恋愛小説好き女子は自分も恋をしてみたい
こんにちは
私、恋愛小説好き中2の「川崎 夢」だよ~。今は、クラスの学級委員をしているよ。クラスのみんなを紹介したいけれどそんなこと言っていると日が暮れちゃうよね。残念だけど、私の紹介だけサックとするね。
私は、中1に戻るけれど腕相撲の女王として(君臨?)していたんだ~。ちょっとおかしな話だよね。でも、、、まぁそゆこと。詳しく言うとクラスみんなに勝つくらいってことかな・・・・?
でもまぁそのせいで、クラスの仮先生みたいな感じになっちゃったけどね、あっ中1の頃の話だよ。でも今もそのくせ?がなおらないようで・・・・。中1の頃のクラスメイトのトラブルを見かけると、止めにはいちゃうんだよね。そして、また帰るときに全クラス集まるからまたその場で起こってしまった。
そんなあるとき1年でクラスが一緒だった問題児である「山井」が喧嘩の中でこんなことを言っていた・・・・・
「俺は、この喧嘩を買ってやったぞ。」
そうすると、こちらも喧嘩腰な「宮城」言う・・・・・・
「お前が喧嘩を売ってきたんだろうが。何言ってんだよ。」
「いいや、俺はお前の喧嘩を100円かけて買ってやったぞ。」
もう意味が分からず少しわたしは混乱していた。100円で買うって何!?そんなことを思いながら止めにはいった。
「もうまぁた、喧嘩してるの?喧嘩を売る方も買う方もを悪いでしょ。それに100円も喧嘩に使わないでよね。」
そしてまた山井が開き直って・・・・・ 「お前は、関係ねぇだろうが。なんで毎回入ってくるんだよ。」
「そんなの心配だからだよ。」
そう言うと山井がかぁぁぁと真っ赤になった。あっもしかして「心配」というので照れちゃったのかな?小説でも出てくるけどさ
もうみんな並んだっぽいし私も指定位置につくなくちゃな。
「じゃね」
少し手を振って去っていくことにした。
~次の日~
今日もいい朝だなぁ 「おはよ。ゆのちゃん」
「おっはよー。いいんっちょ」
「おっおはよう。」
みんなが一気に来るから毎回驚くんだよね~。でも、今日も1日頑張らないといけないよね。暑いけど・・・。いちお言っておくけれど私は、だいたい「ゆのちゃん」、「委員長」って呼ばれているよ。結構委員長とかやっているから「委員長」って呼ばれるようになったんだ。もう少しで、授業が始まっちゃうからバイバ~イ
さてと、授業も終わったところだし、あとは、帰るだけかな。
「ゆのちゃん、今日遊べないかな。」
「あっごめんね。今日はちょっと難しいかな。」
「そっか。なら仕方ないね。また行ける日があったら教えてね。」
「うん。」
私はだいたいお誘いを断っているからなんか、少し悪いことをした気分・・・・・でも、予習、復習、宿題をやっていると、遊ぶ時間がなかなか取れないんだよね。いちお、余裕のあるときは、遊ぶようにしているけどね。でも、結構時間がきつかったりもするんだよね。まぁ仕方ないけどさ。もうちょっとくらい遊んだりしたいんだけどね。でも、授業に遅れる方が嫌だから頑張るんだ。(えっへん!)
って言っている間に、また山井と、宮城の喧嘩が始まっちゃてるじゃん。はぁいつになったら学ぶんだろ。小説の中だったら痴話喧嘩だったのにな。まっ別のクラスだけど 。。。。みんな迷惑してそうだし、殴り合いにまで行きそうだし、よし!やるか。
「もう中2だっていうのにまたまた喧嘩?みんなも迷惑してるっぽいしもうやめたらどうなの?」
そうするとまた、山井が言い返してくる。
「クラスも今違うのにこっちの世界に入ってくんな。」
「私だって好きでこんなとこ来てるんじゃないのよ」
「じゃあなんで来てるんだよ。」
「周りにいる子達に迷惑だと思ったからよ。」
「チッそうかよ。」
こんな、山井との口喧嘩をしていたら、もうみんなが集まっていた。
「じゃあ。もう喧嘩しないでよね。バイバイ。」
「おっおぅ。」
時間の短さを感じるな。でも、ここから私の家まで結構距離あるんだよね。面倒くさいけど頑張ろ。この学校も一応私立だから、少し遠いんだ。だから、山井とか、宮城を見ていると、「そんなに、偏差値低いの」って思っちゃうな。でもまぁ仕方ないか。私のテストの点数と山井の点数比べたら、断然私のほうがいいと思うけどさ。
そんなことを思っていたらいつの間にか、家に着いてた。なんかびっくりだな。よし、家にもついたところだし、宿題やしりますか。ううぅん。。。今日の宿題難しいな・・・・・・あっわかった。そういうことね。小説の中だったら「ヒラメキ」とか出てきそうだな。みんなきちん解けたかな。なんだか心配・・・・でも、2年生の子全員と、ラインとってあるからラインが送られてくるかな。もちろん山井、宮城ともとってあるよ。でも、2年生は結構頭のいい子達ばかりだからまぁ大丈夫かな。それに言うほど、難しくなかったし。
チャチャンチャランチャチャンチャラン
「あ〜らら、解けなかった人がいるのかなぁ」
心の声が出てしまった。解けられなかった子はだぁれかな。
うげっよりにもよってこの2人!(そのスマホの中には、「山井」「宮城」の名前が・・・・)
しかたないか、2人にきてもらうしかないかな。ラインで、『わからないなら家着てよね。』よしっ打てた。
あっもう返信きてる。なになに、、、二人共『わかった』よーし頑張りますか。
~数分後~
「おーい来てやったぞ」
「ハイはーい。ちょっと待ってて。」
だいたい親がいないことが多いから、叫んでも別にいいと思っているのかな。
「親はいないけど、叫ぶのはやめてよね。」
ちなみに、先に来たのは、山井だったよ。
「ヘイヘイ」
ピンポーン ピンピンピンポーン
「あーもう、はーい今行くよ。」
山井が先に来たから、宮城かな?
「いるんだったら早く出ろよな。」
「はいはい。」
予想どうり、宮城だった。なんか毎回この二人に教えてる気がするな。小説の中だとお勉強会なんてラブラブなはずなんだけどね。
「おいここ教えろよ。」
「はいはい。」
でも、2人とも態度悪いからな。ラブラブなんて夢のまた夢ね。はぁ・・・・・
「山井の次は、ここ教えろよな。」
「はーい。」
「まず山井はここがこうで・・・・・・・」
はぁいつになったら、予習、復習出来るかな。
「おおおおぉわかった、サンキュッ。」
なんか、山井の教える時の距離がめちゃくゃ近い気がするんだけど気のせいかな。気のせいか。(多分)
「おーい次は俺だぞ。きちんと教えろよな。」
「はいはい分かってるって、二人とも平等に見てあげてるよ。」
「えーとここはね・・・・こういうことわかった?。」
「おう、これで次のテストも乗り越えられそうだぜ。」
「そう、それはよかったわ。」
二人を同時に、見るのって結構難しいんだよね。フゥ
「じゃあ二人共終わったから、サヨナラしよっか。」
「ああまたな。」
「サイナラー。」
「ハーーいさようなら。ばいばーい。」
たったたっと走る声が聞こえてきた。よしっ私は予習、復習しますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だな。そういえば、今日転入生が来るんだったけな。どんな子だろ、ワクワクするなー。〜♪小説の中では、イケメンなことが多いけどまぁ小説は小説だしな。まっ期待して悪いことはないよね。登校するか。
ルンルルルーン
ってわっ
ドーーーーーン
「だっ大丈夫ですか。」
「はっはい。大丈夫です。あなたこそ大丈夫ですか?」
「えっええ。でもあなた、足から血が出ていますよ。ハンカチ返さなくていいので、傷口を洗って、拭いてくださいね。」
「は、はい。」
「では私はこれで。さようなら。」
朝から人にぶつかってしまうなんて何をやっているのかしら。きちんと行動を改めないとね。学校では、しっかりしないとな。よーし、い・く・ぞーーーレッツゴーーーー
「おはよ~。」
「おはよ。夢ちゃん。」
「おっはよーゆーめちゃん。」
「お、おはよう。」
毎回皆の迫力には圧倒されちゃうな。
「ねぇ、夢ちゃん今日、転入生来るんだって。」
「そうらしいね。」
「ねぇイケメン君だといいね。」
あぁ行く時も思っていたけれど、どんな感じかな女の子だったら、恋バナとかしたいな。ワーークワク
「女の子か、男の子どちらか知ってるの?。」
「噂だと、男の子らしいよ。」
「そうなんだ。」
ますます、小説っぽい展開だな。
~先生が来て~
「みんなも、もぅ噂で知っていると思うが、今日は転入生が来るぞ~。では、入ってきてくれ。」
先生が、ドアを開けると、、、、、
女の子達が期待していた、「イケメン」らしい人が前へきた!ってこの人、今日ぶつかった人じゃん!
「じゃあ、自己紹介してもらえるかな。」
その子、(今日ぶつかったイケメン君)が口を開く。
「僕は、九条 連です。親の都合でこの学校にやってきました。これから、このクラスの皆さんと、仲良くしていきたいです。よろしくお願い致します。」
パチパチパチ
と、拍手の音が鳴り響く。こんなところで再会するなんてな。一瞬意識がなくなっちゃたよ。あーーびっくりした。
「えーと、九条の席は、、、、夢の隣にするか。」
先生が私の方を示す。そうすると周りから、
「えーいいな夢ちゃん。」
「私も隣がよかった。」
との声が上がる。まぁ確かにイケメンだもんな。私は今回はあまりときめかないなどうしてだろ。まぁいっか。九条くんがこちらへ歩いてくる。途中でも「わぁ」や、「イケメーン」などの声が上がっていた。人気者になりそうだ。そして九条くんが席に着くと一瞬「あっ」と声を上げた。でもそこからキッリッとした表情になり
「これから宜しくね。」
と言ってくれた。ってあっ私も何か返さなくちゃ💦
「こちらこそ、よろしくね九条くん。」
そう言うと、九条君は、嬉しそうに笑った。癒されるな。山井にも、分けたいくらい。私が勝手に言っちゃダメだけど。
授業始まるから、いったんバイバーイ
~放課~
放課になると、私は先生に、「隣だし、この学校案内九条の案内しといてくれよ。」と頼まれたので、私は今案内にむかっているとこだよ。でもその前は、女の子達に質問攻めさせられていた。でも私が歩くとみんなだいたい道を作ってくれるから良かった。それで無事九条君を救出できた。
「ありがとうね。えっと、、、」
「河崎 夢だよ。」
「そっか。じゃあ夢ちゃんだね。」
「うん。」
あっ、こんなこと話していたら、朝のことを言うの忘れてた。
「九条君ってさ、今日の朝私と会った?。」
九条君は今思い出したような顔をしていた。そして、
「そっそう。」
「あは、やっぱり見たような気がしてたんだよね。」
「あっ、ハンカチ、洗って返すから。」
「いいよいいよ。元から、プレゼントのつもりだったしさ。」
「えっでも・・・・・・・。」
九条君はまだ、納得がいかない様子だったが、私がもう1度、「ねっ」というと、しぶしぶ頷いてくれた。
よーしここからはちゃんと、案内しないとな。
「じゃあ九条君、ここが・・・・・・・。」
「ありがとう。案内とってもわかりやすかったよ。」
「うん、どういたしまして。」
さてと、授業の用意しないとな~。九条くんがまた女の子に囲まれてるな~。というか、九条くんがどこかもわからないくらいじゃん囲まれているというより、潰されてる!?
「ちょっとみんな、もう少し間をあけてあげたら?。」
「あっ確かにレンくんが見えないよ。」
「そうだね。」
「うんうん。」
よかったみんな納得してくれた。反対だったらどうしようかと思ったよ。九条くんが、口パクで何か言ってる?えっと....「ありがとう」かな。私も口パクで話した方がいいよね。うぅんっと「どういたしまして」っと九条くんが、うなずいてくれたから伝わったってことかな。よかった。あっ先生が入ってきた。
「おーい授業始めるぞ。」
「あぁー残念もうちょっと話したかったな。」
「もうそんな時間~。」
そんなことを言いながら、レンくんの周りから去っていく女の子達を見ていると可哀想に見える。でも、九条君がこっそり疲れたような顔をしていたから女の子達にも非はあるのかも。
「さぁ授業始めるぞ。」
「はーーーい。」
授業やっと終わったな。放課だよーー。
「あの、夢ちゃんだよね。」
「うん。私が川崎 夢だよ。」
「何か用事?。」
「あの、ここだと言いずらいから、体育館裏まで来てもらえるかな。」
「うん、いいよいいよ。行くよ。」
そんなところ行ってどうするんだろ。確かこの子は、サッカー部で結構人気の子じゃなかったけ私に何の用だろう。ううぅんまぁ考えてもわからないことだってあるよね。そんなこと考えてたらもう着いちゃった。
「それで何の用なの?。」
「実は・・・・。」
「ずっと前から好きでした。付き合ってください。」
えっ!驚いたあぁでも小説の中ではこれで付き合うパターンが多いけど・・・・・私は!
「ありがとうね。でも、ごめんなさい。あなたのことは嫌いではないけど、好きでもないんです。こんな曖昧な気持ちでは受け入れられません。」
何回か告白は受けたことがあるけど、ときめきはあるものの全部こんなふうに断わってきたんだよね。毎回断っていると、なんか罪悪感があるな。はあぁ
「そうですか。きいてもらえただけでもうれしいです。」
優しい子でよかった。逆ギレされるかと思ったよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だーーー。おはよ~。今日も1日頑張らないとね。でも、昨日ふった人がいるからちょこっとすっきりしないかも・・・でもシャキッとしなくちゃなよーーーーし頑張っていってきまーす。今日はどんなことが待ってるかな。わくわくするな。
ルンルンルーン
「おっはよー。」
「ゆめちゃん、おはよう。」
「委員長おはよう。」
「みんなおはよう。」
あれ?私以外にも集団がある!女の子ばっかりだけどって九条くんじゃん
「九条君って、ファンクラブとか出来てるの。」
「あぁ昨日の初日から出来てたみたいだよ。」
「へぇそうなんだ。すごいね。」
私も一応ファンクラブあるらしいけど、知ったのは、3週間前くらいだな。
「ねぇ私のファンクラブっていつで来たか知ってる?。」
「夢ちゃんも初日からできてたらしいよ。」
「えっえええええぇーーーー。」
ちょっとびっくりしちゃた。
「声大きいよ。」
「あっごめん。」
「びっくりしちゃってさ。」
「まぁ驚くのも無理ないよね。私も、聞いたとき叫びそうだったもん。」
あああぁびっくりがまだ収まらないよぉ。人生1かもな。でも、また九条くんが潰されそうだな~。あれでも、九条くんがが抜け出したっぽい。でも、こっちに近づいてくる?なんでだろ
「おはよう。夢ちゃん。」
「おはよう。後ろにいる子達の相手は大丈夫なの。」
「えっと今はこっちのほうが大切だから。」
そう、九条くんが言うと、2年の男子が、、、、、
「ヒューヒュー熱いな、美男美女カップル。」
またかーー、昨日から、「美男美女カップル」って言われ始めてるんだよね。
「ちがうっていってるでしょ。」
「何言ってるんだよ本当は嬉しいくせに。」
「証拠は?」
「うグッはいはい違うんですねーーー。」
はぁ、毎回このやりとりやるのめんどくさいよ。はぁまぁでも、噂は時間に任せておけばいいか。
「ごめんね。僕のせいで・・・・。」
「えっううん。うわさも時が過ぎていけば消えていくよ。」
「そうだね。」
私は、今まで聞きたかったことを聞いてみた
「ねぇなんで九条くんは、私にファンの子を置いてでもやってくるの?。」
そうしなければ美男美女カップルなんて言われないと思うんだけど
「実は、いつ言おうか迷ってたんだけど『名前呼び』して欲しいんだ。」
「はぁ、、えっそれだけだったんだ。」
「そうだけど、、、いいかな。」
「いいに決まってるけど、、、そんなに気になってたんだね。」
はぁぁそれだけかーーー
「うん。みんな『連くん』って呼んでるのに夢ちゃんだけ『九条くん』だったからさ。」
「そっか。何か安心したわ。よかったなんか重大なことかと思ったよ。」
フゥって胸を撫で下ろしてるあいだに先生来ちゃた。じゃあね一旦ばいばーい
~授業後~
やっっっっと授業終わった。
「一緒に遊ぼ。」
「いいよー。」
みんなあそびにいくのかな。私はノート見返しとくか。でも九条くんって違うえぇっとれんくんは、今日も囲まれてるな。
「ねぇ本当に付き合っている人とか好きな人いないの。」
「うん?。」
「えーもったいないな。せっかく美人さんなのに。」
「そうかな。」
そんな美人さんなわけじゃないのに。毎日のようにみんな聞いてくるんだよね。
「そんなに美人さんじゃないよ。」
「エェ見すぎてるから違いがわからないんだよ。」
「そうなのかな。」
「そうに決まってるよ。」
本当かな
「だかられんくんと美男美女カップルなんて言われるんだよ。」
「いいなー。」
「そうそう。」
わわみんなに一気に喋ってよく聞こえないよ。
「そっそうかな」
「うんうん。」
「そっか。」
みんなが言っているのならそうなんだね。それにしても私のところにも人がたくさんいるけどレン君のところにもたくさんいるな。すごい人気だな。
「ちょっと夢ちゃん助けて。」
と、男の子に言われた。えっ何!大丈夫かな
「大丈夫?今いくよ。」
ってええええぇーーー
「山井君と宮城くんが喧嘩してる!。」
「そっそれだけ?。」
「でもでも、、、殴りだしたりしっちゃたんだよ。」
ははぁぁ怒こんな顔させて何やってるんだよ。
「どこで?。」
「そっそこ。」
あああぁもう何やってるんだか。
「なにやってんの。怒」
「またかよー。」
「なんで男同士の喧嘩に突っかかってくるんだよ。」
はぁナニコレそこには喧嘩したかと思う光景が
「そこどけよ。」
「無理。」
「はぁなんでだよ。」
「だって私がどいたらまた意味のない喧嘩が始まっちゃうでしょ。」
「意味がないだと・・・」
「じゃあなんの意味があるのか教えてもらえる?」
そう言うと2人は気まずそうに目を合わせ山井がぼそっと言った
「夢の彼氏にどちらのほうがいいのか戦って他に決まってるじゃん。」
「何か?」
「あぁもうわかったよ。」
「じゃあ二人共保健室。」
「「はーーーい。」」
あっそういえば私をここに連れてきてくれた子は・・・
「あっいたいた。大丈夫だった?」
「あっはい。」
「じゃあ保健室まで一緒に来てくれない。」
「いいですよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっと保健室付いた。宮城担いでもらってなかったら連れてこれなかったよ。帰ってなくてよかった。
「ありがとうね。宮城つれていってくれて。」
「ううん。役にたててよかった。」
「ここからは私が手当するから帰っていいよ。」
「ううん。連れてきたのは僕なんだし、手伝うよ。」
「あっ本当!そうしてもらえると嬉しいな。」
「うん。」
2人も同時だと時間の問題でできるかわからなかったんだよね。
「じゃあ宮城の方お願いできるかな。」
「いいよ。」
「山井は私が相手するから。」
よーしやるか。保健の先生いないし
「山井、私が手当するけどいいよね。」
「はぁーそんなの、」
「いいよね!」
「わぁたよ。」
やっとできる
「動かないでね。頭打ってない?」
「ああ。」
「じゃあ手当しているから終わるまで動かないでね。」
山井は、何も言わずにこくりと頷いた。さてと、やっていきますか。えーとまずはここから・・・・・・
終わった。たまにが山井が顔を赤くしていたけど気にせずやった
「山井もう終わったけど、ここからも無理な運動はせず安静にしておいてね。」
「はいはい。」
「じゃあ、もう教室戻っていいよ。」
「私は、宮城の方見に行ったら帰るから。じゃね。」
やっと一段落した感じかな。山井を手当しているあいだにも悲鳴のような声聞こえてきたし急がなくちゃ。
「どうかな。手当うまくできた、、、、?」
そこには、宮城が多分包帯だと思われるものを言い方が悪いかもだけどぐちゃぐちゃに巻かれた状態で横たわっていた。
「それがどうにもうまくいかず、、、、、」
「まぁね。うん私がちょっと手加えてもいいかな。」
「うん。よろしくしてもいいかな。」
「もちろん。」
「じゃあ私が変わるね。」
「おお。」
「じゃあ動かないでね。」
「へいへい。」
ちょっと山井の方が酷かったかな・・・
「あっ君ももう教室戻っていいよ。」
「えっでも・・・・・」
と言いながらもここにいてもやることがないとわかったのか
「ではお言葉に甘えて」
「うん、ばいばーい。」
「終わったよ。」
「あ、ああそうか。」
「お礼の一言ぐらい言ってよね。」
「はいはい。サンキュ。」
「よろしい」
授業始まっちゃう!
「ここからはあんまり動かずいてね。でも授業にはきちんと出ること。じゃね。」
「おう。」
よーしが・ん・ば・る・ぞーーー教室に戻ると、、
「夢ちゃん、遅かったね。何かあったの。」
と、九条君、、、じゃなくてレンくんが聞いてきた。
「うん、ちょっと保健室行ってて・・・」
「えっ怪我したの、大丈夫」
「えっいや、けがをしたの私じゃなくて・・・」
「もしかして、山井くんって子の手当?」
連くんは、少しつまらなさそうに聞いた。
「そうだけど・・・なんでわかったの?」
「女の子たちに聞いた。」
「へぇそうなんだ。」
女の子たちの噂ってすごいな。
「先生もうすぐ来そうだね。」
「おーい席付け始めるぞ。」
「凄い予想的中。」
と、レン君が言ってくれた。
~帰り~
やっと帰れる~。あっ一応言っておくけど、私は帰宅部だから山井とかの子達と一緒になっちゃうんだよ。結構勧誘受けたんだよね。断るの心苦しかったけど・・・勉強の時間が削られちゃうからね。山井も勧誘受けたっぽいけど帰宅部に入ったんだってちょっと悪いけどほかの部活に入って欲しかったな。九条くんも、勧誘たくさん受けたみたいだけど、帰宅部入ってたみたい。
なんで帰宅部に入ったんだろ。ほかの部活だと思っていたけど・・・私が
「私は帰宅部だよ」
って言ったら帰宅部に入るって言ってた。
「夢ちゃん途中まで一緒に帰ろ」
「連くんうんいいよ。」
と言うと嬉しそうに笑ってくれた。
「じゃあ行こっか。」
「そうだね。」
少し、女の子の視線が気になるけど、まぁいっか
「夢ちゃん、助けて。」
「えっ」「へっ」
と、レン君と私が同時に声を上げる
「ごめんレン君、ちょっとよばれた。」
「う、ううんいいのいってらっしゃい。」
連くんいいって言ってくれた。多分山井絡みかな。もう放課に保健室まで行ったていうのに
「どうかした。大丈夫?」
「山井くんたちが・・・・」
もう、女の子達が泣きそうだよ。
「こら、なにやってんの。」
「うっっっげ、なんで来たんだよ。」
「たまたま、通りかかっただけ。放課も保健室送りにされた癖にまた行きたいの」
「ちげーし。」
と、山井が言う。
「なら、喧嘩は無しね。わかったね。」
「「はいはい」」
「じゃね。レンくんと帰る予定だから。」
はぁ最後までイライラしちゃた。って、後ろから引っ張られる!?
「って、山井なに!転んじゃうでしょ。」
「はっ、ごめん。」
「?いいけど・・・」
「じゃな。」
ほんとなんなんだろ。小説では、告白かもしれないけど私と、病は敵対し合ってるからな。あるわけないか。妄想かな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だけど、あんまり気持ち良くないな。なんでだろ。昨日勉強に集中しすぎちゃたんだよね。お母さんが話してくるまで気ずかなかったし、でもシャッキとしなくちゃ。いってきまーす。
あぁ眠いな~。でも頑張らなきゃ
やっと、学校付いた。あっレン君もたくさんいるな。
「おはよう。委員長。」
「おっっっはよう。ゆーめちゃん。」
「おはよ。夢ちゃん。」
「みっみんなおはよう。」
あぁ少しめまいがするけど大丈夫かなこれくらいは、あっ連くんが来る
「おはよう、夢ちゃん。」
「お、おはよう。連くん。」
「大丈夫?フラフラしてるように見えるけど。」
レン君にはバレちゃったか。 「ちょっと寝不足でね。」
「そうなんだ。何か困ったことがあればいつでも呼んでね。」
「うん。ありがとう。」
あっ山井も今登校してるんだなー。あっちょっとやばいかも・・・・
「わっ・・・・・」
転ぶっ・・・・ ってあれ?痛くない・・・・?
「おっおい大丈夫か?」
目を開けると目の前に、明らかに焦っている山井が!
「う、うん。」
「そうかぁ。」
これまたホッとしている山井の顔が、
「ありがとう。もう下ろしてもらっていいよ。昨日も保健室行きだったでしょ。」
「これくらい大丈夫だし。」
と、少し照れながら言ってくれた。
「でも、ムッ無理はすっすんなよな。」
「はいはい。わかってるよ。あなたたちと同じにしないでね。」
「してねぇーよ。」
「じゃね。」
「おぅ。」
『無理すんなよな。』って小説でも出てきそうだな。山井の場合は、カミカミだったけど。あぁでも『無理すんな』って呼ばれても無理しちゃうかもな。
「ねぇ本当に大丈夫?」
「夢ちゃん、保健室行く。」
あっみんなに心配かけちゃう
「うん。大丈夫だよ。」
そう言って笑う。でも、連君が怖い顔してるようなんだけど・・・どうかしたのかな
「連くん、大丈夫。」
「えっあっうん。それよりさっきの子が山井くん?」
「あっそうだよ。仲良くしてやってね。」
「うん。」
少し不服そうだったけど頷いてくれた。
「それにしても、すごいね。山井くんと喋られるなんて。」
「ホント!山井くんと喋られる子なんてなかなかいないよ。」
「そうかな。普通にできると思うけど。」
「そんなことないよ。結構怖がれると思うよ。」
「そうかな。」
「そうだよ。」
「もう聞いちゃうけど・・・夢ちゃんって山井くんのこと好きなの!?」
「どうなの。」
みんなに期待の目線が来ている気がするんだけど、気のせいかな?でも、もう答えは決まってる・・・私は・・・・・・・・・
「山井のこと好きだよ。」
「「「「キャーーーーーーー」」」」
「えっそれホント・・・・?。」
と絶望したような顔をしているレン君が聴いてくる。何か『本当』って言いづらいな。でも
「本当だよ。でも、みんなが思ってる「好き」とは違うかも」
「えっもしかして恋愛の好きじゃないの。」
「うん。友人として『好き』なんだよ。」
「「「「「そうなのーーー」」」」」
と残念そうな顔をする、女の子達何か罪悪感があるな
「よかった。」
と、連君が心底安心したように言った。
「何がよかったの。」
「えっこっちの話。」
「そか。」
あぁまたふらつきが・・・・・
「大丈夫?」
「うん。平気平気。」
「さっもうすぐ先生きそうだしみんな席つこ。」
「うん。」
「そうだね。」
「おっ今日は全員席ついてるな。さぁ始めるぞ。」
~放課~
「ゆーめちゃん、私のこと好き?」
「うん、好きだよ。」
「あはっ嬉しい。」
「よかった・・・?。」
なぜか、今日の放課からこの質問をされることが多い。
「ぼっ僕のことは好き・・・・?」
「うんもちろん。」
このように男の子からされることもある。そして『うん』と答えると、みんな幸せそうな顔をするから嬉しい。でもめまいがだんだんひどくなっている気もするし。それに、連くんがすごく不機嫌な気がするのは気のせいかな。まっ気のせいか。あっ次の授業移動教室だ。急がなくちゃ。あわあわ
「ねっ夢ちゃん一緒に行かない?。」
「いいよ。一緒に行こっか。」
「うん。」
嬉しそうな顔でレン君が笑ってくれた。
「ねぇ夢ちゃん、本当に大丈夫?さっきから、フラフラしているようにみえてくるけど・・・・」
「そっそんなわけないよ。元気元気。」
「そっか。」
ホントは結構きついけど心配かけたくないから、ごめんレン君・・・・
「さっいこいこ。遅れちゃう。この教室結構遠いから。」
「そうだね。」
「連くんは、もう道覚えたの?」
「えっうん。」
「早いね。私初めの頃はみんなに付き添いしてもらってたくらいなのに。」
「そうなんだ。成績がいいから、記憶力もいいのかと思ってた。」
「あはは、記憶力だけは昔から結構悪かったんだよね。」
「そうなんだ。・・・」
と、連くんが悲しそうにつぶやく。
「あっ気分悪くさせたらごめんね。」
「ううん。全然。」
あぁ、もう疲れた・・あっ階段踏み外す・・・・・・!助けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わっあれまた痛くない。なんで・・・?
「「「「「キャーーーーーーーーーー」」」」」
「大丈夫、夢ちゃん。」
切羽詰った顔をしたレン君が目の前に。これは人気の連くんがこんな私を支えたら悲鳴もでるわ。
「あっうん。平気平気。ちょっとつまずいただけだよ。支えてくれてありがとね。」
「それはいいんだけど、、夢ちゃん保健室行こう。」
「でも、授業受けられなくなっちゃうから大丈夫。」
でも、やっぱ無理かも・・・・・・
ドサッ
「ほら、もう二回目だし行こう。」
「うんそうだね。」
「おぶろうか?」
「ううん。保健室くらいまでは行けるよ。レンくんは授業受けてきて・・・」
「えっでも・・・・・・」
「大丈夫。」
でも、行けるかな。いや行くんだ。頑張れ夢。よいしょ。あっれっフラフラ、クラクラする。どうしてだろ。普通だったら、もっとすぐ歩けるはずなのに。
「やっぱり、一緒に行くよ。」
ここまで来たら断れない。
「ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします。」
「はーい。」
「じゃあ行こっか夢ちゃん。よっっと。」
「えっ。」
「「「「「キャーーーーー」」」」
また悲鳴か。うぅ寝不足が
「ゆっくりしてていいよ。」
「で、でも重くない私?。」
「ううん。全然、予想より軽くて驚いてるほど軽いよ。」
「そう、それなら良かった・・・・」
「ほら、だからゆっくりして。」
「はい。」
そういわれてもな・・・・でも、苦しいしお言葉に甘えさせてもらってもいいかな。行く途中でも・・・「キャッ。」とか「すごっ」って言われてたな。やっぱり連くんはすごいな。そこで私の意識は途絶えた。そして最後に、連くんの笑顔が見られた。
パチッ
「あぁ夢ちゃん起きたんだ。良かった。」
「う、うん。えっと今何時?」
「今は、授業が後半に向かっているくらいの時間帯かな。」
「じゃあ行かなくちゃ。」
「あっ待って、まだ回復したわけじゃないんだし。」
と、いい連くんが腕をがしっと掴む。
「そうよ。あなた余程疲れてるみたいだし。」
「えっ。」
そう言いながら、保健の先生が入ってくる。
「そんなこと・・・・」
「あるのよ。というかよくここまで学校来れたわね。」
「そんなに悪いんですか。」
と連くんが聞く。先生もそんな大げさじゃないと思うけど・・・
「そんなに悪いわよ。」
「えっ大げさじゃないですか。」
「大げさなわけないわ。きちんとあなたの状態調べたもの。普通の子だったら学校も休むくらいよ。」
「そうなんですか。」
「えぇ。だってあなた、熱も38度以上あるし、寝不足、貧血、と疲労なんかの症状も見られるのよ。」
「そんなにですか!」
私の考えを連くんが言う。私もそんなにだったとは驚きだったけど。
「そうよ。だからあなたに事情を聞いてみたかったの。教えてくれない?」
もう、隠すことはできないよね・・・・・・・・・・・・・・
「私記憶力が悪いんです。」
「えっっ」
と、連くんが声を上げる。
「夢ちゃんあんなに成績もいいのに。」
「こら連、今夢ちゃんが話してるでしょ。」
「あっいえいえいいんです。」
まぁ連くんの言っていることも理解できるし。
「記憶力が良くないから、たくさん勉強しているんです。」
「でも、朝もあなた早いでしょ。どうして・・・」
「朝は、勉強もやっていますが、運動もしているんです。」
「あぁ夢ちゃん運動神経も抜群だったからな。」
「そういうことね。でも勉強って具体的に何をやっているの?」
「えっと、予習、復習と先生に何か頼まれた時はそちらにも手をつけています。」
「そんなスパルタな日課だったのね・・・・・」
「それは、こんなにも疲れがたまるわ。」
「あと夕飯も作っていました。」
「すごいね。」
連くんが言ってくれる。
「ありがとう」
「親はどうしているの」
「お母さん、お父さん二人共帰りが遅いので2人のぶんも作っています。」
「そぉ・・・・・・」
「なんというか凄いわね。」
何が凄いんだろ?普通だと思うけど・・・・・
「でも、今すぐその生活をやめて。」
「えっなんでですか。」
「だから、そんな生活を送っているから、こんな倒れちゃったのよ。」
「あっそうでした。でも、成績が・・・・・」
「成績のことは、私が先生に言っておくから先生に言っておくから今はゆっくりして行って。」
「はい。」
「私は、用事があるから少し出ていくわね。連、ちゃんと様子見といてあげてね。」
「はーい」
私と連くんの言葉が重なる。
ガチャッ
ドアを閉めて先生が出て行く。
「はぁ。夢ちゃんにこんな秘密があったなんて驚いたよ。」
「そうかな。」
「あっでも、歌声も練習してるの?」
「いや、音楽は記憶力がなくても、できてたからやってないよ。」
「そうなんだ。また聞かせてね。」
「うん。」
そう言うとレン君は笑ってくれた。
「でも、よくそんな生活出来てたよね。」
「そんなってどんな。」
「ご飯作ったり、予習、復習したり、早起きしたり。」
「えっ普通じゃない?。」
「全然、みんなも違うと思うよ。」
「そうなんだ。」
驚いた当たり前だと思っていたから。そんな違うのかな。
「あっもう少しで授業終わる時間だ。」
「あっ連くんも受けられなくしちゃってごめんね。」
「ううん。僕が選んだんだし。」
「そっか。」
~放課~
ガラッ
と、保健室のドアが開く。
「「「「夢ちゃん大丈夫?」」」」
わっさっき授業終わったとこなのにみんな早いな。
「う、うん。大丈夫だよ。心配させちゃってごめんね。」
「ううんいいのいいの。」
「それより大丈夫?」
「授業出てなかったからびっくりした。」
「本当、一瞬息止まったよ。」
あわわ、一気に喋るから情報の処理が・・・
「ちょっと、夢ちゃんが困ってるよ。」
連くんが皆を制してくれる。
「あっほんとだごめんね。」
「ううんいいよ。ありがとね。連くん。」
「いいよ。これくらい。」
「でも、みんな来てくれてありがとうね。」
「ううん。お安い御用だよ。」
「ありがとう。でも次の授業に遅れないようにね。」
「あっ本当だ。また来るね。」
ドタドタ バタバタ
と、みんなが去っていく音がする。
「レン君も、今からの授業はちゃんと受けてきてね。」
「えっでも夢ちゃんが・・・・・・」
「いいの。私は多分早退することになるだろうし。私にずっとつきっきりなのも気が引けるもの。」
連くんは少し考えていたけれどやがて
「わかった。でも、無理はしないでね。」
「うん。わかってるよ。じゃあまたね。」
「うんまた。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ。やっと学校行ける。結局あのあと、親を呼ぶと言う先生に対してなんとか押し切って一応早退だけど自力で返してもらえた。そのあとも、1日学校を休んでから、やっと登校なんだよね。みんなちゃんと頑張ってるかな?ちょっと心配・・・
でも、大丈夫か。
「あっ。夢ちゃん今日は来てくれたんだね。」
「あぁ、夢ちゃんだ。」
「えっ本当本当?」
「あっ久しぶりだね。」
「うん。おはよう。みんな久しぶり。」
「もう、体調大丈夫なの?」
「うん、もう元気いっぱいだよ。」
「なら良かった。」
「あっそういえば、連くんが夢ちゃんのことすっごく心配してたから、会いに行ってあげてね。」
「あっそうだね。」
レン君にも、お礼を言わなくちゃ。でも、あの集団にはどうも近づきがたい。でも頑張らなくちゃ。
「あの、少しどいてもらってもいいですか。」
「はぁそんなの・・・って夢じゃない、どうぞ、どうぞ」
「ありがとうございます・・・・・?」
そんな感じの扱いを何度か受けながら、道をあけてくれた。
「連くん、おはよう。この前は本当ありがとね。」
「あっ夢ちゃん、おはよう。昨日休んでたから、心配したよ。」
「あっごめんね。でも今日から復帰するからまたよろしくね。」
「うんもちろん。」
「あっもう先生来ちゃうから、じゃね、レン君。」
よーし頑張れ私。これからは健康管理もきちんとしなくちゃね。
「おっ席ついてるな。」
「じゃっ出席取ってくぞ。」
「「「「「はーい」」」」」
「川崎。」
「はい。」
「あぁ、川崎は昨日休んでたからいろいろ教えてあげてくれよ。あと、川崎無理はしないでくれよ。」
「はい。」
先生まで気を使わせちゃった。
「よーし次行くぞ・・・・・・・・・」
でも、みんなも無理してないか見ておかなくちゃ。えーと今日の日課は・・・・・っとあれ、1時間目学活だ。何やるんだろ。うぅん。まぁ、先生が結局言うんだし気にしなくてもいっか。
「えぇと1時間目は・・・学活か、1時間目は文化祭で何を出すか相談タイムだ。」
あぁ文化祭ね。
「「「「「わわわわゎわぁぁぁぁぁ。」」」」」
そんな嬉しいかな。
「おーいそんな騒ぐんだったらやめるぞ。」
シィーん
すごっ先生
「えーと文化祭のことは、学級委員にお願いしようかな。前に出てくれ。」
「「はい。」」
あっ前にも言ったけど私は学級委員で、男の子の方は記憶力が悪いこともあって覚えてないけど・・・立候補がなかったら、推薦で決まった子だった気がする。気のせいかもだけど。って前でなくちゃ・・・・
「じゃあやりたいのきいていくことでいい?。」
学級委員の子に聞く。
「はい。じゃあ僕が呼ぶので黒板に書いてもらっていいですか?」
「うん。よろしくね。」
「はい。」
よしっ私も頑張らなくちゃっ。
「では、やりたい出し物があれば、手を挙げてください。」
「「「「「「はーい」」」」」
うわっすごっく手を挙げてる子いる。この学校の文化祭は、結構盛大で、他校生も来るから気合入ってるのかな。
「じゃあ、・・・・・・・」
よーし頑張るぞっ。
~数十分後~
「では、このクラスでやる出し物は、カフェでよろしいですか?」
「「「「「はい」」」」」
ふぅやっと決まった。あれからもいろんな意見があったけど「カフェ」になったんだ。じゃああとは、細かなとこを明確にしていかないと・・・
「ねぇ、料理できる人聞いておこっか。」
「そうだね。」
と、少し学級委員のこと相談する。
「えーと、このクラスで料理が得意な人はいますか?」
シーン
あれっこんないなかったけ。というかてあげている人いないし・・・・
「えぇーと、では料理が得意な子を知っている方はいませんか」
「夢ちゃんが上手だったんじゃない?」
「えっ。」
「あっそうだった。調理実習の時めっちゃ早かったし。」
「うん。それに少し食べさせてもらったけど、めっちゃ美味しかったし。」
えぇわたし?!
「じゃあ夢ちゃんが料理の方入ったら?」
「はぁそれじゃあ客があんまり入ってこないだろ。」
「ええっでも、それじゃあ料理抜きになるよ。」
あぁみんなの言い合いが始まっちゃう。止めなくちゃ。
「みなさん一旦静かにしてください。私のことは私が考えるので、お静かになさってください。」
「じゃあどっちに入るの?」
「料理だよね。」
「店員だろ。」
えぇーーどうしよ~~~。料理は私しかできないし・・・でも、店員も手が回らないかもだし・・・・よしっ決めた
「私は・・・・・両方共やります。」
これしか思いつかなかったの・・・・
「えぇどうやってやるの?。」
「一応、料理はみなさんに教えます。そして、店員で配りはしますが、混み状態になったら料理もやらせてもらいます。これでどうでしょうか。」
これが最善策だと思うんだけど・・・・
「えっいいけど・・・夢ちゃんはいいの。」
「そうだよ。この前も体調崩してたのに。」
「みなさんの笑顔が見えるのなら、いいんです。」
「ではこれで決めてもよろしいですか。」
「「「「「はい」」」」」」
「ではまだ、ちゃいむがなっていませんが終わってもいいですか先生。」
「あぁ。」
「では終わりますありがとうございました。」
「「「「「「ありがとうございました。」」」」」
ふぅ一安心。やっと落ち着いた。
~放課~
「ねぇ、今年の文化祭『あれ』やるんだよね。」
「うん。噂だけだけど。」
「ねぇ『あれ』って何?」
「えっ夢ちゃん知らないの。」
えっそんな知っている話だったの!
「最終日に、設置されるアーチの中で願い事を言うと叶うって言う伝説があるんだよ。」
「へぇ。」
そうなんだ。知らなかったな。まぁでも多分噂だしな。私はあんまり噂とか伝説信じないタイプだから。
「ねぇ夢ちゃん、大丈夫?」
「えっ何が・・・・・?」
「『えっ』って文化祭のことだよ。両方共やるなんて無理してない?」
「あっあぁ大丈夫大丈夫。私が始めたんだし平気だよ。それに、笑顔が見られるならそれだけで幸せだから。」
「そっか。でも無理は絶対しないでね。」
「うん、もちろん。」
「ならいいけど・・・・まぁ頑張ろうね。」
「うん!」
私もみんなが作れそうなお菓子探してこなくちゃ。よーし頑張るぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は、文化祭について夢がまとめたらしいからその事についてだ。夢頼む。」
「はい。」
ちょと緊張するな。でも頑張らなくちゃ。
「では、この前このクラスでやる出し物は決まりました。今日はその中で出すお菓子を話し合いたいと思います。まず私がピックアプしたものから選んでください。」
えっとチョークはっと・・・・私は記憶力が悪いからメモってきたよ。えぇまずは・・・かぼちゃがたチョコレート、クッキー
デコレーションアイス、スポンジケーキっと。こんなもんかな。この中から、まず質問聞こうかな。
「この中から疑問点等はありますか?」
なるべく、予算内で抑えてみんなが作れるようにしたんだけど・・・・あっ手あげてる子いた。
「えっとその子何か疑問点がありましたか」
「はい。あの・・・スポンジケーキとありましたが難しいのではないでしょうか。」
「あぁそれは、スーパーでスポンジケーキが売っているのを見かけました。なので、私たちはデコレーションをしようかと思っていたんですがそれで良いでしょうか。」
「そうなんですか。よく考えてありますね。ありがとうございます。」
「ほかに質問がある方はいますか。」
「はい。」
あぁまだいた。
「あの・・・・クッキーも少し難しいのではないのかと・・・・・」
「あっ大丈夫ですよ。クッキーの簡単なキットがあるので・・・・」
「ありがとうございました。」
「以上で疑問点はありませんか。」
うん。ok かな。じゃあ次は・・・・
「増やしたいお菓子はありますか。」
「無いようでしたら、接客の仕方のこだわりや店員の衣装の工夫などはありますか。」
「「「「はい」」」」」
あれ・・・・・そんなに工夫したいのな。さっきまでは全然手あげてなかったけど・・・でも意気込みは認めないとね。
「じゃあ、そこの君お願いしていいかな。」
結構陽キャラ系の男の子だけど・・・・
「はーい。衣装についてなんですけど、女子は、猫耳とか語尾に『にゃん』をつけるのはどうでしょう。」
「えっと、なぜそれをやろうと思ったのでしょうか。」
「可愛いからです!特に夢ちゃんとかは」
「あっありがとうございます。それではこの意見、女の子たちはいいでしょうか。」
「夢ちゃんの、猫姿見てみたい。」
「確かに!」
「えっと・・・私の姿だけではなく・・・あなたたちも同じ格好をするんですよ。」
「そうだった。私はちょっとハズいかも・・・」
「うちも・・・・」
「夢ちゃんにだけやってもらう。」
「そうだね。提案してみようか。」
「あの・・・・夢ちゃんだけするのはどうでしょうか。」
「えっ」
予想外の返事だったからちょっと驚いちゃった。
「私は別にいいですがあなたたちはいいんですか。」
「「「はい!」」」
「では、予算の余裕がありましたらかんがいてきますね。」
「「「はい」」」
「ほかにありますか。」
「「はい」」
あれ、少しというか結構減った・・・?
ううんとじゃあ
「えっと君・・・お願いしていかな。」
「はーーい。さっき言っていた、語尾に『にゃん』をつけることはできないのか教えて欲しいと思って。」
「あぁこれもまた女の子達に聞いておかないといけませんね。どうでしょうか。」
「えっ、夢ちゃんの『にゃん』って言ってる姿見たいよね。」
「「「「「うんうん。」」」」
すごいな。そんなに私が『にゃん』って言っても可愛くないと思うけど・・・・・
「あの・・・さっきも言いましたがあなたたちもいうことになるかもしれませんよ。」
「あっ、、、言われてみれば・・・・・」
「私ちょっと恥ずかしいかも。」
「私も・・・」
あらら、恥ずかしい方が増えちゃった。
「でも、夢ちゃんが猫服姿でにゃんって言ってるの見たくない?」
「うんそうだね。やっぱり夢ちゃんの姿みたいから賛成。」
「うん。やっぱり見たいよ。」
「そうだね。」
「では・・・語尾に『にゃん』を付けるのは採用にしたいと思います。」
「「「「わわわあぁぁぁぁぁぁ」」」」」
えっどうかしたのかな。
「これで夢ちゃんも言ってくれるね。」
「やった。」
って嬉しいだけか。
「はーい皆さん静かに、ではほかに要望がないようでしたら、次は男の子の服についてなんですが意見はありますか。」
「はい。」
あっあれそんなにいない。
「えっとじゃあ九条くん。」
「はい。えっと女子はこだわりが多くありましたが、男子は逆にあまり目立たないタキシードなどはいかがでしょうか。」
「では、男の子の皆さんどうでしょうか。」
「えっ別に何でもいいよな。」
「あぁこだわりねぇーし。」
「では、タキシード等で男子の皆さんは来てください。」
えっと時間ももうないしこれで終わろっかな。
「もう終わってのいいでしょうか先生。」
「あぁ。」
「ではこれで終わりますありがとうございました。」
「「「「ありがとうございました」」」」
フゥ結構緊張するから心臓に悪いわ。
「ねぇ夢ちゃん、歌が上手なんだよね。」
あれ、連くんがなんで知ってるんだろ。まぁいうほどうまくないけど。
「多分そうだけど、何で連くんが知ってるの。」
「あぁ、保健室で聞いたよ。それで夢ちゃんの歌声きかせてほしいなって思って。」
なぜか身を乗り出して言ってくる連くん。
「いいけど・・・・一応言っておくけど下手だよ。」
「いいのいいの聞かせて。」
「「「おぉーいみんな夢が歌聞かせてくれるらしいぞ」」」」」
と、一人の男の子が言う。
「えっほんとほんと。」
「聞きたい」
わわわっみんなが一斉に集まってくる。なんか連くんは不愉快そうな顔してるけど。
「じっじゃあみんななんの歌がいい。」
「えっ夢ちゃんが歌いたいのでいいよ。」
「そっか・・・・・」
「よしっ決まったから歌うよ。」
♪~ ♫~~
「フゥどっどうだったかな。」
パチパチパチ
聞こえてきたのは声で鳴く拍手・・・?
「めぇっっっちゃ上手だった。」
「すげ・・・っ」
「すごかったよ。夢ちゃん。」
あっ連くんもすごいって言ってくれてるし良かった。そんなだと思うけど・・・・まぁよかった。
「あっありがとうみんな。」
「あっねぇ・・・文化祭で歌うまコンテストがあるんだけどさ夢ちゃん出たら。」
「えっでも・・・そこまで上手いわけでもないし・・・・」
「大丈夫、うまさは私たちが保証する!」
「そうだよ出てみなって。」
「大丈夫。」
「うん、そうだね。じゃあ応募してみよっかな。」
「「「「やったーーー」」」」
「なんでみんなが喜ぶの?」
「なんか嬉しくて、」
「そっか。」
何か嬉しいなみんなに応援されて。頑張ろ。
「でも、授業始まっちゃうからまたね。」
「「「「うん。またね。」」」」
〈その頃やまいは・・・〉
「なぁなぁ山井、夢ちゃんチョー歌上手いみたいだぜ。」
「はぁ・・・・」
夢がチョーう歌上手いのか、またライバル増えちゃうな。それに、俺今夢ちゃんに嫌われてるしな。
「なんだよ『はぁ』って、俺も夢ちゃん狙ってるんだけどー。」
「はあぁぁーー。」
「これには声でかいんだな。まぁいいや。」
「そっそうかよ。」
あぁこんなにも近くに敵が潜んでるとは思わなかったな。用心せねば。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ、今日は1時間かけてみんなに料理を教えるんだ。もちろん、料理の人だけにね。この間、料理の人と店員の人に分けたんだ。店員の人たちにはお使いと装飾をやってもらってるんだ。この前料理の材料と装飾のものは私が買ってきたから。よーし、みんなに教えるの頑張ろー
「えっと、みんな出席順で、1234で席ついてね。」
ガラガラっとみんなが、移動し始める。
「みんなつけたみたいだから、やり始めるよ。今日は始めだし、スポンジ買ってきたから生クリームで飾り付けするよ。ちょっと練習だから各班に1個しかないけど我慢してね。生クリームは、使うとき私が持ってるから呼んでね。スポンジは1個しかないけど包丁使って2つに切ってね。」
「「「はーい」」」
「じゃあはじめ。」
よーしみんなの出来具合を見てアドバイスとかしよっかな。。。。。ってえええぇーなんかみんなの手震えてるし、スポンジ立てて切ってる子もいるし危ないな。
「ちょっっとみんな手を止めてくれない!」
よかった。止めてくれた。
「みんな、ちょっとスポンジの切り方も間違っている人もいるから教えるね。」
『よかった』という表情をみんながした。
「えっとまず・・・・・」
一旦これでできるようになったかな。見に行くか。どれどれ・・・・・ちょっと間違ってるかな。
「ちょっといいかな。」
「うん。」
「えっとここは・・・・」
これで全員ができたかな。
「じゃあ次は生クリームなんだけど・・・・わかったかな。」
「「「はい」」」
今度こそいいかな。うん、ちょとなれたのかトラぶってなさそう
「「キャーーーー」」
えっ何!
「どうしたの。」
「あのっ生クリームをつけるつもりが顔から突っ込んじったの。」
えぇこんなことあるの。そこには男の子がやっと顔を出している姿があった。
「まず、水道で顔を洗ってきて、タオルで拭いてきてね。」
「はい」
「それと、あなたたちの班は今日はもうできなさそうだし、流れだけ知ってほしいから他の班を見ておいてね。」
「はい」
ズラズラと違う場所に移動する。さてと、もったいないけど捨てるしか・・・っあ2枚には出来てるみたいだし1枚にしか顔のあとはついてないみたいだしあと1枚あるし、私がお手本として作ってもいいかもこれでまた作ったらすごいことになりそうだしな。よーしやるか。
えーとここがこうで・・・
できた。みんなもできたかな。できてるみたいだけど・・・・ううん・・・・・言い方が悪いけど、ぐちゃぐちゃじゃない。
「えーとみんな作り終わったみたいだから、ちょっとこっち持ってきてくれない?。」
「「はーい」」
ずらずらと持ってくる。
「えっとそこらへんに置いたら戻っていいよ。みんな置き終わったみたいだし言っちゃおっかな。
「あの・・・言いづらいんだけどみんな料理苦手なの?」
そう言うと気まずそうに目線を合わせてる子や、か細い声で『はい・・・』と言っている子がいる。やっぱりと思いながら励まさなければと思い言葉をはっする。
「いいのいいの。今日はみんなのレベルを測りたかっただけだし、でもお手本が必要だよね。そう思ってお手本になるかわからないけど私も作ってみたの。」
そう言って見せてみると・・・・
「「「わあぁぁぁぁ」」」
とみんなが言った。
「どうかな・・・?」
「すごい。私が作ったのと大違い。」
「上手。」
「スゲェ。」
「えへへ、ありがとう。」
ってこんなことしてたらもうこんな時間!片付けしなくちゃ。
「えぇ、みんなこんな時間になっちゃたし片付けしよっか。」
「「「はーい」」」
私もやってっと。
ふう疲れたな。店員さんたちどれくらい行ってるかな。
~数分後~
「皆片付け終わったみたいだし、そろそろ帰ろっか。」
「「はーい」」
時間を早くも遅くも感じたな。でもこれは、料理私の家での練習が必要かもな。店員さんはどこまでできたかな。
ってええええぇなんかものがめっっっちゃ散乱してるんだけど!?
「みんな何があったの。」
「そっそれがぁ・・・・」
「ええええぇ。」
みんなの説明はこんなものだった・・・・まず私が買ってきたもので装飾しようと思ってたら、どんな装飾、何を作ったらいいのかわからないってことに気がついたんだって、そこでまぁ一旦買ってきてくれたものを見ようと思ったんだけど男の子達が暴れだして私の買ってきたモールをどんな事情かは知らないけど絡まり始めて助けようと思ったらその子もひかかってこんな状態なんだそうだ。料理の人たちもすごかったけど、こっちの人たちもすごいな。えっとまず・・・
「みんなそこで一旦ストップして。私が一人ずつほどいていくから。待ってて。」
よーし頑張るぞ~。でも、私だけだと部活にまにあわない気がするな。
「あの、今引っかかってない人も協力してくれないかな。」
「「はい」」
これで人の数が増えた。やるか。
~数十分後~
これで全員できた。
「えーと、まずはここの片付けを手分けしてやろっか。まだ使えそうなものは私の袋入れてね。」
「はい」
これで帰れる。はぁやっとか。疲れたな。ふぅ。じゃあ私も帰ろっかな。
「ねぇ、夢ちゃん一緒に帰ろ。」
「あぁ連くん、いいよ。行こっか。」
「うん。」
久しぶりだな。連くんと帰るの。まぁそっか。結構忙しかったし。
「夢ちゃん、ありがとね。」
「えっ何が?」
私なんか連くんに何かしたっけ。
「あれ、縄ほどいてくれたりしてくれて。」
「あぁあれね。いいよ。あんなこと。」
「でも、ありがとう。」
「うん。その言葉は素直に受け取るね。」
「うん。」
「あっこの交差点で分かれるんだよねバイバイ。」
「うん。バイバーイ。」
明日も頑張らなくちゃな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はやっと文化祭の前日だ~。料理の人たちの仕込みも終わってるし、教室の装飾もできてるし最初はどうなるのかと思ったけど、成長が見られて良かった。でも明日が本番なんだし頑張らないと。
「夢ちゃん、これつけてみて。」
「これは・・・・」
その子が持っていた服はメイドさんぽいけど猫の要素もある可愛らしい服だった。
「これ誰が着る服なの?」
「誰って夢ちゃんが着るんだよ。」
「えぇっこんな可愛い服を、私が!」
「そうだよ。だから来てみて。」
「う、うん。」
「あそこで着てこればいいから。」
「ありがとう。」
えっとあそこね。わぁ、それにしてもすごいな。すっっごく上手だな。やっぱりこんな服私が着ていいのかな。でも来て欲しいから作ってもらったんだし、ありがたく着なくっちゃね。でもやっぱり不安だな。いや大丈夫、みんないい子だもの。
「どっどうかな・・・・?」
「「「「わ、わぉ」」」」
「やっぱり変だったかな?」
「そっそうじゃなくて・・・すっっっごく可愛いから」
「えっ?」
どういうことだろ。
「夢ちゃん、自分では気づかないかもしれないけどモデル並みに可愛いよ。ねぇ、みんな。」
「うん。超カワイイ。」
「想定以上。」
「そうかな。」
「「「そうだよ」」」
「そっか。」
そんなに言い過ぎだと思うけど、本当だと嬉しいな。
「でも、夢ちゃん体型も良さそうだしもう少し際立てたほうがいいかもしれないからもう一回後で着てもらえるかな。」
「うん、もちろんいいよ。」
これよりも、体型がきわどくなるってどうしよう。私ちゃんと着れるかな。不安だな・・・・
~数分後~
「できたから着てくれないかな。」
「うん、いいよちょっと待っててね。」
ううん。大丈夫かな。あっ普通に履けた、良かった。安心できたわ。でも人前に出るのはちょっと恥ずかしいかも。いいや、せっかく作ってくれたんだし、大事にしなくちゃ。
「どうかな・・・・」
「あぁもうチョーう可愛い。」
「やっぱり思った通り。」
「よっよかった。」
「う、うんゆめちゃんすっごく可愛いね。」
よかった。連君も言ってくれてるしいいんだよね多分。あっもうこんな時間。
「ありがとうみんな。もうこんな時間だし帰ろっか。」
「うん。」
「そうだね。」
「ねぇ、最後に円陣組んで掛け声しない?」
「名案だね。」
「やろやろ。」
「うん。」
よーし、円陣だ。一体化してるみたいでいいな。
「じゃあ掛け声誰やる?」
「そこはやっぱ夢ちゃんでしょ。」
「そうだね。」
「よろしく。」
「えっいいの。」
「うん。」
「もちろん。」
よーし気合入れていくぞ。
「文化祭成功させるぞー。」
「「「おぉーー」」」
「よしっじゃあまた明日ね。」
「うんばいばーい。」
「さいなら。」
「うん。」
よーし明日に向けて今日はゆっくり寝なくちゃ。
「夢ちゃん、一緒に帰ろ。」
「いいよ連君。」
「いよいよ。明日だね、文化祭。」
「そうだね。最初はどうしようかと思ったけど、よかった。」
「そうだね。すごい夢ちゃん動いてたから体調に気をつけてね。」
「うん、大丈夫だよ。」
「あっもうお別れだね。バイバイ。」
「バイバ~イ。」
さてと、明日はちょっと遅らせて起きよっかな。頑張らなくちゃ。
~1日後~
今日は文化祭だー。それなのに風邪・・・・ということもなく無事文化祭を向かいることができました。
「夢ちゃーんちょっと手伝って~。」
でも、さっきからひっきりなしに呼ばれてるんだよね。
「どうしたの~?」
「それが・・」
「あぁここはこうで・・・・・・・」
こんなふうに私が全て受け持っている状況だ。結構きつかったけど、もうほぼほぼできたし楽しみだな。
「あっそういえば夢ちゃん、歌うまコンテスト応募したんだよね。」
「あっそうだった。私が応募したわけじゃないけど・・・・」
「どういうことなの?」
「ファンクラブの人が応募したのを聞いてね。」
「そうなんだ。お昼ご飯前から、休憩とってお昼ご飯あとだった気がするから覚えておいてね。」
「あっ私一番最後だからちょっとゆっくりできるかな。」
「えっ最後って一番緊張するじゃん。頑張ってね。」
私、あんまり緊張することないけど・・・
「ありがとう、頑張るね。」
「うん!」
よーし期待もされたし、頑張らなくちゃ。でも、まずはお店からだな。もう少しではじまるな。
「夢ちゃん、服着てきてね。夢ちゃんは前半でお店出ることになってるから。あと語尾のにゃんも忘れないでね」
「はーい。」
そうだった。語尾にニャンも付けるし私は前半でお店だった。連君と後半で分けたほうがいいと言われてたんだけど、連君の方が私といっしょがいいと言われて一緒にしたんだ。わぁ、連君がお店に出るとなるとすごい混雑しそうだな。私たちも頑張らなくちゃ。
「着てきたけど大丈夫かな。」
「うん。バッチリ!」
「ありがとう。もう少しで始まるね」
「うん、頑張ろうね」
「もちろん」
ふぅいざやるとなると出来るか心配だけど、きっと大丈夫だよね。この日のために練習してきたんだもん。
「みんな、頑張ろうね」
「「「うん」」」
よーしじゃあ開店だ~。でもすぐにはお客さんは来ないだろうと思い、きちんと外でお客さんをよぶひとたちもつくっておいたからそのうちまたきてくれるだろう。でもそのあいだも暇をしているのではなく、今できることを精一杯やらなくちゃ。レン君には、もちろん、お客さんを呼んでもらうほうに行ってもらったよ。もうそろそろかな。おっきたきた
「いらっしゃいませにゃん」
「「「わぁ・・・」」」
「可愛い!」
「女子だけど憧れちゃう」
「すごい可愛い」
そんな可愛い方がいるのかな・・・・・でもみんなが可愛すぎて誰かわからないな~。ってそんなこと考えてる場合じゃなくて席案内しないと!
「大人数の方はあちらの席へ少人数の方はあちらの席へお願いしますあっにゃん」
「「はーい」」
「語尾ににゃんが付いてるのもまたいいよね」
「わかる」
「何か、嫉妬心わかなくなっちゃう」
「あぁ、あの子見てたらイケメン君に誘われてきたけどあの子のほうが目的になっちゃう」
「これで、味もよかったら最高だよね」
「「ねぇ」」
「メニュー表開いてみよっか」
「そうだね」
「「わぁ」」
「美味しそうだし、バエてるね」
「ねぇ、メニューも迷っちゃう」
「おいしそー」
「私このケーキにする」
「じゃあ私がクッキー頼むから結構大きそうだしみんなで分けながら食べたらいんじゃない?」
「そうだね、店員さん呼ぼっか」
「すみませーん」
「はーい」
「あっもうこんなに人入ってたんだね」
「それに、あの可愛い店員さんもすごい忙しそうだね」
「ねっ、もう呼ばれてるし」
「すごい人気だね」
「私たちも呼んじゃう?」
「いいね」
「あの・・・ご注文はなんでしょうか」
「あの店員さんにお願いしてもいいですか」
「はい、少々お時間かかるかと思いますがいいですか」
「はい」
「ではお待ちを・・・・」
「また、あの子が見えるね」
「何か嬉しい」
「ねぇ、なんでだろ」
「まぁ楽しみに待ってよ」
「そだね」
「お待たせしましたにゃん」
なんかずっと呼び出されてるけどなんでだろ?
「ご注文はいかがでしょうかにゃん」
「えっとこの・・・・・」
「はい、分かりましたにゃん」
あぁよかった。なんにも言われずに済んだ。なんか呼ばれてるあいだにもすごいいろいろ聞いてくる人がいたのは想定外だったから驚いてたんだ。
「夢ちゃーん、こっちもー」
「はーい、いま行くね」
次はどんな人だろな。
「おっ来てくれたみたいじゃねぇーか」
「お待たせしましたにゃん。ご注文はなんでしょうかにゃん」
なんか悪そうな若い方々だけど大丈夫かな。ほかのお客さんに迷惑がかからないといいけど・・・・
「ご注文はそこにいる猫ちゃんかな」
「『猫』と言う注文はありませんにゃん」「そうじゃなくて、そこの君だよ」
と、私に触れてくる。ちょっと迷惑だしほかのお客さんたちも気にしてるし・・・・・
「申し訳ありません。少しほかのお客様のご迷惑ですのでメニュー表のメニューだけでお願いいたします」
「はぁー、連れねーな。俺たちも『お客様』なんだけど?」
「はい、承知の上でございます」
「だったらさぁいいよね」
と、若い方々の一人が言ってくる。もう、めんどくさいけどここで騒ぎを起こすわけにもいかないからな。
「先程も言いましたが、メニュー表のメニューだけで・・・・」
「俺たちが欲しいのは、君なの」
あぁ、もう手でもキツく握っておけば出て行ってくれるでしょ。
「ですから、もうお帰りになられてはいかがでしょうか?」
「はぁ💢・・・・・ごっごめんなさい、さっさようならー」
よかった。出て行ってくれた。
キーコンカーコン『歌うまコンテストに応募する方は会場前に来てください』
あっこれ私も出るやつだ!着替えていかなくちゃ
「私ちょっと店開けてもいいかな?」
「あっ、うっうん。いいよいいよ」
「ありがと~」
私、恋愛小説好き中2の「川崎 夢」だよ~。今は、クラスの学級委員をしているよ。クラスのみんなを紹介したいけれどそんなこと言っていると日が暮れちゃうよね。残念だけど、私の紹介だけサックとするね。
私は、中1に戻るけれど腕相撲の女王として(君臨?)していたんだ~。ちょっとおかしな話だよね。でも、、、まぁそゆこと。詳しく言うとクラスみんなに勝つくらいってことかな・・・・?
でもまぁそのせいで、クラスの仮先生みたいな感じになっちゃったけどね、あっ中1の頃の話だよ。でも今もそのくせ?がなおらないようで・・・・。中1の頃のクラスメイトのトラブルを見かけると、止めにはいちゃうんだよね。そして、また帰るときに全クラス集まるからまたその場で起こってしまった。
そんなあるとき1年でクラスが一緒だった問題児である「山井」が喧嘩の中でこんなことを言っていた・・・・・
「俺は、この喧嘩を買ってやったぞ。」
そうすると、こちらも喧嘩腰な「宮城」言う・・・・・・
「お前が喧嘩を売ってきたんだろうが。何言ってんだよ。」
「いいや、俺はお前の喧嘩を100円かけて買ってやったぞ。」
もう意味が分からず少しわたしは混乱していた。100円で買うって何!?そんなことを思いながら止めにはいった。
「もうまぁた、喧嘩してるの?喧嘩を売る方も買う方もを悪いでしょ。それに100円も喧嘩に使わないでよね。」
そしてまた山井が開き直って・・・・・ 「お前は、関係ねぇだろうが。なんで毎回入ってくるんだよ。」
「そんなの心配だからだよ。」
そう言うと山井がかぁぁぁと真っ赤になった。あっもしかして「心配」というので照れちゃったのかな?小説でも出てくるけどさ
もうみんな並んだっぽいし私も指定位置につくなくちゃな。
「じゃね」
少し手を振って去っていくことにした。
~次の日~
今日もいい朝だなぁ 「おはよ。ゆのちゃん」
「おっはよー。いいんっちょ」
「おっおはよう。」
みんなが一気に来るから毎回驚くんだよね~。でも、今日も1日頑張らないといけないよね。暑いけど・・・。いちお言っておくけれど私は、だいたい「ゆのちゃん」、「委員長」って呼ばれているよ。結構委員長とかやっているから「委員長」って呼ばれるようになったんだ。もう少しで、授業が始まっちゃうからバイバ~イ
さてと、授業も終わったところだし、あとは、帰るだけかな。
「ゆのちゃん、今日遊べないかな。」
「あっごめんね。今日はちょっと難しいかな。」
「そっか。なら仕方ないね。また行ける日があったら教えてね。」
「うん。」
私はだいたいお誘いを断っているからなんか、少し悪いことをした気分・・・・・でも、予習、復習、宿題をやっていると、遊ぶ時間がなかなか取れないんだよね。いちお、余裕のあるときは、遊ぶようにしているけどね。でも、結構時間がきつかったりもするんだよね。まぁ仕方ないけどさ。もうちょっとくらい遊んだりしたいんだけどね。でも、授業に遅れる方が嫌だから頑張るんだ。(えっへん!)
って言っている間に、また山井と、宮城の喧嘩が始まっちゃてるじゃん。はぁいつになったら学ぶんだろ。小説の中だったら痴話喧嘩だったのにな。まっ別のクラスだけど 。。。。みんな迷惑してそうだし、殴り合いにまで行きそうだし、よし!やるか。
「もう中2だっていうのにまたまた喧嘩?みんなも迷惑してるっぽいしもうやめたらどうなの?」
そうするとまた、山井が言い返してくる。
「クラスも今違うのにこっちの世界に入ってくんな。」
「私だって好きでこんなとこ来てるんじゃないのよ」
「じゃあなんで来てるんだよ。」
「周りにいる子達に迷惑だと思ったからよ。」
「チッそうかよ。」
こんな、山井との口喧嘩をしていたら、もうみんなが集まっていた。
「じゃあ。もう喧嘩しないでよね。バイバイ。」
「おっおぅ。」
時間の短さを感じるな。でも、ここから私の家まで結構距離あるんだよね。面倒くさいけど頑張ろ。この学校も一応私立だから、少し遠いんだ。だから、山井とか、宮城を見ていると、「そんなに、偏差値低いの」って思っちゃうな。でもまぁ仕方ないか。私のテストの点数と山井の点数比べたら、断然私のほうがいいと思うけどさ。
そんなことを思っていたらいつの間にか、家に着いてた。なんかびっくりだな。よし、家にもついたところだし、宿題やしりますか。ううぅん。。。今日の宿題難しいな・・・・・・あっわかった。そういうことね。小説の中だったら「ヒラメキ」とか出てきそうだな。みんなきちん解けたかな。なんだか心配・・・・でも、2年生の子全員と、ラインとってあるからラインが送られてくるかな。もちろん山井、宮城ともとってあるよ。でも、2年生は結構頭のいい子達ばかりだからまぁ大丈夫かな。それに言うほど、難しくなかったし。
チャチャンチャランチャチャンチャラン
「あ〜らら、解けなかった人がいるのかなぁ」
心の声が出てしまった。解けられなかった子はだぁれかな。
うげっよりにもよってこの2人!(そのスマホの中には、「山井」「宮城」の名前が・・・・)
しかたないか、2人にきてもらうしかないかな。ラインで、『わからないなら家着てよね。』よしっ打てた。
あっもう返信きてる。なになに、、、二人共『わかった』よーし頑張りますか。
~数分後~
「おーい来てやったぞ」
「ハイはーい。ちょっと待ってて。」
だいたい親がいないことが多いから、叫んでも別にいいと思っているのかな。
「親はいないけど、叫ぶのはやめてよね。」
ちなみに、先に来たのは、山井だったよ。
「ヘイヘイ」
ピンポーン ピンピンピンポーン
「あーもう、はーい今行くよ。」
山井が先に来たから、宮城かな?
「いるんだったら早く出ろよな。」
「はいはい。」
予想どうり、宮城だった。なんか毎回この二人に教えてる気がするな。小説の中だとお勉強会なんてラブラブなはずなんだけどね。
「おいここ教えろよ。」
「はいはい。」
でも、2人とも態度悪いからな。ラブラブなんて夢のまた夢ね。はぁ・・・・・
「山井の次は、ここ教えろよな。」
「はーい。」
「まず山井はここがこうで・・・・・・・」
はぁいつになったら、予習、復習出来るかな。
「おおおおぉわかった、サンキュッ。」
なんか、山井の教える時の距離がめちゃくゃ近い気がするんだけど気のせいかな。気のせいか。(多分)
「おーい次は俺だぞ。きちんと教えろよな。」
「はいはい分かってるって、二人とも平等に見てあげてるよ。」
「えーとここはね・・・・こういうことわかった?。」
「おう、これで次のテストも乗り越えられそうだぜ。」
「そう、それはよかったわ。」
二人を同時に、見るのって結構難しいんだよね。フゥ
「じゃあ二人共終わったから、サヨナラしよっか。」
「ああまたな。」
「サイナラー。」
「ハーーいさようなら。ばいばーい。」
たったたっと走る声が聞こえてきた。よしっ私は予習、復習しますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だな。そういえば、今日転入生が来るんだったけな。どんな子だろ、ワクワクするなー。〜♪小説の中では、イケメンなことが多いけどまぁ小説は小説だしな。まっ期待して悪いことはないよね。登校するか。
ルンルルルーン
ってわっ
ドーーーーーン
「だっ大丈夫ですか。」
「はっはい。大丈夫です。あなたこそ大丈夫ですか?」
「えっええ。でもあなた、足から血が出ていますよ。ハンカチ返さなくていいので、傷口を洗って、拭いてくださいね。」
「は、はい。」
「では私はこれで。さようなら。」
朝から人にぶつかってしまうなんて何をやっているのかしら。きちんと行動を改めないとね。学校では、しっかりしないとな。よーし、い・く・ぞーーーレッツゴーーーー
「おはよ~。」
「おはよ。夢ちゃん。」
「おっはよーゆーめちゃん。」
「お、おはよう。」
毎回皆の迫力には圧倒されちゃうな。
「ねぇ、夢ちゃん今日、転入生来るんだって。」
「そうらしいね。」
「ねぇイケメン君だといいね。」
あぁ行く時も思っていたけれど、どんな感じかな女の子だったら、恋バナとかしたいな。ワーークワク
「女の子か、男の子どちらか知ってるの?。」
「噂だと、男の子らしいよ。」
「そうなんだ。」
ますます、小説っぽい展開だな。
~先生が来て~
「みんなも、もぅ噂で知っていると思うが、今日は転入生が来るぞ~。では、入ってきてくれ。」
先生が、ドアを開けると、、、、、
女の子達が期待していた、「イケメン」らしい人が前へきた!ってこの人、今日ぶつかった人じゃん!
「じゃあ、自己紹介してもらえるかな。」
その子、(今日ぶつかったイケメン君)が口を開く。
「僕は、九条 連です。親の都合でこの学校にやってきました。これから、このクラスの皆さんと、仲良くしていきたいです。よろしくお願い致します。」
パチパチパチ
と、拍手の音が鳴り響く。こんなところで再会するなんてな。一瞬意識がなくなっちゃたよ。あーーびっくりした。
「えーと、九条の席は、、、、夢の隣にするか。」
先生が私の方を示す。そうすると周りから、
「えーいいな夢ちゃん。」
「私も隣がよかった。」
との声が上がる。まぁ確かにイケメンだもんな。私は今回はあまりときめかないなどうしてだろ。まぁいっか。九条くんがこちらへ歩いてくる。途中でも「わぁ」や、「イケメーン」などの声が上がっていた。人気者になりそうだ。そして九条くんが席に着くと一瞬「あっ」と声を上げた。でもそこからキッリッとした表情になり
「これから宜しくね。」
と言ってくれた。ってあっ私も何か返さなくちゃ💦
「こちらこそ、よろしくね九条くん。」
そう言うと、九条君は、嬉しそうに笑った。癒されるな。山井にも、分けたいくらい。私が勝手に言っちゃダメだけど。
授業始まるから、いったんバイバーイ
~放課~
放課になると、私は先生に、「隣だし、この学校案内九条の案内しといてくれよ。」と頼まれたので、私は今案内にむかっているとこだよ。でもその前は、女の子達に質問攻めさせられていた。でも私が歩くとみんなだいたい道を作ってくれるから良かった。それで無事九条君を救出できた。
「ありがとうね。えっと、、、」
「河崎 夢だよ。」
「そっか。じゃあ夢ちゃんだね。」
「うん。」
あっ、こんなこと話していたら、朝のことを言うの忘れてた。
「九条君ってさ、今日の朝私と会った?。」
九条君は今思い出したような顔をしていた。そして、
「そっそう。」
「あは、やっぱり見たような気がしてたんだよね。」
「あっ、ハンカチ、洗って返すから。」
「いいよいいよ。元から、プレゼントのつもりだったしさ。」
「えっでも・・・・・・・。」
九条君はまだ、納得がいかない様子だったが、私がもう1度、「ねっ」というと、しぶしぶ頷いてくれた。
よーしここからはちゃんと、案内しないとな。
「じゃあ九条君、ここが・・・・・・・。」
「ありがとう。案内とってもわかりやすかったよ。」
「うん、どういたしまして。」
さてと、授業の用意しないとな~。九条くんがまた女の子に囲まれてるな~。というか、九条くんがどこかもわからないくらいじゃん囲まれているというより、潰されてる!?
「ちょっとみんな、もう少し間をあけてあげたら?。」
「あっ確かにレンくんが見えないよ。」
「そうだね。」
「うんうん。」
よかったみんな納得してくれた。反対だったらどうしようかと思ったよ。九条くんが、口パクで何か言ってる?えっと....「ありがとう」かな。私も口パクで話した方がいいよね。うぅんっと「どういたしまして」っと九条くんが、うなずいてくれたから伝わったってことかな。よかった。あっ先生が入ってきた。
「おーい授業始めるぞ。」
「あぁー残念もうちょっと話したかったな。」
「もうそんな時間~。」
そんなことを言いながら、レンくんの周りから去っていく女の子達を見ていると可哀想に見える。でも、九条君がこっそり疲れたような顔をしていたから女の子達にも非はあるのかも。
「さぁ授業始めるぞ。」
「はーーーい。」
授業やっと終わったな。放課だよーー。
「あの、夢ちゃんだよね。」
「うん。私が川崎 夢だよ。」
「何か用事?。」
「あの、ここだと言いずらいから、体育館裏まで来てもらえるかな。」
「うん、いいよいいよ。行くよ。」
そんなところ行ってどうするんだろ。確かこの子は、サッカー部で結構人気の子じゃなかったけ私に何の用だろう。ううぅんまぁ考えてもわからないことだってあるよね。そんなこと考えてたらもう着いちゃった。
「それで何の用なの?。」
「実は・・・・。」
「ずっと前から好きでした。付き合ってください。」
えっ!驚いたあぁでも小説の中ではこれで付き合うパターンが多いけど・・・・・私は!
「ありがとうね。でも、ごめんなさい。あなたのことは嫌いではないけど、好きでもないんです。こんな曖昧な気持ちでは受け入れられません。」
何回か告白は受けたことがあるけど、ときめきはあるものの全部こんなふうに断わってきたんだよね。毎回断っていると、なんか罪悪感があるな。はあぁ
「そうですか。きいてもらえただけでもうれしいです。」
優しい子でよかった。逆ギレされるかと思ったよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だーーー。おはよ~。今日も1日頑張らないとね。でも、昨日ふった人がいるからちょこっとすっきりしないかも・・・でもシャキッとしなくちゃなよーーーーし頑張っていってきまーす。今日はどんなことが待ってるかな。わくわくするな。
ルンルンルーン
「おっはよー。」
「ゆめちゃん、おはよう。」
「委員長おはよう。」
「みんなおはよう。」
あれ?私以外にも集団がある!女の子ばっかりだけどって九条くんじゃん
「九条君って、ファンクラブとか出来てるの。」
「あぁ昨日の初日から出来てたみたいだよ。」
「へぇそうなんだ。すごいね。」
私も一応ファンクラブあるらしいけど、知ったのは、3週間前くらいだな。
「ねぇ私のファンクラブっていつで来たか知ってる?。」
「夢ちゃんも初日からできてたらしいよ。」
「えっえええええぇーーーー。」
ちょっとびっくりしちゃた。
「声大きいよ。」
「あっごめん。」
「びっくりしちゃってさ。」
「まぁ驚くのも無理ないよね。私も、聞いたとき叫びそうだったもん。」
あああぁびっくりがまだ収まらないよぉ。人生1かもな。でも、また九条くんが潰されそうだな~。あれでも、九条くんがが抜け出したっぽい。でも、こっちに近づいてくる?なんでだろ
「おはよう。夢ちゃん。」
「おはよう。後ろにいる子達の相手は大丈夫なの。」
「えっと今はこっちのほうが大切だから。」
そう、九条くんが言うと、2年の男子が、、、、、
「ヒューヒュー熱いな、美男美女カップル。」
またかーー、昨日から、「美男美女カップル」って言われ始めてるんだよね。
「ちがうっていってるでしょ。」
「何言ってるんだよ本当は嬉しいくせに。」
「証拠は?」
「うグッはいはい違うんですねーーー。」
はぁ、毎回このやりとりやるのめんどくさいよ。はぁまぁでも、噂は時間に任せておけばいいか。
「ごめんね。僕のせいで・・・・。」
「えっううん。うわさも時が過ぎていけば消えていくよ。」
「そうだね。」
私は、今まで聞きたかったことを聞いてみた
「ねぇなんで九条くんは、私にファンの子を置いてでもやってくるの?。」
そうしなければ美男美女カップルなんて言われないと思うんだけど
「実は、いつ言おうか迷ってたんだけど『名前呼び』して欲しいんだ。」
「はぁ、、えっそれだけだったんだ。」
「そうだけど、、、いいかな。」
「いいに決まってるけど、、、そんなに気になってたんだね。」
はぁぁそれだけかーーー
「うん。みんな『連くん』って呼んでるのに夢ちゃんだけ『九条くん』だったからさ。」
「そっか。何か安心したわ。よかったなんか重大なことかと思ったよ。」
フゥって胸を撫で下ろしてるあいだに先生来ちゃた。じゃあね一旦ばいばーい
~授業後~
やっっっっと授業終わった。
「一緒に遊ぼ。」
「いいよー。」
みんなあそびにいくのかな。私はノート見返しとくか。でも九条くんって違うえぇっとれんくんは、今日も囲まれてるな。
「ねぇ本当に付き合っている人とか好きな人いないの。」
「うん?。」
「えーもったいないな。せっかく美人さんなのに。」
「そうかな。」
そんな美人さんなわけじゃないのに。毎日のようにみんな聞いてくるんだよね。
「そんなに美人さんじゃないよ。」
「エェ見すぎてるから違いがわからないんだよ。」
「そうなのかな。」
「そうに決まってるよ。」
本当かな
「だかられんくんと美男美女カップルなんて言われるんだよ。」
「いいなー。」
「そうそう。」
わわみんなに一気に喋ってよく聞こえないよ。
「そっそうかな」
「うんうん。」
「そっか。」
みんなが言っているのならそうなんだね。それにしても私のところにも人がたくさんいるけどレン君のところにもたくさんいるな。すごい人気だな。
「ちょっと夢ちゃん助けて。」
と、男の子に言われた。えっ何!大丈夫かな
「大丈夫?今いくよ。」
ってええええぇーーー
「山井君と宮城くんが喧嘩してる!。」
「そっそれだけ?。」
「でもでも、、、殴りだしたりしっちゃたんだよ。」
ははぁぁ怒こんな顔させて何やってるんだよ。
「どこで?。」
「そっそこ。」
あああぁもう何やってるんだか。
「なにやってんの。怒」
「またかよー。」
「なんで男同士の喧嘩に突っかかってくるんだよ。」
はぁナニコレそこには喧嘩したかと思う光景が
「そこどけよ。」
「無理。」
「はぁなんでだよ。」
「だって私がどいたらまた意味のない喧嘩が始まっちゃうでしょ。」
「意味がないだと・・・」
「じゃあなんの意味があるのか教えてもらえる?」
そう言うと2人は気まずそうに目を合わせ山井がぼそっと言った
「夢の彼氏にどちらのほうがいいのか戦って他に決まってるじゃん。」
「何か?」
「あぁもうわかったよ。」
「じゃあ二人共保健室。」
「「はーーーい。」」
あっそういえば私をここに連れてきてくれた子は・・・
「あっいたいた。大丈夫だった?」
「あっはい。」
「じゃあ保健室まで一緒に来てくれない。」
「いいですよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっと保健室付いた。宮城担いでもらってなかったら連れてこれなかったよ。帰ってなくてよかった。
「ありがとうね。宮城つれていってくれて。」
「ううん。役にたててよかった。」
「ここからは私が手当するから帰っていいよ。」
「ううん。連れてきたのは僕なんだし、手伝うよ。」
「あっ本当!そうしてもらえると嬉しいな。」
「うん。」
2人も同時だと時間の問題でできるかわからなかったんだよね。
「じゃあ宮城の方お願いできるかな。」
「いいよ。」
「山井は私が相手するから。」
よーしやるか。保健の先生いないし
「山井、私が手当するけどいいよね。」
「はぁーそんなの、」
「いいよね!」
「わぁたよ。」
やっとできる
「動かないでね。頭打ってない?」
「ああ。」
「じゃあ手当しているから終わるまで動かないでね。」
山井は、何も言わずにこくりと頷いた。さてと、やっていきますか。えーとまずはここから・・・・・・
終わった。たまにが山井が顔を赤くしていたけど気にせずやった
「山井もう終わったけど、ここからも無理な運動はせず安静にしておいてね。」
「はいはい。」
「じゃあ、もう教室戻っていいよ。」
「私は、宮城の方見に行ったら帰るから。じゃね。」
やっと一段落した感じかな。山井を手当しているあいだにも悲鳴のような声聞こえてきたし急がなくちゃ。
「どうかな。手当うまくできた、、、、?」
そこには、宮城が多分包帯だと思われるものを言い方が悪いかもだけどぐちゃぐちゃに巻かれた状態で横たわっていた。
「それがどうにもうまくいかず、、、、、」
「まぁね。うん私がちょっと手加えてもいいかな。」
「うん。よろしくしてもいいかな。」
「もちろん。」
「じゃあ私が変わるね。」
「おお。」
「じゃあ動かないでね。」
「へいへい。」
ちょっと山井の方が酷かったかな・・・
「あっ君ももう教室戻っていいよ。」
「えっでも・・・・・」
と言いながらもここにいてもやることがないとわかったのか
「ではお言葉に甘えて」
「うん、ばいばーい。」
「終わったよ。」
「あ、ああそうか。」
「お礼の一言ぐらい言ってよね。」
「はいはい。サンキュ。」
「よろしい」
授業始まっちゃう!
「ここからはあんまり動かずいてね。でも授業にはきちんと出ること。じゃね。」
「おう。」
よーしが・ん・ば・る・ぞーーー教室に戻ると、、
「夢ちゃん、遅かったね。何かあったの。」
と、九条君、、、じゃなくてレンくんが聞いてきた。
「うん、ちょっと保健室行ってて・・・」
「えっ怪我したの、大丈夫」
「えっいや、けがをしたの私じゃなくて・・・」
「もしかして、山井くんって子の手当?」
連くんは、少しつまらなさそうに聞いた。
「そうだけど・・・なんでわかったの?」
「女の子たちに聞いた。」
「へぇそうなんだ。」
女の子たちの噂ってすごいな。
「先生もうすぐ来そうだね。」
「おーい席付け始めるぞ。」
「凄い予想的中。」
と、レン君が言ってくれた。
~帰り~
やっと帰れる~。あっ一応言っておくけど、私は帰宅部だから山井とかの子達と一緒になっちゃうんだよ。結構勧誘受けたんだよね。断るの心苦しかったけど・・・勉強の時間が削られちゃうからね。山井も勧誘受けたっぽいけど帰宅部に入ったんだってちょっと悪いけどほかの部活に入って欲しかったな。九条くんも、勧誘たくさん受けたみたいだけど、帰宅部入ってたみたい。
なんで帰宅部に入ったんだろ。ほかの部活だと思っていたけど・・・私が
「私は帰宅部だよ」
って言ったら帰宅部に入るって言ってた。
「夢ちゃん途中まで一緒に帰ろ」
「連くんうんいいよ。」
と言うと嬉しそうに笑ってくれた。
「じゃあ行こっか。」
「そうだね。」
少し、女の子の視線が気になるけど、まぁいっか
「夢ちゃん、助けて。」
「えっ」「へっ」
と、レン君と私が同時に声を上げる
「ごめんレン君、ちょっとよばれた。」
「う、ううんいいのいってらっしゃい。」
連くんいいって言ってくれた。多分山井絡みかな。もう放課に保健室まで行ったていうのに
「どうかした。大丈夫?」
「山井くんたちが・・・・」
もう、女の子達が泣きそうだよ。
「こら、なにやってんの。」
「うっっっげ、なんで来たんだよ。」
「たまたま、通りかかっただけ。放課も保健室送りにされた癖にまた行きたいの」
「ちげーし。」
と、山井が言う。
「なら、喧嘩は無しね。わかったね。」
「「はいはい」」
「じゃね。レンくんと帰る予定だから。」
はぁ最後までイライラしちゃた。って、後ろから引っ張られる!?
「って、山井なに!転んじゃうでしょ。」
「はっ、ごめん。」
「?いいけど・・・」
「じゃな。」
ほんとなんなんだろ。小説では、告白かもしれないけど私と、病は敵対し合ってるからな。あるわけないか。妄想かな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝だけど、あんまり気持ち良くないな。なんでだろ。昨日勉強に集中しすぎちゃたんだよね。お母さんが話してくるまで気ずかなかったし、でもシャッキとしなくちゃ。いってきまーす。
あぁ眠いな~。でも頑張らなきゃ
やっと、学校付いた。あっレン君もたくさんいるな。
「おはよう。委員長。」
「おっっっはよう。ゆーめちゃん。」
「おはよ。夢ちゃん。」
「みっみんなおはよう。」
あぁ少しめまいがするけど大丈夫かなこれくらいは、あっ連くんが来る
「おはよう、夢ちゃん。」
「お、おはよう。連くん。」
「大丈夫?フラフラしてるように見えるけど。」
レン君にはバレちゃったか。 「ちょっと寝不足でね。」
「そうなんだ。何か困ったことがあればいつでも呼んでね。」
「うん。ありがとう。」
あっ山井も今登校してるんだなー。あっちょっとやばいかも・・・・
「わっ・・・・・」
転ぶっ・・・・ ってあれ?痛くない・・・・?
「おっおい大丈夫か?」
目を開けると目の前に、明らかに焦っている山井が!
「う、うん。」
「そうかぁ。」
これまたホッとしている山井の顔が、
「ありがとう。もう下ろしてもらっていいよ。昨日も保健室行きだったでしょ。」
「これくらい大丈夫だし。」
と、少し照れながら言ってくれた。
「でも、ムッ無理はすっすんなよな。」
「はいはい。わかってるよ。あなたたちと同じにしないでね。」
「してねぇーよ。」
「じゃね。」
「おぅ。」
『無理すんなよな。』って小説でも出てきそうだな。山井の場合は、カミカミだったけど。あぁでも『無理すんな』って呼ばれても無理しちゃうかもな。
「ねぇ本当に大丈夫?」
「夢ちゃん、保健室行く。」
あっみんなに心配かけちゃう
「うん。大丈夫だよ。」
そう言って笑う。でも、連君が怖い顔してるようなんだけど・・・どうかしたのかな
「連くん、大丈夫。」
「えっあっうん。それよりさっきの子が山井くん?」
「あっそうだよ。仲良くしてやってね。」
「うん。」
少し不服そうだったけど頷いてくれた。
「それにしても、すごいね。山井くんと喋られるなんて。」
「ホント!山井くんと喋られる子なんてなかなかいないよ。」
「そうかな。普通にできると思うけど。」
「そんなことないよ。結構怖がれると思うよ。」
「そうかな。」
「そうだよ。」
「もう聞いちゃうけど・・・夢ちゃんって山井くんのこと好きなの!?」
「どうなの。」
みんなに期待の目線が来ている気がするんだけど、気のせいかな?でも、もう答えは決まってる・・・私は・・・・・・・・・
「山井のこと好きだよ。」
「「「「キャーーーーーーー」」」」
「えっそれホント・・・・?。」
と絶望したような顔をしているレン君が聴いてくる。何か『本当』って言いづらいな。でも
「本当だよ。でも、みんなが思ってる「好き」とは違うかも」
「えっもしかして恋愛の好きじゃないの。」
「うん。友人として『好き』なんだよ。」
「「「「「そうなのーーー」」」」」
と残念そうな顔をする、女の子達何か罪悪感があるな
「よかった。」
と、連君が心底安心したように言った。
「何がよかったの。」
「えっこっちの話。」
「そか。」
あぁまたふらつきが・・・・・
「大丈夫?」
「うん。平気平気。」
「さっもうすぐ先生きそうだしみんな席つこ。」
「うん。」
「そうだね。」
「おっ今日は全員席ついてるな。さぁ始めるぞ。」
~放課~
「ゆーめちゃん、私のこと好き?」
「うん、好きだよ。」
「あはっ嬉しい。」
「よかった・・・?。」
なぜか、今日の放課からこの質問をされることが多い。
「ぼっ僕のことは好き・・・・?」
「うんもちろん。」
このように男の子からされることもある。そして『うん』と答えると、みんな幸せそうな顔をするから嬉しい。でもめまいがだんだんひどくなっている気もするし。それに、連くんがすごく不機嫌な気がするのは気のせいかな。まっ気のせいか。あっ次の授業移動教室だ。急がなくちゃ。あわあわ
「ねっ夢ちゃん一緒に行かない?。」
「いいよ。一緒に行こっか。」
「うん。」
嬉しそうな顔でレン君が笑ってくれた。
「ねぇ夢ちゃん、本当に大丈夫?さっきから、フラフラしているようにみえてくるけど・・・・」
「そっそんなわけないよ。元気元気。」
「そっか。」
ホントは結構きついけど心配かけたくないから、ごめんレン君・・・・
「さっいこいこ。遅れちゃう。この教室結構遠いから。」
「そうだね。」
「連くんは、もう道覚えたの?」
「えっうん。」
「早いね。私初めの頃はみんなに付き添いしてもらってたくらいなのに。」
「そうなんだ。成績がいいから、記憶力もいいのかと思ってた。」
「あはは、記憶力だけは昔から結構悪かったんだよね。」
「そうなんだ。・・・」
と、連くんが悲しそうにつぶやく。
「あっ気分悪くさせたらごめんね。」
「ううん。全然。」
あぁ、もう疲れた・・あっ階段踏み外す・・・・・・!助けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わっあれまた痛くない。なんで・・・?
「「「「「キャーーーーーーーーーー」」」」」
「大丈夫、夢ちゃん。」
切羽詰った顔をしたレン君が目の前に。これは人気の連くんがこんな私を支えたら悲鳴もでるわ。
「あっうん。平気平気。ちょっとつまずいただけだよ。支えてくれてありがとね。」
「それはいいんだけど、、夢ちゃん保健室行こう。」
「でも、授業受けられなくなっちゃうから大丈夫。」
でも、やっぱ無理かも・・・・・・
ドサッ
「ほら、もう二回目だし行こう。」
「うんそうだね。」
「おぶろうか?」
「ううん。保健室くらいまでは行けるよ。レンくんは授業受けてきて・・・」
「えっでも・・・・・・」
「大丈夫。」
でも、行けるかな。いや行くんだ。頑張れ夢。よいしょ。あっれっフラフラ、クラクラする。どうしてだろ。普通だったら、もっとすぐ歩けるはずなのに。
「やっぱり、一緒に行くよ。」
ここまで来たら断れない。
「ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします。」
「はーい。」
「じゃあ行こっか夢ちゃん。よっっと。」
「えっ。」
「「「「「キャーーーーー」」」」
また悲鳴か。うぅ寝不足が
「ゆっくりしてていいよ。」
「で、でも重くない私?。」
「ううん。全然、予想より軽くて驚いてるほど軽いよ。」
「そう、それなら良かった・・・・」
「ほら、だからゆっくりして。」
「はい。」
そういわれてもな・・・・でも、苦しいしお言葉に甘えさせてもらってもいいかな。行く途中でも・・・「キャッ。」とか「すごっ」って言われてたな。やっぱり連くんはすごいな。そこで私の意識は途絶えた。そして最後に、連くんの笑顔が見られた。
パチッ
「あぁ夢ちゃん起きたんだ。良かった。」
「う、うん。えっと今何時?」
「今は、授業が後半に向かっているくらいの時間帯かな。」
「じゃあ行かなくちゃ。」
「あっ待って、まだ回復したわけじゃないんだし。」
と、いい連くんが腕をがしっと掴む。
「そうよ。あなた余程疲れてるみたいだし。」
「えっ。」
そう言いながら、保健の先生が入ってくる。
「そんなこと・・・・」
「あるのよ。というかよくここまで学校来れたわね。」
「そんなに悪いんですか。」
と連くんが聞く。先生もそんな大げさじゃないと思うけど・・・
「そんなに悪いわよ。」
「えっ大げさじゃないですか。」
「大げさなわけないわ。きちんとあなたの状態調べたもの。普通の子だったら学校も休むくらいよ。」
「そうなんですか。」
「えぇ。だってあなた、熱も38度以上あるし、寝不足、貧血、と疲労なんかの症状も見られるのよ。」
「そんなにですか!」
私の考えを連くんが言う。私もそんなにだったとは驚きだったけど。
「そうよ。だからあなたに事情を聞いてみたかったの。教えてくれない?」
もう、隠すことはできないよね・・・・・・・・・・・・・・
「私記憶力が悪いんです。」
「えっっ」
と、連くんが声を上げる。
「夢ちゃんあんなに成績もいいのに。」
「こら連、今夢ちゃんが話してるでしょ。」
「あっいえいえいいんです。」
まぁ連くんの言っていることも理解できるし。
「記憶力が良くないから、たくさん勉強しているんです。」
「でも、朝もあなた早いでしょ。どうして・・・」
「朝は、勉強もやっていますが、運動もしているんです。」
「あぁ夢ちゃん運動神経も抜群だったからな。」
「そういうことね。でも勉強って具体的に何をやっているの?」
「えっと、予習、復習と先生に何か頼まれた時はそちらにも手をつけています。」
「そんなスパルタな日課だったのね・・・・・」
「それは、こんなにも疲れがたまるわ。」
「あと夕飯も作っていました。」
「すごいね。」
連くんが言ってくれる。
「ありがとう」
「親はどうしているの」
「お母さん、お父さん二人共帰りが遅いので2人のぶんも作っています。」
「そぉ・・・・・・」
「なんというか凄いわね。」
何が凄いんだろ?普通だと思うけど・・・・・
「でも、今すぐその生活をやめて。」
「えっなんでですか。」
「だから、そんな生活を送っているから、こんな倒れちゃったのよ。」
「あっそうでした。でも、成績が・・・・・」
「成績のことは、私が先生に言っておくから先生に言っておくから今はゆっくりして行って。」
「はい。」
「私は、用事があるから少し出ていくわね。連、ちゃんと様子見といてあげてね。」
「はーい」
私と連くんの言葉が重なる。
ガチャッ
ドアを閉めて先生が出て行く。
「はぁ。夢ちゃんにこんな秘密があったなんて驚いたよ。」
「そうかな。」
「あっでも、歌声も練習してるの?」
「いや、音楽は記憶力がなくても、できてたからやってないよ。」
「そうなんだ。また聞かせてね。」
「うん。」
そう言うとレン君は笑ってくれた。
「でも、よくそんな生活出来てたよね。」
「そんなってどんな。」
「ご飯作ったり、予習、復習したり、早起きしたり。」
「えっ普通じゃない?。」
「全然、みんなも違うと思うよ。」
「そうなんだ。」
驚いた当たり前だと思っていたから。そんな違うのかな。
「あっもう少しで授業終わる時間だ。」
「あっ連くんも受けられなくしちゃってごめんね。」
「ううん。僕が選んだんだし。」
「そっか。」
~放課~
ガラッ
と、保健室のドアが開く。
「「「「夢ちゃん大丈夫?」」」」
わっさっき授業終わったとこなのにみんな早いな。
「う、うん。大丈夫だよ。心配させちゃってごめんね。」
「ううんいいのいいの。」
「それより大丈夫?」
「授業出てなかったからびっくりした。」
「本当、一瞬息止まったよ。」
あわわ、一気に喋るから情報の処理が・・・
「ちょっと、夢ちゃんが困ってるよ。」
連くんが皆を制してくれる。
「あっほんとだごめんね。」
「ううんいいよ。ありがとね。連くん。」
「いいよ。これくらい。」
「でも、みんな来てくれてありがとうね。」
「ううん。お安い御用だよ。」
「ありがとう。でも次の授業に遅れないようにね。」
「あっ本当だ。また来るね。」
ドタドタ バタバタ
と、みんなが去っていく音がする。
「レン君も、今からの授業はちゃんと受けてきてね。」
「えっでも夢ちゃんが・・・・・・」
「いいの。私は多分早退することになるだろうし。私にずっとつきっきりなのも気が引けるもの。」
連くんは少し考えていたけれどやがて
「わかった。でも、無理はしないでね。」
「うん。わかってるよ。じゃあまたね。」
「うんまた。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ。やっと学校行ける。結局あのあと、親を呼ぶと言う先生に対してなんとか押し切って一応早退だけど自力で返してもらえた。そのあとも、1日学校を休んでから、やっと登校なんだよね。みんなちゃんと頑張ってるかな?ちょっと心配・・・
でも、大丈夫か。
「あっ。夢ちゃん今日は来てくれたんだね。」
「あぁ、夢ちゃんだ。」
「えっ本当本当?」
「あっ久しぶりだね。」
「うん。おはよう。みんな久しぶり。」
「もう、体調大丈夫なの?」
「うん、もう元気いっぱいだよ。」
「なら良かった。」
「あっそういえば、連くんが夢ちゃんのことすっごく心配してたから、会いに行ってあげてね。」
「あっそうだね。」
レン君にも、お礼を言わなくちゃ。でも、あの集団にはどうも近づきがたい。でも頑張らなくちゃ。
「あの、少しどいてもらってもいいですか。」
「はぁそんなの・・・って夢じゃない、どうぞ、どうぞ」
「ありがとうございます・・・・・?」
そんな感じの扱いを何度か受けながら、道をあけてくれた。
「連くん、おはよう。この前は本当ありがとね。」
「あっ夢ちゃん、おはよう。昨日休んでたから、心配したよ。」
「あっごめんね。でも今日から復帰するからまたよろしくね。」
「うんもちろん。」
「あっもう先生来ちゃうから、じゃね、レン君。」
よーし頑張れ私。これからは健康管理もきちんとしなくちゃね。
「おっ席ついてるな。」
「じゃっ出席取ってくぞ。」
「「「「「はーい」」」」」
「川崎。」
「はい。」
「あぁ、川崎は昨日休んでたからいろいろ教えてあげてくれよ。あと、川崎無理はしないでくれよ。」
「はい。」
先生まで気を使わせちゃった。
「よーし次行くぞ・・・・・・・・・」
でも、みんなも無理してないか見ておかなくちゃ。えーと今日の日課は・・・・・っとあれ、1時間目学活だ。何やるんだろ。うぅん。まぁ、先生が結局言うんだし気にしなくてもいっか。
「えぇと1時間目は・・・学活か、1時間目は文化祭で何を出すか相談タイムだ。」
あぁ文化祭ね。
「「「「「わわわわゎわぁぁぁぁぁ。」」」」」
そんな嬉しいかな。
「おーいそんな騒ぐんだったらやめるぞ。」
シィーん
すごっ先生
「えーと文化祭のことは、学級委員にお願いしようかな。前に出てくれ。」
「「はい。」」
あっ前にも言ったけど私は学級委員で、男の子の方は記憶力が悪いこともあって覚えてないけど・・・立候補がなかったら、推薦で決まった子だった気がする。気のせいかもだけど。って前でなくちゃ・・・・
「じゃあやりたいのきいていくことでいい?。」
学級委員の子に聞く。
「はい。じゃあ僕が呼ぶので黒板に書いてもらっていいですか?」
「うん。よろしくね。」
「はい。」
よしっ私も頑張らなくちゃっ。
「では、やりたい出し物があれば、手を挙げてください。」
「「「「「「はーい」」」」」
うわっすごっく手を挙げてる子いる。この学校の文化祭は、結構盛大で、他校生も来るから気合入ってるのかな。
「じゃあ、・・・・・・・」
よーし頑張るぞっ。
~数十分後~
「では、このクラスでやる出し物は、カフェでよろしいですか?」
「「「「「はい」」」」」
ふぅやっと決まった。あれからもいろんな意見があったけど「カフェ」になったんだ。じゃああとは、細かなとこを明確にしていかないと・・・
「ねぇ、料理できる人聞いておこっか。」
「そうだね。」
と、少し学級委員のこと相談する。
「えーと、このクラスで料理が得意な人はいますか?」
シーン
あれっこんないなかったけ。というかてあげている人いないし・・・・
「えぇーと、では料理が得意な子を知っている方はいませんか」
「夢ちゃんが上手だったんじゃない?」
「えっ。」
「あっそうだった。調理実習の時めっちゃ早かったし。」
「うん。それに少し食べさせてもらったけど、めっちゃ美味しかったし。」
えぇわたし?!
「じゃあ夢ちゃんが料理の方入ったら?」
「はぁそれじゃあ客があんまり入ってこないだろ。」
「ええっでも、それじゃあ料理抜きになるよ。」
あぁみんなの言い合いが始まっちゃう。止めなくちゃ。
「みなさん一旦静かにしてください。私のことは私が考えるので、お静かになさってください。」
「じゃあどっちに入るの?」
「料理だよね。」
「店員だろ。」
えぇーーどうしよ~~~。料理は私しかできないし・・・でも、店員も手が回らないかもだし・・・・よしっ決めた
「私は・・・・・両方共やります。」
これしか思いつかなかったの・・・・
「えぇどうやってやるの?。」
「一応、料理はみなさんに教えます。そして、店員で配りはしますが、混み状態になったら料理もやらせてもらいます。これでどうでしょうか。」
これが最善策だと思うんだけど・・・・
「えっいいけど・・・夢ちゃんはいいの。」
「そうだよ。この前も体調崩してたのに。」
「みなさんの笑顔が見えるのなら、いいんです。」
「ではこれで決めてもよろしいですか。」
「「「「「はい」」」」」」
「ではまだ、ちゃいむがなっていませんが終わってもいいですか先生。」
「あぁ。」
「では終わりますありがとうございました。」
「「「「「「ありがとうございました。」」」」」
ふぅ一安心。やっと落ち着いた。
~放課~
「ねぇ、今年の文化祭『あれ』やるんだよね。」
「うん。噂だけだけど。」
「ねぇ『あれ』って何?」
「えっ夢ちゃん知らないの。」
えっそんな知っている話だったの!
「最終日に、設置されるアーチの中で願い事を言うと叶うって言う伝説があるんだよ。」
「へぇ。」
そうなんだ。知らなかったな。まぁでも多分噂だしな。私はあんまり噂とか伝説信じないタイプだから。
「ねぇ夢ちゃん、大丈夫?」
「えっ何が・・・・・?」
「『えっ』って文化祭のことだよ。両方共やるなんて無理してない?」
「あっあぁ大丈夫大丈夫。私が始めたんだし平気だよ。それに、笑顔が見られるならそれだけで幸せだから。」
「そっか。でも無理は絶対しないでね。」
「うん、もちろん。」
「ならいいけど・・・・まぁ頑張ろうね。」
「うん!」
私もみんなが作れそうなお菓子探してこなくちゃ。よーし頑張るぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日は、文化祭について夢がまとめたらしいからその事についてだ。夢頼む。」
「はい。」
ちょと緊張するな。でも頑張らなくちゃ。
「では、この前このクラスでやる出し物は決まりました。今日はその中で出すお菓子を話し合いたいと思います。まず私がピックアプしたものから選んでください。」
えっとチョークはっと・・・・私は記憶力が悪いからメモってきたよ。えぇまずは・・・かぼちゃがたチョコレート、クッキー
デコレーションアイス、スポンジケーキっと。こんなもんかな。この中から、まず質問聞こうかな。
「この中から疑問点等はありますか?」
なるべく、予算内で抑えてみんなが作れるようにしたんだけど・・・・あっ手あげてる子いた。
「えっとその子何か疑問点がありましたか」
「はい。あの・・・スポンジケーキとありましたが難しいのではないでしょうか。」
「あぁそれは、スーパーでスポンジケーキが売っているのを見かけました。なので、私たちはデコレーションをしようかと思っていたんですがそれで良いでしょうか。」
「そうなんですか。よく考えてありますね。ありがとうございます。」
「ほかに質問がある方はいますか。」
「はい。」
あぁまだいた。
「あの・・・・クッキーも少し難しいのではないのかと・・・・・」
「あっ大丈夫ですよ。クッキーの簡単なキットがあるので・・・・」
「ありがとうございました。」
「以上で疑問点はありませんか。」
うん。ok かな。じゃあ次は・・・・
「増やしたいお菓子はありますか。」
「無いようでしたら、接客の仕方のこだわりや店員の衣装の工夫などはありますか。」
「「「「はい」」」」」
あれ・・・・・そんなに工夫したいのな。さっきまでは全然手あげてなかったけど・・・でも意気込みは認めないとね。
「じゃあ、そこの君お願いしていいかな。」
結構陽キャラ系の男の子だけど・・・・
「はーい。衣装についてなんですけど、女子は、猫耳とか語尾に『にゃん』をつけるのはどうでしょう。」
「えっと、なぜそれをやろうと思ったのでしょうか。」
「可愛いからです!特に夢ちゃんとかは」
「あっありがとうございます。それではこの意見、女の子たちはいいでしょうか。」
「夢ちゃんの、猫姿見てみたい。」
「確かに!」
「えっと・・・私の姿だけではなく・・・あなたたちも同じ格好をするんですよ。」
「そうだった。私はちょっとハズいかも・・・」
「うちも・・・・」
「夢ちゃんにだけやってもらう。」
「そうだね。提案してみようか。」
「あの・・・・夢ちゃんだけするのはどうでしょうか。」
「えっ」
予想外の返事だったからちょっと驚いちゃった。
「私は別にいいですがあなたたちはいいんですか。」
「「「はい!」」」
「では、予算の余裕がありましたらかんがいてきますね。」
「「「はい」」」
「ほかにありますか。」
「「はい」」
あれ、少しというか結構減った・・・?
ううんとじゃあ
「えっと君・・・お願いしていかな。」
「はーーい。さっき言っていた、語尾に『にゃん』をつけることはできないのか教えて欲しいと思って。」
「あぁこれもまた女の子達に聞いておかないといけませんね。どうでしょうか。」
「えっ、夢ちゃんの『にゃん』って言ってる姿見たいよね。」
「「「「「うんうん。」」」」
すごいな。そんなに私が『にゃん』って言っても可愛くないと思うけど・・・・・
「あの・・・さっきも言いましたがあなたたちもいうことになるかもしれませんよ。」
「あっ、、、言われてみれば・・・・・」
「私ちょっと恥ずかしいかも。」
「私も・・・」
あらら、恥ずかしい方が増えちゃった。
「でも、夢ちゃんが猫服姿でにゃんって言ってるの見たくない?」
「うんそうだね。やっぱり夢ちゃんの姿みたいから賛成。」
「うん。やっぱり見たいよ。」
「そうだね。」
「では・・・語尾に『にゃん』を付けるのは採用にしたいと思います。」
「「「「わわわあぁぁぁぁぁぁ」」」」」
えっどうかしたのかな。
「これで夢ちゃんも言ってくれるね。」
「やった。」
って嬉しいだけか。
「はーい皆さん静かに、ではほかに要望がないようでしたら、次は男の子の服についてなんですが意見はありますか。」
「はい。」
あっあれそんなにいない。
「えっとじゃあ九条くん。」
「はい。えっと女子はこだわりが多くありましたが、男子は逆にあまり目立たないタキシードなどはいかがでしょうか。」
「では、男の子の皆さんどうでしょうか。」
「えっ別に何でもいいよな。」
「あぁこだわりねぇーし。」
「では、タキシード等で男子の皆さんは来てください。」
えっと時間ももうないしこれで終わろっかな。
「もう終わってのいいでしょうか先生。」
「あぁ。」
「ではこれで終わりますありがとうございました。」
「「「「ありがとうございました」」」」
フゥ結構緊張するから心臓に悪いわ。
「ねぇ夢ちゃん、歌が上手なんだよね。」
あれ、連くんがなんで知ってるんだろ。まぁいうほどうまくないけど。
「多分そうだけど、何で連くんが知ってるの。」
「あぁ、保健室で聞いたよ。それで夢ちゃんの歌声きかせてほしいなって思って。」
なぜか身を乗り出して言ってくる連くん。
「いいけど・・・・一応言っておくけど下手だよ。」
「いいのいいの聞かせて。」
「「「おぉーいみんな夢が歌聞かせてくれるらしいぞ」」」」」
と、一人の男の子が言う。
「えっほんとほんと。」
「聞きたい」
わわわっみんなが一斉に集まってくる。なんか連くんは不愉快そうな顔してるけど。
「じっじゃあみんななんの歌がいい。」
「えっ夢ちゃんが歌いたいのでいいよ。」
「そっか・・・・・」
「よしっ決まったから歌うよ。」
♪~ ♫~~
「フゥどっどうだったかな。」
パチパチパチ
聞こえてきたのは声で鳴く拍手・・・?
「めぇっっっちゃ上手だった。」
「すげ・・・っ」
「すごかったよ。夢ちゃん。」
あっ連くんもすごいって言ってくれてるし良かった。そんなだと思うけど・・・・まぁよかった。
「あっありがとうみんな。」
「あっねぇ・・・文化祭で歌うまコンテストがあるんだけどさ夢ちゃん出たら。」
「えっでも・・・そこまで上手いわけでもないし・・・・」
「大丈夫、うまさは私たちが保証する!」
「そうだよ出てみなって。」
「大丈夫。」
「うん、そうだね。じゃあ応募してみよっかな。」
「「「「やったーーー」」」」
「なんでみんなが喜ぶの?」
「なんか嬉しくて、」
「そっか。」
何か嬉しいなみんなに応援されて。頑張ろ。
「でも、授業始まっちゃうからまたね。」
「「「「うん。またね。」」」」
〈その頃やまいは・・・〉
「なぁなぁ山井、夢ちゃんチョー歌上手いみたいだぜ。」
「はぁ・・・・」
夢がチョーう歌上手いのか、またライバル増えちゃうな。それに、俺今夢ちゃんに嫌われてるしな。
「なんだよ『はぁ』って、俺も夢ちゃん狙ってるんだけどー。」
「はあぁぁーー。」
「これには声でかいんだな。まぁいいや。」
「そっそうかよ。」
あぁこんなにも近くに敵が潜んでるとは思わなかったな。用心せねば。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ、今日は1時間かけてみんなに料理を教えるんだ。もちろん、料理の人だけにね。この間、料理の人と店員の人に分けたんだ。店員の人たちにはお使いと装飾をやってもらってるんだ。この前料理の材料と装飾のものは私が買ってきたから。よーし、みんなに教えるの頑張ろー
「えっと、みんな出席順で、1234で席ついてね。」
ガラガラっとみんなが、移動し始める。
「みんなつけたみたいだから、やり始めるよ。今日は始めだし、スポンジ買ってきたから生クリームで飾り付けするよ。ちょっと練習だから各班に1個しかないけど我慢してね。生クリームは、使うとき私が持ってるから呼んでね。スポンジは1個しかないけど包丁使って2つに切ってね。」
「「「はーい」」」
「じゃあはじめ。」
よーしみんなの出来具合を見てアドバイスとかしよっかな。。。。。ってえええぇーなんかみんなの手震えてるし、スポンジ立てて切ってる子もいるし危ないな。
「ちょっっとみんな手を止めてくれない!」
よかった。止めてくれた。
「みんな、ちょっとスポンジの切り方も間違っている人もいるから教えるね。」
『よかった』という表情をみんながした。
「えっとまず・・・・・」
一旦これでできるようになったかな。見に行くか。どれどれ・・・・・ちょっと間違ってるかな。
「ちょっといいかな。」
「うん。」
「えっとここは・・・・」
これで全員ができたかな。
「じゃあ次は生クリームなんだけど・・・・わかったかな。」
「「「はい」」」
今度こそいいかな。うん、ちょとなれたのかトラぶってなさそう
「「キャーーーー」」
えっ何!
「どうしたの。」
「あのっ生クリームをつけるつもりが顔から突っ込んじったの。」
えぇこんなことあるの。そこには男の子がやっと顔を出している姿があった。
「まず、水道で顔を洗ってきて、タオルで拭いてきてね。」
「はい」
「それと、あなたたちの班は今日はもうできなさそうだし、流れだけ知ってほしいから他の班を見ておいてね。」
「はい」
ズラズラと違う場所に移動する。さてと、もったいないけど捨てるしか・・・っあ2枚には出来てるみたいだし1枚にしか顔のあとはついてないみたいだしあと1枚あるし、私がお手本として作ってもいいかもこれでまた作ったらすごいことになりそうだしな。よーしやるか。
えーとここがこうで・・・
できた。みんなもできたかな。できてるみたいだけど・・・・ううん・・・・・言い方が悪いけど、ぐちゃぐちゃじゃない。
「えーとみんな作り終わったみたいだから、ちょっとこっち持ってきてくれない?。」
「「はーい」」
ずらずらと持ってくる。
「えっとそこらへんに置いたら戻っていいよ。みんな置き終わったみたいだし言っちゃおっかな。
「あの・・・言いづらいんだけどみんな料理苦手なの?」
そう言うと気まずそうに目線を合わせてる子や、か細い声で『はい・・・』と言っている子がいる。やっぱりと思いながら励まさなければと思い言葉をはっする。
「いいのいいの。今日はみんなのレベルを測りたかっただけだし、でもお手本が必要だよね。そう思ってお手本になるかわからないけど私も作ってみたの。」
そう言って見せてみると・・・・
「「「わあぁぁぁぁ」」」
とみんなが言った。
「どうかな・・・?」
「すごい。私が作ったのと大違い。」
「上手。」
「スゲェ。」
「えへへ、ありがとう。」
ってこんなことしてたらもうこんな時間!片付けしなくちゃ。
「えぇ、みんなこんな時間になっちゃたし片付けしよっか。」
「「「はーい」」」
私もやってっと。
ふう疲れたな。店員さんたちどれくらい行ってるかな。
~数分後~
「皆片付け終わったみたいだし、そろそろ帰ろっか。」
「「はーい」」
時間を早くも遅くも感じたな。でもこれは、料理私の家での練習が必要かもな。店員さんはどこまでできたかな。
ってええええぇなんかものがめっっっちゃ散乱してるんだけど!?
「みんな何があったの。」
「そっそれがぁ・・・・」
「ええええぇ。」
みんなの説明はこんなものだった・・・・まず私が買ってきたもので装飾しようと思ってたら、どんな装飾、何を作ったらいいのかわからないってことに気がついたんだって、そこでまぁ一旦買ってきてくれたものを見ようと思ったんだけど男の子達が暴れだして私の買ってきたモールをどんな事情かは知らないけど絡まり始めて助けようと思ったらその子もひかかってこんな状態なんだそうだ。料理の人たちもすごかったけど、こっちの人たちもすごいな。えっとまず・・・
「みんなそこで一旦ストップして。私が一人ずつほどいていくから。待ってて。」
よーし頑張るぞ~。でも、私だけだと部活にまにあわない気がするな。
「あの、今引っかかってない人も協力してくれないかな。」
「「はい」」
これで人の数が増えた。やるか。
~数十分後~
これで全員できた。
「えーと、まずはここの片付けを手分けしてやろっか。まだ使えそうなものは私の袋入れてね。」
「はい」
これで帰れる。はぁやっとか。疲れたな。ふぅ。じゃあ私も帰ろっかな。
「ねぇ、夢ちゃん一緒に帰ろ。」
「あぁ連くん、いいよ。行こっか。」
「うん。」
久しぶりだな。連くんと帰るの。まぁそっか。結構忙しかったし。
「夢ちゃん、ありがとね。」
「えっ何が?」
私なんか連くんに何かしたっけ。
「あれ、縄ほどいてくれたりしてくれて。」
「あぁあれね。いいよ。あんなこと。」
「でも、ありがとう。」
「うん。その言葉は素直に受け取るね。」
「うん。」
「あっこの交差点で分かれるんだよねバイバイ。」
「うん。バイバーイ。」
明日も頑張らなくちゃな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はやっと文化祭の前日だ~。料理の人たちの仕込みも終わってるし、教室の装飾もできてるし最初はどうなるのかと思ったけど、成長が見られて良かった。でも明日が本番なんだし頑張らないと。
「夢ちゃん、これつけてみて。」
「これは・・・・」
その子が持っていた服はメイドさんぽいけど猫の要素もある可愛らしい服だった。
「これ誰が着る服なの?」
「誰って夢ちゃんが着るんだよ。」
「えぇっこんな可愛い服を、私が!」
「そうだよ。だから来てみて。」
「う、うん。」
「あそこで着てこればいいから。」
「ありがとう。」
えっとあそこね。わぁ、それにしてもすごいな。すっっごく上手だな。やっぱりこんな服私が着ていいのかな。でも来て欲しいから作ってもらったんだし、ありがたく着なくっちゃね。でもやっぱり不安だな。いや大丈夫、みんないい子だもの。
「どっどうかな・・・・?」
「「「「わ、わぉ」」」」
「やっぱり変だったかな?」
「そっそうじゃなくて・・・すっっっごく可愛いから」
「えっ?」
どういうことだろ。
「夢ちゃん、自分では気づかないかもしれないけどモデル並みに可愛いよ。ねぇ、みんな。」
「うん。超カワイイ。」
「想定以上。」
「そうかな。」
「「「そうだよ」」」
「そっか。」
そんなに言い過ぎだと思うけど、本当だと嬉しいな。
「でも、夢ちゃん体型も良さそうだしもう少し際立てたほうがいいかもしれないからもう一回後で着てもらえるかな。」
「うん、もちろんいいよ。」
これよりも、体型がきわどくなるってどうしよう。私ちゃんと着れるかな。不安だな・・・・
~数分後~
「できたから着てくれないかな。」
「うん、いいよちょっと待っててね。」
ううん。大丈夫かな。あっ普通に履けた、良かった。安心できたわ。でも人前に出るのはちょっと恥ずかしいかも。いいや、せっかく作ってくれたんだし、大事にしなくちゃ。
「どうかな・・・・」
「あぁもうチョーう可愛い。」
「やっぱり思った通り。」
「よっよかった。」
「う、うんゆめちゃんすっごく可愛いね。」
よかった。連君も言ってくれてるしいいんだよね多分。あっもうこんな時間。
「ありがとうみんな。もうこんな時間だし帰ろっか。」
「うん。」
「そうだね。」
「ねぇ、最後に円陣組んで掛け声しない?」
「名案だね。」
「やろやろ。」
「うん。」
よーし、円陣だ。一体化してるみたいでいいな。
「じゃあ掛け声誰やる?」
「そこはやっぱ夢ちゃんでしょ。」
「そうだね。」
「よろしく。」
「えっいいの。」
「うん。」
「もちろん。」
よーし気合入れていくぞ。
「文化祭成功させるぞー。」
「「「おぉーー」」」
「よしっじゃあまた明日ね。」
「うんばいばーい。」
「さいなら。」
「うん。」
よーし明日に向けて今日はゆっくり寝なくちゃ。
「夢ちゃん、一緒に帰ろ。」
「いいよ連君。」
「いよいよ。明日だね、文化祭。」
「そうだね。最初はどうしようかと思ったけど、よかった。」
「そうだね。すごい夢ちゃん動いてたから体調に気をつけてね。」
「うん、大丈夫だよ。」
「あっもうお別れだね。バイバイ。」
「バイバ~イ。」
さてと、明日はちょっと遅らせて起きよっかな。頑張らなくちゃ。
~1日後~
今日は文化祭だー。それなのに風邪・・・・ということもなく無事文化祭を向かいることができました。
「夢ちゃーんちょっと手伝って~。」
でも、さっきからひっきりなしに呼ばれてるんだよね。
「どうしたの~?」
「それが・・」
「あぁここはこうで・・・・・・・」
こんなふうに私が全て受け持っている状況だ。結構きつかったけど、もうほぼほぼできたし楽しみだな。
「あっそういえば夢ちゃん、歌うまコンテスト応募したんだよね。」
「あっそうだった。私が応募したわけじゃないけど・・・・」
「どういうことなの?」
「ファンクラブの人が応募したのを聞いてね。」
「そうなんだ。お昼ご飯前から、休憩とってお昼ご飯あとだった気がするから覚えておいてね。」
「あっ私一番最後だからちょっとゆっくりできるかな。」
「えっ最後って一番緊張するじゃん。頑張ってね。」
私、あんまり緊張することないけど・・・
「ありがとう、頑張るね。」
「うん!」
よーし期待もされたし、頑張らなくちゃ。でも、まずはお店からだな。もう少しではじまるな。
「夢ちゃん、服着てきてね。夢ちゃんは前半でお店出ることになってるから。あと語尾のにゃんも忘れないでね」
「はーい。」
そうだった。語尾にニャンも付けるし私は前半でお店だった。連君と後半で分けたほうがいいと言われてたんだけど、連君の方が私といっしょがいいと言われて一緒にしたんだ。わぁ、連君がお店に出るとなるとすごい混雑しそうだな。私たちも頑張らなくちゃ。
「着てきたけど大丈夫かな。」
「うん。バッチリ!」
「ありがとう。もう少しで始まるね」
「うん、頑張ろうね」
「もちろん」
ふぅいざやるとなると出来るか心配だけど、きっと大丈夫だよね。この日のために練習してきたんだもん。
「みんな、頑張ろうね」
「「「うん」」」
よーしじゃあ開店だ~。でもすぐにはお客さんは来ないだろうと思い、きちんと外でお客さんをよぶひとたちもつくっておいたからそのうちまたきてくれるだろう。でもそのあいだも暇をしているのではなく、今できることを精一杯やらなくちゃ。レン君には、もちろん、お客さんを呼んでもらうほうに行ってもらったよ。もうそろそろかな。おっきたきた
「いらっしゃいませにゃん」
「「「わぁ・・・」」」
「可愛い!」
「女子だけど憧れちゃう」
「すごい可愛い」
そんな可愛い方がいるのかな・・・・・でもみんなが可愛すぎて誰かわからないな~。ってそんなこと考えてる場合じゃなくて席案内しないと!
「大人数の方はあちらの席へ少人数の方はあちらの席へお願いしますあっにゃん」
「「はーい」」
「語尾ににゃんが付いてるのもまたいいよね」
「わかる」
「何か、嫉妬心わかなくなっちゃう」
「あぁ、あの子見てたらイケメン君に誘われてきたけどあの子のほうが目的になっちゃう」
「これで、味もよかったら最高だよね」
「「ねぇ」」
「メニュー表開いてみよっか」
「そうだね」
「「わぁ」」
「美味しそうだし、バエてるね」
「ねぇ、メニューも迷っちゃう」
「おいしそー」
「私このケーキにする」
「じゃあ私がクッキー頼むから結構大きそうだしみんなで分けながら食べたらいんじゃない?」
「そうだね、店員さん呼ぼっか」
「すみませーん」
「はーい」
「あっもうこんなに人入ってたんだね」
「それに、あの可愛い店員さんもすごい忙しそうだね」
「ねっ、もう呼ばれてるし」
「すごい人気だね」
「私たちも呼んじゃう?」
「いいね」
「あの・・・ご注文はなんでしょうか」
「あの店員さんにお願いしてもいいですか」
「はい、少々お時間かかるかと思いますがいいですか」
「はい」
「ではお待ちを・・・・」
「また、あの子が見えるね」
「何か嬉しい」
「ねぇ、なんでだろ」
「まぁ楽しみに待ってよ」
「そだね」
「お待たせしましたにゃん」
なんかずっと呼び出されてるけどなんでだろ?
「ご注文はいかがでしょうかにゃん」
「えっとこの・・・・・」
「はい、分かりましたにゃん」
あぁよかった。なんにも言われずに済んだ。なんか呼ばれてるあいだにもすごいいろいろ聞いてくる人がいたのは想定外だったから驚いてたんだ。
「夢ちゃーん、こっちもー」
「はーい、いま行くね」
次はどんな人だろな。
「おっ来てくれたみたいじゃねぇーか」
「お待たせしましたにゃん。ご注文はなんでしょうかにゃん」
なんか悪そうな若い方々だけど大丈夫かな。ほかのお客さんに迷惑がかからないといいけど・・・・
「ご注文はそこにいる猫ちゃんかな」
「『猫』と言う注文はありませんにゃん」「そうじゃなくて、そこの君だよ」
と、私に触れてくる。ちょっと迷惑だしほかのお客さんたちも気にしてるし・・・・・
「申し訳ありません。少しほかのお客様のご迷惑ですのでメニュー表のメニューだけでお願いいたします」
「はぁー、連れねーな。俺たちも『お客様』なんだけど?」
「はい、承知の上でございます」
「だったらさぁいいよね」
と、若い方々の一人が言ってくる。もう、めんどくさいけどここで騒ぎを起こすわけにもいかないからな。
「先程も言いましたが、メニュー表のメニューだけで・・・・」
「俺たちが欲しいのは、君なの」
あぁ、もう手でもキツく握っておけば出て行ってくれるでしょ。
「ですから、もうお帰りになられてはいかがでしょうか?」
「はぁ💢・・・・・ごっごめんなさい、さっさようならー」
よかった。出て行ってくれた。
キーコンカーコン『歌うまコンテストに応募する方は会場前に来てください』
あっこれ私も出るやつだ!着替えていかなくちゃ
「私ちょっと店開けてもいいかな?」
「あっ、うっうん。いいよいいよ」
「ありがと~」