再会した敏腕救命医に娘ごと愛し守られています

彼との付き合いはとても順調だった。
私は仕事を始めたばかりで慣れず、精神的に追い詰められた時にも彼は支えてくれた。
もちろん彼も５年生、６年生となるに従って忙しくなり実習にレポート、国家試験に向けての勉強と時間が削られ少しずつ痩せていく姿に心配をした。
少しの時間でも私との時間を作ろうとしてくれ、こまめにメッセージまで送ってくれる彼の優しさに、私なりに少しの時間でも彼が休めるようおかずを冷凍庫に入れてあげた。
私の交代勤務と彼の実習ですれ違う時間も多いが、私たちなりに穏やかでうまくいっていると思っていた。
斗真から24歳の誕生日に贈られた可愛いデザインリングは、卒業して仕事が落ち着いたら結婚をしようと言う言葉とともに私の指にはめられた。
私は涙が溢れ、嗚咽が出るほどに泣いてしまった。
そんな私の姿を見て、彼は優しく抱きしめてくれた。