麻衣ロード、そのイカレた軌跡❷/赤き巣へ
その4
麻衣
ヒールズに着いて、店の中に入ると、砂垣さんはカウンターに座っていた
「お疲れ様です…」
私はメットを脱いで、カウンター奥の剣崎さんに挨拶した
「よし、ボックスで話そう。砂垣、移動だ」
剣崎さんは私に会釈して、正面の砂垣さんに声をかけてる
砂垣さんの両脇を固めていた、勝田さんと倉橋さんがウイスキーのボトルとグラスとアイスをもって、ボックス席に運んでる
ははあ…、相当シメられてたな、砂ちゃんは
顔色、真っ青だし…
ふふ…、何といっても、剣崎さんを加えたこの3人、KKK3人衆って、この”業界”じゃあ、恐れられてるらしいから…
...
「麻衣さん、下話は済んでるから、手っ取り早く詰めちゃっていいよ」
倉橋さんが、珍しく笑みをこぼして多弁だ
「了解です、倉橋さん。砂垣さん、今日、スケジュールははっきりしましたよ。あさって、私が墨東トップのあなたに、今回の高原亜咲襲撃の謝罪を求めに行きます。あなたが謝罪する相手は、土佐原OBになるわ。年下の狂犬娘に頭を下げるんじゃあ、いくらなんでもあなたが気の毒なんで、私、柄にもなく気をまわしちゃいましたよ…」
「はっはっはっ…!おい、砂垣、麻衣さんに感謝したらどうだ、ああ!」
そう言って、倉橋さんは砂垣さんに、濃い水割りを無理やりイッキ飲みさせてる…
どうやら今日の倉橋さん、悪酔いしてるわ
腹心の勝田さんも、席を離れてるし…
剣崎さんは、サングラスの奥で妙にニヤついてる(苦笑)
「こら、砂垣、何とか言え!」
今度は本気でボコってるよ
いやあ…、この人、酔うとハンパなくコワいわ!
でも、倉橋さんのそんな”やんちゃ”なとこ、私、嫌いじゃないかも…
ちょっとチャーミングだし
麻衣
ヒールズに着いて、店の中に入ると、砂垣さんはカウンターに座っていた
「お疲れ様です…」
私はメットを脱いで、カウンター奥の剣崎さんに挨拶した
「よし、ボックスで話そう。砂垣、移動だ」
剣崎さんは私に会釈して、正面の砂垣さんに声をかけてる
砂垣さんの両脇を固めていた、勝田さんと倉橋さんがウイスキーのボトルとグラスとアイスをもって、ボックス席に運んでる
ははあ…、相当シメられてたな、砂ちゃんは
顔色、真っ青だし…
ふふ…、何といっても、剣崎さんを加えたこの3人、KKK3人衆って、この”業界”じゃあ、恐れられてるらしいから…
...
「麻衣さん、下話は済んでるから、手っ取り早く詰めちゃっていいよ」
倉橋さんが、珍しく笑みをこぼして多弁だ
「了解です、倉橋さん。砂垣さん、今日、スケジュールははっきりしましたよ。あさって、私が墨東トップのあなたに、今回の高原亜咲襲撃の謝罪を求めに行きます。あなたが謝罪する相手は、土佐原OBになるわ。年下の狂犬娘に頭を下げるんじゃあ、いくらなんでもあなたが気の毒なんで、私、柄にもなく気をまわしちゃいましたよ…」
「はっはっはっ…!おい、砂垣、麻衣さんに感謝したらどうだ、ああ!」
そう言って、倉橋さんは砂垣さんに、濃い水割りを無理やりイッキ飲みさせてる…
どうやら今日の倉橋さん、悪酔いしてるわ
腹心の勝田さんも、席を離れてるし…
剣崎さんは、サングラスの奥で妙にニヤついてる(苦笑)
「こら、砂垣、何とか言え!」
今度は本気でボコってるよ
いやあ…、この人、酔うとハンパなくコワいわ!
でも、倉橋さんのそんな”やんちゃ”なとこ、私、嫌いじゃないかも…
ちょっとチャーミングだし