【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
「……やや季節外れにございますが、懇親会と称して公爵を狩りに誘うのはいかがでしょう。その場で彼に痛手を負わせ、こらしめてやるというのは……?」
「ほう……だがあのような男、私から誘うつもりは無いぞ」
全く、本当に自分が動く気は全く無いようで……ある意味せいせいする程人任せな男である。だが、そのおかげでこちらの思うように事が運べそうだ……。
「仕方ありませぬな……。フィースバークの家に金を送れば、三家合同の催しという事でうまくやってくれることでしょう」
「なるほどな……で、どうやるのだ」
「それはこれこれこういう感じでございましてな――――」
私がその計画を説明すると、王太子の顔が喜びで歪む。
「ほう、それは面白そうではないか……ぜひ奴を笑いものにしてやるとしよう。サンドラ、君はこの城で私の土産話を期待して待っていてくれ」
「ええ、是非あの公爵の顔を、苦痛に歪めさせてくださいまし。本当は下の妹共々家ごと滅んで欲しいものですけれど、今回はそれで我慢しますわ」
この婚約者の方も王太子とどっこいどっこいのいい性格をしていそうである。
こんな二人が結婚して王家を継ぐことになるなど……この国の未来を考えるのも怖ろしい。
「ほう……だがあのような男、私から誘うつもりは無いぞ」
全く、本当に自分が動く気は全く無いようで……ある意味せいせいする程人任せな男である。だが、そのおかげでこちらの思うように事が運べそうだ……。
「仕方ありませぬな……。フィースバークの家に金を送れば、三家合同の催しという事でうまくやってくれることでしょう」
「なるほどな……で、どうやるのだ」
「それはこれこれこういう感じでございましてな――――」
私がその計画を説明すると、王太子の顔が喜びで歪む。
「ほう、それは面白そうではないか……ぜひ奴を笑いものにしてやるとしよう。サンドラ、君はこの城で私の土産話を期待して待っていてくれ」
「ええ、是非あの公爵の顔を、苦痛に歪めさせてくださいまし。本当は下の妹共々家ごと滅んで欲しいものですけれど、今回はそれで我慢しますわ」
この婚約者の方も王太子とどっこいどっこいのいい性格をしていそうである。
こんな二人が結婚して王家を継ぐことになるなど……この国の未来を考えるのも怖ろしい。