【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
問題の発覚
フレデリクはともかくレクシオールまで現れるとは思わず、そのままの姿勢で硬直してしまうリュミエール。
顔も血の気が引いて真っ白だ。
「……ヴァイオリンか。弾けるのか? 意外だな……」
「あ、の、ほほ、本日はお日柄もよろしいようで……あっ」
――カラン。
目の前に進んで来た彼に動揺し、弓がその手から落ちてしまった。
「どうした……しっかり持っておけ」
「も、申し訳ありません……」
それをさっと拾い上げ、彼はリュミエールへと手渡してくれる。
蒼い双眸と視線が合い、リュミエールはそれに吸い込まれるように目が離せなくなる。
「パメラよ、どうなのだ? この二人は上手くやれそうか?」
「はい、リュミエール嬢は私など足下に及ばぬくらい、頭脳明晰、語学堪能でいらっしゃいますわ。楽器の腕前もそれはそれは……楽師としても食べていけそうな位お上手です」
「へぇ……それはいい。レクシオール、早速一曲お願いしてみようじゃないか」
顔も血の気が引いて真っ白だ。
「……ヴァイオリンか。弾けるのか? 意外だな……」
「あ、の、ほほ、本日はお日柄もよろしいようで……あっ」
――カラン。
目の前に進んで来た彼に動揺し、弓がその手から落ちてしまった。
「どうした……しっかり持っておけ」
「も、申し訳ありません……」
それをさっと拾い上げ、彼はリュミエールへと手渡してくれる。
蒼い双眸と視線が合い、リュミエールはそれに吸い込まれるように目が離せなくなる。
「パメラよ、どうなのだ? この二人は上手くやれそうか?」
「はい、リュミエール嬢は私など足下に及ばぬくらい、頭脳明晰、語学堪能でいらっしゃいますわ。楽器の腕前もそれはそれは……楽師としても食べていけそうな位お上手です」
「へぇ……それはいい。レクシオール、早速一曲お願いしてみようじゃないか」