イケメン総長とキケンな関係 ~出会いは突然の入れ替わり⁉ 愛はそこから始まった~
「まぁ、いい。
神賀の事情なんて知ったことじゃねぇ。
さっさと行くぞ」
「あぁ」
始まってしまう、とうとう。
龍輝くんと北邑さん。
二人の勝負が。
「茉蕗、
帰ってくる、必ず。
勝って」
こんなときでも。
見つめてくれる、龍輝くんは。
やさしい表情で。
私は。
どんな表情をすればいいの?
何て声をかけたらいいの?
本当は。
してほしくない、勝負なんて。