【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
ややあって決着した攻防は本日も小公爵に軍配が上がり、ケイティは悔しそうに項垂れると、自ら扉を開けて彼を見送る。
「――クックックッ」
「ケイティったら……」
その背中があまりにも哀愁を誘っていたので、おかしくて二人は笑いを堪えきれない。
「お二人とも、ひどいですよ~!」
そして当のケイティもしょんぼり顔をくるっと切り替え、ケラケラと破顔する……。
目が涙で潤むほど笑った後、リュミエールは思った。
この人達と一緒の毎日なら、これから起こるどんな一幕も心のどこかへ集め、しっかりと大切にしまっておきたい……。
そうすればいつか……皆とこんなことがあったねと、笑い会える日がきっと来るはずだから――。
「――クックックッ」
「ケイティったら……」
その背中があまりにも哀愁を誘っていたので、おかしくて二人は笑いを堪えきれない。
「お二人とも、ひどいですよ~!」
そして当のケイティもしょんぼり顔をくるっと切り替え、ケラケラと破顔する……。
目が涙で潤むほど笑った後、リュミエールは思った。
この人達と一緒の毎日なら、これから起こるどんな一幕も心のどこかへ集め、しっかりと大切にしまっておきたい……。
そうすればいつか……皆とこんなことがあったねと、笑い会える日がきっと来るはずだから――。