オフクロサマ
なにもかもがフクロダキにとってマイナスな方へと進んでいく。
ここまで運にも見放された人間を見たことがなかった。
そして最終的に村人たちが必死に隠したがっている最悪の事件が起きる……。
ふと気がついて顔を上げるとすでにあの霊園を過ぎたところを歩いていた。
霊園をすぎると本格的な山道へ入るらしく、道は険しくなっている。
「智香、大丈夫か?」
振り向いて確認すると、智香はしっかりとした足取りでついてきていた。
安喜くんが食べ物を持ってきてくれたおかげで、体に力が戻ってきたようだ。
安心して足を進めていると風に乗ってなにかの匂いがしてきた。
食べ物のような匂いに混ざって異臭がする。
まるで、生ゴミみたいな匂いだ。
思わず手で鼻を塞いだ。
「なにこの匂い」
智香も顔をしかめて匂いの元を探そうよ周囲を見回している。
「行ってみよう」
嫌な予感を胸に抱えながらも、ふたりは匂いがする方へと歩き出したのだった。
ここまで運にも見放された人間を見たことがなかった。
そして最終的に村人たちが必死に隠したがっている最悪の事件が起きる……。
ふと気がついて顔を上げるとすでにあの霊園を過ぎたところを歩いていた。
霊園をすぎると本格的な山道へ入るらしく、道は険しくなっている。
「智香、大丈夫か?」
振り向いて確認すると、智香はしっかりとした足取りでついてきていた。
安喜くんが食べ物を持ってきてくれたおかげで、体に力が戻ってきたようだ。
安心して足を進めていると風に乗ってなにかの匂いがしてきた。
食べ物のような匂いに混ざって異臭がする。
まるで、生ゴミみたいな匂いだ。
思わず手で鼻を塞いだ。
「なにこの匂い」
智香も顔をしかめて匂いの元を探そうよ周囲を見回している。
「行ってみよう」
嫌な予感を胸に抱えながらも、ふたりは匂いがする方へと歩き出したのだった。