アイドルに恋した日
「ただいま〜、、、。」

申し訳無さそうな表情で彩菜に謝る。


「お〜そ〜い!体調は大丈夫なの?」

「はい。大丈夫です。」

謝ると同時に3時間目の始業のチャイムが鳴る。


「昼休み話聞くから!」

彩菜はそういい、自分の席に戻っていった。




4時間目が終わり昼休みになった。

窓際の席に座りお弁当を広げる。



「んで、昨日の男の人はどんな人なの?」


ニコニコしながら顔を近づける彩菜の圧を感じ後ずさる。

そんな圧に耐えながら昨日の出来事を事細かに説明する。


「へ〜それで一目惚れしちゃったって訳か。」

さっきまでのニコニコの表情からニヤニヤに変わっていた。


「そんな顔せんで〜!はずかしいじゃん!!!」

「愛美が男の人の話するの嬉しくて、つい笑」


恥ずかしくなって外を見る。


学生がボール持って校庭に行く姿や、

中庭でお昼ごはんを食べている学生がいる。


「あれっ、、、?」

視線の先には昨日の男性がカバンを持って立っていた。



「ごめん!彩菜ちょっと行ってくる!」

急いでカバンから財布を取り出し、ポケットにしまう。


「え!?待って!どうしたの?」

急いで教室を出る私に驚きながら聞く。


「昨日の人!いたの!」

廊下を走りながら大声で返事をする。

また会えた嬉しさからか、笑顔になってるのがわかる。
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