オフクロサマ
裕貴が恐る恐る質問すると男性は「この村の住人だよ。世間では勝手に廃村扱いされているけど、こうしてちゃんと家も人もいる」と近くの民家を指差してみせた。
この家の住人だったみたいだ。
「そうなんですね」
ミチ村は廃村ではなかった。
とうことは、友人たちがここへ来てここの祭りに参加した可能性が出てきたということだ。
ここまで来たことが無駄足にならずに済んだだけでもありがたい。
「君たちは? 学生?」
「観光でここに来ました。今、高校2年生です」
裕貴がハキハキと答える。
ここでもごもごしていたら不審者扱いされてしまう。
「そうなのか。なにもない村に観光なんて珍しいね」
「えっと、色々なお祭りに興味があって」
智香が横から説明すると男性は「あぁ、そうなのか」と、納得したように大きく頷いた。
やっぱり、この村には特殊なお祭りがあるみたいだ。
ただの花火大会程度では納得してくれないだろうから。
「でも祭りは夜だよ。君たち泊まる場所はあるの?」
聞かれてふたり同時に黙り込んでしまった。
この家の住人だったみたいだ。
「そうなんですね」
ミチ村は廃村ではなかった。
とうことは、友人たちがここへ来てここの祭りに参加した可能性が出てきたということだ。
ここまで来たことが無駄足にならずに済んだだけでもありがたい。
「君たちは? 学生?」
「観光でここに来ました。今、高校2年生です」
裕貴がハキハキと答える。
ここでもごもごしていたら不審者扱いされてしまう。
「そうなのか。なにもない村に観光なんて珍しいね」
「えっと、色々なお祭りに興味があって」
智香が横から説明すると男性は「あぁ、そうなのか」と、納得したように大きく頷いた。
やっぱり、この村には特殊なお祭りがあるみたいだ。
ただの花火大会程度では納得してくれないだろうから。
「でも祭りは夜だよ。君たち泊まる場所はあるの?」
聞かれてふたり同時に黙り込んでしまった。