【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「もも、申し訳ありません……」
「ちょっと、レックス。悪いのは僕なんだ……ついつい可愛い女の子に囲まれて羽目を外してしまってね。許してくれよ……仲の良い友達だろう?」
「いくら親しかろうと、礼を尽くすべき場ではそうすべきであろうが! どれほど待たされた思っているのだ!」
「ごめんごめん……」
手慣れた様子でレクシオールをなだめるフレデリク。部屋に入る前は堅苦しい声をかけたのに、この場ではずいぶん遠慮がない。
そして家格の差があるにもかかわらず、レクシオールが気にしていない所を見ると、小さなころからの知り合いなのか、もしくは彼がそう言ったことをあまり気に掛けない性質なのか……。
「……それで、遅れて来たわりには、こちらに挨拶も無しか?」
グリンと青い瞳がこちらに向いて、リュミエールは心臓が口から飛び出そうになる。
「御嬢様、ふんばりどころです!」と小声で応援してくれたケイティに勇気をもらい、何とかリュミエールは、公爵の前に出て、何とかドレスの裾を摘まみ上げる。
「ちょっと、レックス。悪いのは僕なんだ……ついつい可愛い女の子に囲まれて羽目を外してしまってね。許してくれよ……仲の良い友達だろう?」
「いくら親しかろうと、礼を尽くすべき場ではそうすべきであろうが! どれほど待たされた思っているのだ!」
「ごめんごめん……」
手慣れた様子でレクシオールをなだめるフレデリク。部屋に入る前は堅苦しい声をかけたのに、この場ではずいぶん遠慮がない。
そして家格の差があるにもかかわらず、レクシオールが気にしていない所を見ると、小さなころからの知り合いなのか、もしくは彼がそう言ったことをあまり気に掛けない性質なのか……。
「……それで、遅れて来たわりには、こちらに挨拶も無しか?」
グリンと青い瞳がこちらに向いて、リュミエールは心臓が口から飛び出そうになる。
「御嬢様、ふんばりどころです!」と小声で応援してくれたケイティに勇気をもらい、何とかリュミエールは、公爵の前に出て、何とかドレスの裾を摘まみ上げる。