【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「陛下、ここには王太子のなさった罪深き出来事の数々が、多くの臣下の署名と共に記されております。重臣たちの心は王太子よりすで離れており……彼を玉座にすえて、果たしてこの国を、民を安寧へと導けるものなのでしょうか。もしそうであるというのならば、私は国を割ってでも彼と戦う覚悟でおります……陛下が愛する第一王妃の御子とはいえ、人の心を理解しない人間にこの国を任せるわけにはいきませんから」
「父上、そやつの奸計に引っかからないで下さい!」
そしてそれを受け、国王はカシウスを見下ろすと、彼の頬を思い切り張り飛ばした!
「――ギャァッ!」
「黙れ馬鹿者めが! ……成長し妻でも娶れば少しは落ち着くかと思っていたが、重用すべき臣下を殺して婚約者を奪い取ろうとするような悪辣な行為、王族として恥ずかしいとは思わんのか! ……何が、悪かったの言うのだ。お前には考え得る限りの最高級の教育を与えたはずであったのに……」
「父上、私をお見捨てにならないで下さい! そ、そ奴らを罰して下さい!」
「まだわからんのかッ!! もうよい、お前からはもう王位継承権を剥奪する! こやつを牢屋へと閉じ込めよ!」
国王は、目頭を押さえ歯を食いしばると、手振りで王太子を連れ出すよう指示した。
控えていた衛兵が彼の両脇をつかみ、無遠慮に掴み上げる。
「父上、そやつの奸計に引っかからないで下さい!」
そしてそれを受け、国王はカシウスを見下ろすと、彼の頬を思い切り張り飛ばした!
「――ギャァッ!」
「黙れ馬鹿者めが! ……成長し妻でも娶れば少しは落ち着くかと思っていたが、重用すべき臣下を殺して婚約者を奪い取ろうとするような悪辣な行為、王族として恥ずかしいとは思わんのか! ……何が、悪かったの言うのだ。お前には考え得る限りの最高級の教育を与えたはずであったのに……」
「父上、私をお見捨てにならないで下さい! そ、そ奴らを罰して下さい!」
「まだわからんのかッ!! もうよい、お前からはもう王位継承権を剥奪する! こやつを牢屋へと閉じ込めよ!」
国王は、目頭を押さえ歯を食いしばると、手振りで王太子を連れ出すよう指示した。
控えていた衛兵が彼の両脇をつかみ、無遠慮に掴み上げる。