アイドルに恋した日
朝から学校の準備をする。


昨日豹に怒ったがいつまでも怒っているわけにはいかない。

リビングには眠たそうな豹の姿。


「豹、昨日はごめんね。少し強く言い過ぎたかも。」

「ん?いいよ。俺もごめん」



朝から爽やかな笑顔で謝る姿。

流石王子様キャラ。眩しい、、、。


「え?なに?喧嘩してたの?」

「喧嘩しても仲直りでOK!」


何も知らないグループの長男の星、次男の彰がリビングにやってくる。

朝から筋トレしてたのか二人共汗だくだった。


「朝からすごい汗だね、、、」

「龍も筋トレしたほうがいいぞ〜?」

彰兄は筋トレ馬鹿だろ、、。なんて言えず愛想笑いをしながら寮を出た。



学校にはマネージャーが送り迎えしてくれる。

車に乗り込むとマネージャーが今日の予定の確認をする。

「今日は二人共午後から取材があるから昼休み迎えに来るからね。」


今日は珍しく昼からの取材だけらしく、久しぶりの学校だった。


後部座席の窓を開け、車を走らせる。

少し生暖かい空気とセミの鳴き声。


気づけば学校に着いていた。



俺たちは車から出てマネージャーの車は事務所に戻る。

戻っていったのを確認し豹が話しかけてくる。

「俺ちょっと昨日夜ふかししすぎて眠いから保健室行くわ。」


こいつの夜ふかしは日常茶飯事。

毎日のように趣味の絵を描いてるからだ。


「はーい」


呆れた声で返事をし、教室に向かう。
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