あの日からはじまっていた。

運命の人とは!?


目の前には、大きな扉
ここを開けたら、運命の人が────!

────ガチャ

「し、失礼します。柊希(ひいらぎのの)って言います。今日からよろしくお願いします!」

そこにいたのは、私の運命の───

人がいないーーー!?

は、恥ずかしすぎる……!

───ピンポンパンポーン
「もうすぐ入学式が始まります。生徒のみなさんは体育館に移動してください」

え!もう!?相手の人どんなのかな!?はやく逢いたいよー!!





「入学おめでとう諸君!運命の相手(パートナー)との出逢いは果たしたかな?」

果たしてませんよ、まだ〜!はやく出逢いたいんですよ!!

「私達がこの学園の創立者であり学園長 七海夫婦だ!」

「まじかー!本物だーー!」
「やべーー!」

みんなが騒ぐのも無理ないよね。
だってあの超有名な七海夫婦なんだもん!

「知っての通り私達は、PC スマホ アプリ等世界一のシャア数を誇る大IT企業"セブンオーシャン"の社長でもある」
「そんな私達がこの学園を創立した目的は1つ!」

「この中の1組に世界一の結婚をしてもらうためだ!!」

大きな体育館内にも響きわたる七海夫婦いや、学園長の声
どうしよう……!楽しみすぎる……!!

「そして、もうじき引退する私達の後を継いで社長になってもらう!」

「すげー!!!」
「億万長者、なってみてーー!!」

もちろん私も私のために死にものぐるいで働いてくれたパパやママや、たくさんのことを我慢してくれた弟に恩返しをしたいってのはあるけど……やっぱり、1番は……

「これは、今世界中で注目されている我が社が開発したマッチングシステム"デステニー"の実験も兼ねている」
「生徒は君達1期生のみ男女240名!デステニーによって組まれた120組の中から3年間かけ1組!金の夫婦の卵(ゴールデンカップル)を選ばせてもらう!!」
「選ぶのは我が社の社員達。決められたペアの変更や棄権ももちろん可能だが私達はより多く真実のカップルがデステニーによって生まれるのを願っているよ。学生の頃運命の恋をし結婚した私達のようにね」

そう。私がこの学園に入った一番の理由は……運命の相手を見つけるため!!

そのためには一刻もはやく相手の人に逢いたいのに……!!!
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