オフクロサマ
祟り
深夜になっても智香と裕貴と唯の3人は院内に残っていた。
依然真弓の様態はよくないようで、ずっと医師と看護師の出入りが続いている。
陽太だけは途中で智香の両親が迎えに来てくれて家に戻っていた。
そのときには自分もここに残ると随分とぐずっていたけれど、すっかり眠ってしまったとさっき母親からメッセージが届いていた。
混乱状態だった真一はあれから病院へは戻ってきていないし、誰がメッセージを送っても返事は来なかった。
きっと今だけだから心配しないでと、唯が少し疲れた顔で微笑んだ。
そして深夜2時が回ったときだった。
突然部屋の様子が慌ただしくなり始めた。
医師の声が飛び、看護師が必要なものを持ってかけてくる。
病室内に入ることができていた真弓の両親も一度病室から追い出された。
なにがあったのかとかけつけた3人だが、そのまま廊下に泣き崩れる両親の姿を見てなにも言えなくなった。
「真弓! 真弓!」
真弓の母親が部屋へ向けて叫ぶ。
「真弓、しっかりしろ!」
父親の声も涙で濡れている。
智香は嫌な予感が胸の中に渦巻いて吐き気がした。
依然真弓の様態はよくないようで、ずっと医師と看護師の出入りが続いている。
陽太だけは途中で智香の両親が迎えに来てくれて家に戻っていた。
そのときには自分もここに残ると随分とぐずっていたけれど、すっかり眠ってしまったとさっき母親からメッセージが届いていた。
混乱状態だった真一はあれから病院へは戻ってきていないし、誰がメッセージを送っても返事は来なかった。
きっと今だけだから心配しないでと、唯が少し疲れた顔で微笑んだ。
そして深夜2時が回ったときだった。
突然部屋の様子が慌ただしくなり始めた。
医師の声が飛び、看護師が必要なものを持ってかけてくる。
病室内に入ることができていた真弓の両親も一度病室から追い出された。
なにがあったのかとかけつけた3人だが、そのまま廊下に泣き崩れる両親の姿を見てなにも言えなくなった。
「真弓! 真弓!」
真弓の母親が部屋へ向けて叫ぶ。
「真弓、しっかりしろ!」
父親の声も涙で濡れている。
智香は嫌な予感が胸の中に渦巻いて吐き気がした。