オフクロサマ
どうにかそれを押し込めて、自分の両足でしっかりと地面を踏みしめる。


そうしていないと今にも倒れてしまいそうだ。


開け放たれたドアの向こうでは医師たちが懸命に延命処置を行っている。


しかし機械に映し出される真弓の心拍数は目に見えて激減していき、危機的状況を伝えるアラームは鳴りっぱなしだ。


「真弓……」


唯が絶望的な声でつぶやいた次の瞬間、真弓の命が消えたことを機械音が知らせた……。
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