【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「では、お二人とも指輪の交換を」
満足そうな笑顔で、ロディアは控えていた侍女から一つの箱を受け取った。
そこに輝いているのは、もちろんレグリオとアリエステルからの贈り物である、蒼玉と琥珀の二つの指輪だ。
「ああ……リュミエール、手を出してくれ」
「は、はいっ――」
お互いの指へ、目の前の相手と同じ色の指輪が輝き……そして向かい合う二人にロディアの厳かな声が響く。
「では最後に、誓いの証として、口づけをどうぞ……」
その言葉にリュミエールの喉がくっと鳴った。
式の流れも知っていたし、一度人前で口づけは交わしていたけれど……胸の高鳴りは治まるどころか、大きくなるばかりで……。
「いいか……?」
「ぅ……はい」
レクシオールがベールをそっと上げるのを一瞬止めそうになったが、彼にかけらでも嫌な気持ちがあるのだと勘違いされたくはない。
俯けていた真っ赤な顔を上げ、彼に手によりスッと薄いベールが上がると、レースの帳が取り払われて目の前に貴公子の笑顔が露わになる。
満足そうな笑顔で、ロディアは控えていた侍女から一つの箱を受け取った。
そこに輝いているのは、もちろんレグリオとアリエステルからの贈り物である、蒼玉と琥珀の二つの指輪だ。
「ああ……リュミエール、手を出してくれ」
「は、はいっ――」
お互いの指へ、目の前の相手と同じ色の指輪が輝き……そして向かい合う二人にロディアの厳かな声が響く。
「では最後に、誓いの証として、口づけをどうぞ……」
その言葉にリュミエールの喉がくっと鳴った。
式の流れも知っていたし、一度人前で口づけは交わしていたけれど……胸の高鳴りは治まるどころか、大きくなるばかりで……。
「いいか……?」
「ぅ……はい」
レクシオールがベールをそっと上げるのを一瞬止めそうになったが、彼にかけらでも嫌な気持ちがあるのだと勘違いされたくはない。
俯けていた真っ赤な顔を上げ、彼に手によりスッと薄いベールが上がると、レースの帳が取り払われて目の前に貴公子の笑顔が露わになる。