オフクロサマ
☆☆☆
智香が家に帰ってくるとすぐに二階から駆け下りてくる足音が響いた。
「おかえりー!!」
元気よくそう言って智香の足にしがみついてきたのは今年小学2年生になった弟の陽太だ。
陽太は赤い頬を更に赤くして智香にジャレつく。
そんな陽太を見ていると智香も自然と笑顔になった。
「ごめんね陽太お留守番させちゃって」
しゃがみこんで陽太の頭を撫でると、細くてサラサラな髪の毛が指先に絡みつく。
「大丈夫だよ! 僕、夏休みの宿題してたんだ!」
「そっか、偉いねぇ!」
智香に褒めてほしくて今日の勉強の成果を披露し始める陽太。
智香はそれを聞き、相槌を打ちながら台所へと向かった。
智香の家は共働きで、日中は子供ふたりきりになる。
特に弟の陽太はまだ小学2年生で、そう頻繁に留守番をさせるわけにはいかなかった。
今回の岡山旅行についてもそういう理由で断っていたのだ。
裕貴だけでも一緒に行ってくればいいと行ったのだけれど、智香がいなければつまらないと言って断ってしまったのだ。
智香が家に帰ってくるとすぐに二階から駆け下りてくる足音が響いた。
「おかえりー!!」
元気よくそう言って智香の足にしがみついてきたのは今年小学2年生になった弟の陽太だ。
陽太は赤い頬を更に赤くして智香にジャレつく。
そんな陽太を見ていると智香も自然と笑顔になった。
「ごめんね陽太お留守番させちゃって」
しゃがみこんで陽太の頭を撫でると、細くてサラサラな髪の毛が指先に絡みつく。
「大丈夫だよ! 僕、夏休みの宿題してたんだ!」
「そっか、偉いねぇ!」
智香に褒めてほしくて今日の勉強の成果を披露し始める陽太。
智香はそれを聞き、相槌を打ちながら台所へと向かった。
智香の家は共働きで、日中は子供ふたりきりになる。
特に弟の陽太はまだ小学2年生で、そう頻繁に留守番をさせるわけにはいかなかった。
今回の岡山旅行についてもそういう理由で断っていたのだ。
裕貴だけでも一緒に行ってくればいいと行ったのだけれど、智香がいなければつまらないと言って断ってしまったのだ。