オフクロサマ
☆☆☆
「ミチ村が廃村だなんてデマ、一体誰が流したんだろうな」
すっかり綺麗になった公会堂の床に寝そべって裕貴がつぶやく。
その手にはスマホが握りられていた。
またこのミチ村について調べているみたいだ。
「本当だよね」
智香も憤慨したように同意する。
もし自分の故郷や暮らしている場所が無くなったとデマを流されたら、とても不愉快な気分になるはずだ。
「だけど、大田さんはそんなこと気にしてないみたいだったよね?」
思い出してみると大田さんはネットの情報を知っていて、それでも起こっていなかった。
もう諦めているのか、それともおおらかな性格をしているせいなのかはわからない。
「案外、自分たちで流してるデマだったりしてな」
「え?」
智香は驚いて裕貴を見た。
「ここに来るまでにミチ村のことを聞くとみんな同じように嫌そうな顔をしただろ。この村にはやっぱりなにかがある。それを隠すためにミチ村は廃村になったなんてデマを流したのかもしれない」
もちろん憶測に過ぎないけれど、それなら大田さんが全く怒らない理由も納得できる。
「ミチ村が廃村だなんてデマ、一体誰が流したんだろうな」
すっかり綺麗になった公会堂の床に寝そべって裕貴がつぶやく。
その手にはスマホが握りられていた。
またこのミチ村について調べているみたいだ。
「本当だよね」
智香も憤慨したように同意する。
もし自分の故郷や暮らしている場所が無くなったとデマを流されたら、とても不愉快な気分になるはずだ。
「だけど、大田さんはそんなこと気にしてないみたいだったよね?」
思い出してみると大田さんはネットの情報を知っていて、それでも起こっていなかった。
もう諦めているのか、それともおおらかな性格をしているせいなのかはわからない。
「案外、自分たちで流してるデマだったりしてな」
「え?」
智香は驚いて裕貴を見た。
「ここに来るまでにミチ村のことを聞くとみんな同じように嫌そうな顔をしただろ。この村にはやっぱりなにかがある。それを隠すためにミチ村は廃村になったなんてデマを流したのかもしれない」
もちろん憶測に過ぎないけれど、それなら大田さんが全く怒らない理由も納得できる。