戦場であるにもかかわらず、リュミエールはその大きな背中に見惚れた。
(まるで、本物の竜が守ってくれているみたい……)
「――計画は失敗だ、退却するぞ!」
相次ぐ弓の音がさらに覆面達を動揺させ……リーダー格の男はたまらず声を張り上げる。
……だが部下の一人からすぐに否定の声が上がった。
「――で、できません……退路が塞がれて。いつの間にか包囲網が敷かれています!」
「な、なんだと……!? く、くそっ……」
気づけば、兵隊達が隊列を並べ囲いを素早く伸ばしていた……もう逃げ場はない。
そんな中レクシオールは勇ましく剣を振りあげ威圧する。
立ちはだかったのは馬車に突き立つ剣を奪ったレクシオールだ。鬼気迫る表情で男達を斬り伏せ、周りを取り囲んだ者達も思わず後ずさる。
戦場であるにもかかわらず、リュミエールはその大きな背中に見惚れた。
(まるで、本物の竜が守ってくれているみたい……)
「――計画は失敗だ、退却するぞ!」
相次ぐ弓の音がさらに覆面達を動揺させ……リーダー格の男はたまらず声を張り上げる。
……だが部下の一人からすぐに否定の声が上がった。
「――で、できません……退路が塞がれて。いつの間にか包囲網が敷かれています!」
「な、なんだと……!? く、くそっ……」
気づけば、兵隊達が隊列を並べ囲いを素早く伸ばしていた……もう逃げ場はない。
そんな中レクシオールは勇ましく剣を振りあげ威圧する。