オフクロサマ
智香はゴクリと唾を飲み込んで震えだしそうになる両足を踏ん張った。
「とにかく病院を教えて」
どうにか智香からふたりが搬送された病院を聞き出すと、大急ぎでプールへと戻った。
ジュース用のお金を持ってこなかったことに陽太は不服そうな顔をしたが、どうやらただ事ではないと理解してからは静かだった。
すぐに更衣室へ戻り、水着から私服へと着替える。
髪の毛は簡単にタオルドライして終わりにするしかなかった。
表で落ち合った裕貴と陽太のふたりも髪の毛は濡れたままだった。
それから近くのバス停からバスに乗り、総合病院へと向かう。
「ふたりで同時に事故にあったのか?」
「わからないの。唯もすごく混乱してて、詳しくは聞けなかった」
だからどういう状況で事故がおきたのか、ふたちが今どんな様子なのかも全くわからない。
不安はどんどん募っていくばかりだ。
15分ほどバスに揺られると大きな病院が見えてきて、その入口付近でバスは止まった。
平日の院内は来院者が多く、待合室の椅子はほとんどが埋まっていた。
早足で受付へと向かい、真弓と宏の病室について質問をする。
「とにかく病院を教えて」
どうにか智香からふたりが搬送された病院を聞き出すと、大急ぎでプールへと戻った。
ジュース用のお金を持ってこなかったことに陽太は不服そうな顔をしたが、どうやらただ事ではないと理解してからは静かだった。
すぐに更衣室へ戻り、水着から私服へと着替える。
髪の毛は簡単にタオルドライして終わりにするしかなかった。
表で落ち合った裕貴と陽太のふたりも髪の毛は濡れたままだった。
それから近くのバス停からバスに乗り、総合病院へと向かう。
「ふたりで同時に事故にあったのか?」
「わからないの。唯もすごく混乱してて、詳しくは聞けなかった」
だからどういう状況で事故がおきたのか、ふたちが今どんな様子なのかも全くわからない。
不安はどんどん募っていくばかりだ。
15分ほどバスに揺られると大きな病院が見えてきて、その入口付近でバスは止まった。
平日の院内は来院者が多く、待合室の椅子はほとんどが埋まっていた。
早足で受付へと向かい、真弓と宏の病室について質問をする。