オフクロサマ
100パーセントの嘘をついているわけではないから、罪悪感も少なかった。
「そうなのか。ミチ村の祭りはあまり外には知られていないから、それも珍しいな」
大田さんは顎をさすって考え込むような素振りをする。
「友人は歴史好きなんです。今は全国の祭りやその由来について調べてるんです」
裕貴が粗補して言う。
唯と真一のふたりは確かに歴史好きで、祭りについて調べていたことも事実だ。
それによってここに行き着いた可能性は十分にある。
「そうだったのか。廃村になっているから行かないとは思わなかったんだね?」
「その情報が正しいかどうかわからなかったので」
現にネットの情報は間違っていた。
村はまだ存在していて、こうして暮らしている人がいた。
どうしてあんな情報が出ているのかわからないが、ミチ村の人たちもそれを知っていてなにも対処してこなかったということになる。
「なるほど」
大田さんはどうにか納得してくれたようで、智香は胸をなでおろした。
どうしてここへ来たのか。
「そうなのか。ミチ村の祭りはあまり外には知られていないから、それも珍しいな」
大田さんは顎をさすって考え込むような素振りをする。
「友人は歴史好きなんです。今は全国の祭りやその由来について調べてるんです」
裕貴が粗補して言う。
唯と真一のふたりは確かに歴史好きで、祭りについて調べていたことも事実だ。
それによってここに行き着いた可能性は十分にある。
「そうだったのか。廃村になっているから行かないとは思わなかったんだね?」
「その情報が正しいかどうかわからなかったので」
現にネットの情報は間違っていた。
村はまだ存在していて、こうして暮らしている人がいた。
どうしてあんな情報が出ているのかわからないが、ミチ村の人たちもそれを知っていてなにも対処してこなかったということになる。
「なるほど」
大田さんはどうにか納得してくれたようで、智香は胸をなでおろした。
どうしてここへ来たのか。