再会した敏腕救命医に娘ごと愛し守られています
出会い
4月。
私は桜の咲くキャンパスへ看護師になるため足を踏み入れた。
小さな頃からずっとなりたかった看護師への道に一歩近づいた思いが込み上げてきて、少し誇らしいような気持ちでいっぱいだ。
ワクワクとした高揚した気持ちの反面、不安な気持ちも感じていた。
今日はベーシックなスーツを着て、肩まである髪の毛をハーフアップし、やり慣れないメイクをするとピンクベージュのリップを付けた。
私、武藤 優里は160センチの平均的な身長に二重のパッチリとした目元、割とはっきりとした目鼻立ちにエクボが印象的と言われる顔立ち。目元がパッチリしているせいかメイクをすると派手な顔立ちになってしまうので極力しないようにしていた。
正門でパンフレットを受け取ると入学式の式典へと足をすすめた。
「あなた何学部?」
突然話しかけられ、振り向くと小柄な可愛らしい女の子がいた。紺色のリクルートスーツだが、ブラウスはリボンタイで彼女の雰囲気に合っていると思った。
「えっと、看護学部です」
「やっぱり。私と一緒ですね。松本 未来です。よろしくお願いします」
にっこり笑うと自己紹介をされ、私も慌てて、「武藤優里です。よろしくお願いします」と伝えた。
「私、地方から出てきたから誰も知り合いがいないんです。良かったら仲良くしてもらえませんか?」
「え? あ、はい。私は東京出身ですけど、この大学に知り合いはいないので仲良くしてもらえると嬉しいです」
彼女の唐突な行動に少し引き気味になるが、こんなに積極的な彼女に少し好感をもった。全く知らない人の中で、話しかけるのはきっと勇気がいったことだろう。今までの環境とは違うんだ、と思い知らされたが私と同じ気持ちなんだと少し気持ちが軽くなった。
「はぁ。良かった。優里ちゃんみたいな美人さんに声かけちゃったから、変な人だと思われちゃったんじゃない心配になっちゃった」
「え?」
「後ろ姿が凛としてていいな、と思ったから声をかけたんだけど、振り返られたらめちゃくちゃ美人さんでビックリしたの」
茶目っ気のある可愛らしい顔でそんなことを言われ、少しだけ顔が熱くなった。
一緒に会場へ行く道すがら、話を始めると未来と意外にも気が合い話が弾み緊張がほぐれていった。
私は桜の咲くキャンパスへ看護師になるため足を踏み入れた。
小さな頃からずっとなりたかった看護師への道に一歩近づいた思いが込み上げてきて、少し誇らしいような気持ちでいっぱいだ。
ワクワクとした高揚した気持ちの反面、不安な気持ちも感じていた。
今日はベーシックなスーツを着て、肩まである髪の毛をハーフアップし、やり慣れないメイクをするとピンクベージュのリップを付けた。
私、武藤 優里は160センチの平均的な身長に二重のパッチリとした目元、割とはっきりとした目鼻立ちにエクボが印象的と言われる顔立ち。目元がパッチリしているせいかメイクをすると派手な顔立ちになってしまうので極力しないようにしていた。
正門でパンフレットを受け取ると入学式の式典へと足をすすめた。
「あなた何学部?」
突然話しかけられ、振り向くと小柄な可愛らしい女の子がいた。紺色のリクルートスーツだが、ブラウスはリボンタイで彼女の雰囲気に合っていると思った。
「えっと、看護学部です」
「やっぱり。私と一緒ですね。松本 未来です。よろしくお願いします」
にっこり笑うと自己紹介をされ、私も慌てて、「武藤優里です。よろしくお願いします」と伝えた。
「私、地方から出てきたから誰も知り合いがいないんです。良かったら仲良くしてもらえませんか?」
「え? あ、はい。私は東京出身ですけど、この大学に知り合いはいないので仲良くしてもらえると嬉しいです」
彼女の唐突な行動に少し引き気味になるが、こんなに積極的な彼女に少し好感をもった。全く知らない人の中で、話しかけるのはきっと勇気がいったことだろう。今までの環境とは違うんだ、と思い知らされたが私と同じ気持ちなんだと少し気持ちが軽くなった。
「はぁ。良かった。優里ちゃんみたいな美人さんに声かけちゃったから、変な人だと思われちゃったんじゃない心配になっちゃった」
「え?」
「後ろ姿が凛としてていいな、と思ったから声をかけたんだけど、振り返られたらめちゃくちゃ美人さんでビックリしたの」
茶目っ気のある可愛らしい顔でそんなことを言われ、少しだけ顔が熱くなった。
一緒に会場へ行く道すがら、話を始めると未来と意外にも気が合い話が弾み緊張がほぐれていった。