イケメン総長とキケンな関係 ~出会いは突然の入れ替わり⁉ 愛はそこから始まった~
海翔さんに見送られ。
外に出た、龍輝くんと一緒に。
しばらく薄暗い部屋にいた。
なので。
ものすごく眩しく感じる、太陽の光が。
「茉蕗、これ」
眩しくて目を細めているとき。
龍輝くんからヘルメットを渡された。
「安心していい、
茉蕗を乗せるんだから
しっかり安全運転する」
えっ⁉
龍輝くんっ。
普段はどのような運転を⁉
「遠慮しなくていい、
乗って」
「あの……」
「どうした?」
「……バイクに乗るの初めてで……」
正直なところ、かなり怖い。
「確かに
乗ったことがないと恐怖を感じるかもな」
龍輝くんの言葉に。
頷く、小さく。
「心配しなくていい。
茉蕗が快適に(バイクに)乗ることができるようにする」
思う、龍輝くんの言葉を聞いて。
信じている、いつも。
龍輝くんのことを。