オフクロサマ
☆☆☆
真一は確かに村の名前を言った。
みち、なんとかという地名のはずだ。
宿へ戻ってきて朝食を食べながらもふたりはそのことで頭の中がいっぱいだった。
真一はなんと言おうとしていたんだろう。
まるで地名を言わせないようにするために突然電波が悪くなったようにも感じられて、智香は背筋が寒くなった。
「本当にこのまま祭りについて調べてていいのかな?」
不安がついそのまま口に出てしまった。
できればもう関わりたくないという気持ちが強くなってきている。
昨日のゴーサマを見た時からかすかな恐怖心が生まれていて、それでもゴーサマはごく普通の祭りだという。
これ以上に恐ろしい祭りがあるなんて、そこに行こうとしているなんて、自分のしようとしていることが信じられない。
「ここまで来たんだ。真一の言っていた村を探して行ってみようとおもう。ただ、智香は無理についてこなくていい」
「えっ!?」
驚いて箸を落としかけてしまった。
真一は確かに村の名前を言った。
みち、なんとかという地名のはずだ。
宿へ戻ってきて朝食を食べながらもふたりはそのことで頭の中がいっぱいだった。
真一はなんと言おうとしていたんだろう。
まるで地名を言わせないようにするために突然電波が悪くなったようにも感じられて、智香は背筋が寒くなった。
「本当にこのまま祭りについて調べてていいのかな?」
不安がついそのまま口に出てしまった。
できればもう関わりたくないという気持ちが強くなってきている。
昨日のゴーサマを見た時からかすかな恐怖心が生まれていて、それでもゴーサマはごく普通の祭りだという。
これ以上に恐ろしい祭りがあるなんて、そこに行こうとしているなんて、自分のしようとしていることが信じられない。
「ここまで来たんだ。真一の言っていた村を探して行ってみようとおもう。ただ、智香は無理についてこなくていい」
「えっ!?」
驚いて箸を落としかけてしまった。