オフクロサマ
タイトルは『ミチ村の歩み』それは資料館で破られたページのある本と同じタイトルだ。


「でも、何度も訪問して大丈夫かな」


それでなくても自分たちはこの村に歓迎されていない様子だ。


懸念する智香の手を裕貴は握り締めた。


どれだけ邪魔者扱いされたって、今は行動を続けるしかない。


「大丈夫。俺がついてるから」


そう言い、ふたりは再び桜家へと向かったのだった。
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