夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
ガシャンガシャンと食器を流しの中に返却する音で、会話は遮られた。
「ごちそうさまぁ」
食堂の裏方で働く料理人たちに声をかけた二人は、事務棟へと戻る。
「お菓子を買ってきて欲しいって、団長から言われて……」
「それって、表通りのお菓子屋さんでしょう?」
「え、アンナ。なんでわかるの?」
「アンナ様はなんでもお見通しなのよ」
外に出ると、真上で輝く太陽が眩しかった。シャーリーは目を細める。
「今日も天気がいいわね。地下に潜ってばかりだからわからないけど」
「そうね」
「シャーリー。いいこと教えてあげるわ」
「なに?」
「団長はね、一年前にもあなたにあのお店でお菓子を買ってきて欲しいって頼んだのよ。そのときは、私が付き合ってあげたけどね」
アンナは楽しそうに笑っていた。
(もう少し、団長と近づきたい……)
そんなことを考えながら、シャーリーは執務室へと足を向けた。
「ごちそうさまぁ」
食堂の裏方で働く料理人たちに声をかけた二人は、事務棟へと戻る。
「お菓子を買ってきて欲しいって、団長から言われて……」
「それって、表通りのお菓子屋さんでしょう?」
「え、アンナ。なんでわかるの?」
「アンナ様はなんでもお見通しなのよ」
外に出ると、真上で輝く太陽が眩しかった。シャーリーは目を細める。
「今日も天気がいいわね。地下に潜ってばかりだからわからないけど」
「そうね」
「シャーリー。いいこと教えてあげるわ」
「なに?」
「団長はね、一年前にもあなたにあのお店でお菓子を買ってきて欲しいって頼んだのよ。そのときは、私が付き合ってあげたけどね」
アンナは楽しそうに笑っていた。
(もう少し、団長と近づきたい……)
そんなことを考えながら、シャーリーは執務室へと足を向けた。