【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
◆
謁見の間に居並ぶ重臣達は少数だったが、いずれも高位の国政を司る者達ばかりである。
そして二人を出迎えるのはこの国で王族に次ぐ地位を誇る、公爵位を持つルビディルという宰相だ。
「お待ちしておりました、お二人とも。では陛下の御前にお進みください」
そこら中から醸し出されている威厳にリュミエールは緊張して息が詰まりそうになったが……レクシオールが微笑みかけるのを見て、深呼吸し気を落ち着かせる。
(ゆっくり行こう……大丈夫だ)
(は、はい)
ゆっくりと赤いじゅうたんを踏みしめながら、二人は玉座の前へと歩んでゆく。
そこにはもちろん偉大な国王陛下の姿が、そして、向かって左には王太子、右には第二王子が並んでいた。二人はその数歩前まで進み出て地面にひざをつき、国王の言葉を待つ。
謁見の間に居並ぶ重臣達は少数だったが、いずれも高位の国政を司る者達ばかりである。
そして二人を出迎えるのはこの国で王族に次ぐ地位を誇る、公爵位を持つルビディルという宰相だ。
「お待ちしておりました、お二人とも。では陛下の御前にお進みください」
そこら中から醸し出されている威厳にリュミエールは緊張して息が詰まりそうになったが……レクシオールが微笑みかけるのを見て、深呼吸し気を落ち着かせる。
(ゆっくり行こう……大丈夫だ)
(は、はい)
ゆっくりと赤いじゅうたんを踏みしめながら、二人は玉座の前へと歩んでゆく。
そこにはもちろん偉大な国王陛下の姿が、そして、向かって左には王太子、右には第二王子が並んでいた。二人はその数歩前まで進み出て地面にひざをつき、国王の言葉を待つ。