オフクロサマ
裕貴と視線がぶつかり一瞬にして体がカッと熱くなった。
裕貴に水着姿を見られるのはこれが初めての経験で、胸がドキドキしてくる。
大丈夫、変じゃないはずだから。
自分自身に言い聞かせてどうにか笑顔を浮かべた。
「お姉ちゃん、浮き輪ほしい!」
陽太に手を引っ張られて視線を向けると、そこには浮き輪やビート板は無料の貸し出しがあった。
さすがに、子ども用の配慮は少しはされているらしい。
「じゃあ借りに行こうか」
陽太の手を引き、浮き輪貸し出しスペースへと向かう。
そこにはよく日焼けしたアルバイトらしき男性がいて、ちらりと陽太へ視線を向けると無言で青色の大きな浮き輪を差し出してくれた。
「帰るときに浮き輪と番号札をここに戻しておいて」
ぶっきらぼうな言い方だけれど、手にした貸し出し札を陽太に手渡すときは優しかった。
陽太は大きな浮き輪を両手で抱きしめるようにして持ち足早に大人用プールへ向かう。
「陽太ちょっとまって」
智香は陽太から貸し出し札を受け取ってそれを腕につけた。
落としてしまわないよう、バンド式になっているのだ。
裕貴に水着姿を見られるのはこれが初めての経験で、胸がドキドキしてくる。
大丈夫、変じゃないはずだから。
自分自身に言い聞かせてどうにか笑顔を浮かべた。
「お姉ちゃん、浮き輪ほしい!」
陽太に手を引っ張られて視線を向けると、そこには浮き輪やビート板は無料の貸し出しがあった。
さすがに、子ども用の配慮は少しはされているらしい。
「じゃあ借りに行こうか」
陽太の手を引き、浮き輪貸し出しスペースへと向かう。
そこにはよく日焼けしたアルバイトらしき男性がいて、ちらりと陽太へ視線を向けると無言で青色の大きな浮き輪を差し出してくれた。
「帰るときに浮き輪と番号札をここに戻しておいて」
ぶっきらぼうな言い方だけれど、手にした貸し出し札を陽太に手渡すときは優しかった。
陽太は大きな浮き輪を両手で抱きしめるようにして持ち足早に大人用プールへ向かう。
「陽太ちょっとまって」
智香は陽太から貸し出し札を受け取ってそれを腕につけた。
落としてしまわないよう、バンド式になっているのだ。