オフクロサマ
☆☆☆
外へ出ると熱い日差しがふたりを照りつける。
日傘でもあれば少しは違ったのにと思いながらも村の中を歩き始めた。
今朝の事件は少しずつ収拾しつつあるのか村の中は静けさを取り戻し始めていた。
「そこの公園に入ってみようか」
裕貴に促されて小さな公園へと足を踏み入れる。
そこは公園というよりもただの広場で、遊具類は見当たらなかった。
隅の方にベンチがぽつぽつと置かれていて、広場には点々と金属が打ち込まれている。
「ゲートボールだな」
「そうなんんだ?」
「あぁ。ここでは引退した人たちが集まってるんだと思う」
近所でもこのような金属が打ち込まれている広場があることを思い出して裕貴は言った。
しかし、他に目新しいようなものは見られなくてすぐに広場を出た。
「昨日のお祭りの会場に行ってみない?」
「そうだな」
どうせ捜索するなら闇雲にではなく、少しでも昭和13年の事件にゆかりがありそうな場所のほうがよかった。
その広場は河原の隣にあり、幾分か涼しい風が吹いてきてふたりの心を和ませた。
「さすがにここは広いな」
外へ出ると熱い日差しがふたりを照りつける。
日傘でもあれば少しは違ったのにと思いながらも村の中を歩き始めた。
今朝の事件は少しずつ収拾しつつあるのか村の中は静けさを取り戻し始めていた。
「そこの公園に入ってみようか」
裕貴に促されて小さな公園へと足を踏み入れる。
そこは公園というよりもただの広場で、遊具類は見当たらなかった。
隅の方にベンチがぽつぽつと置かれていて、広場には点々と金属が打ち込まれている。
「ゲートボールだな」
「そうなんんだ?」
「あぁ。ここでは引退した人たちが集まってるんだと思う」
近所でもこのような金属が打ち込まれている広場があることを思い出して裕貴は言った。
しかし、他に目新しいようなものは見られなくてすぐに広場を出た。
「昨日のお祭りの会場に行ってみない?」
「そうだな」
どうせ捜索するなら闇雲にではなく、少しでも昭和13年の事件にゆかりがありそうな場所のほうがよかった。
その広場は河原の隣にあり、幾分か涼しい風が吹いてきてふたりの心を和ませた。
「さすがにここは広いな」