アイドルに恋した日
保健室に入ると豹の姿があった。


「なんでいるの?」


「いや、体育館向かってる時に担架で運ぶの手伝ってさ、、、?」



少し、豹に嫉妬してしまったが大事なのは愛美ちゃんの体調だ。



「んじゃ、俺は先に教室に戻るね。」


豹がさっきまで座っていた椅子に座る。



ほんのりピンクの唇はツヤがあり、真っ白な肌に程よい血色感が感じられる頬。

思わず見惚れてしまっていたら、愛美ちゃんが起きたようだった。



起きてすぐ、またタクシー代を返そうと起き上がるがよろけてしまい、


俺は支えながら一つ案を出ことを考えた。



「そうだ。連絡先教えてくれない?それでチャラ!ダメ?」


女の子に連絡先を聞くことに慣れてないせいか、鼓動が早くなるのを感じた。


断られたらどうしよう、、、。少しの沈黙が怖い。


「ダメかな?、、、?」

「ダメじゃないです!!!私ので良ければ!」


嬉しくて心のなかでガッツポーズをする。

愛美ちゃんの連絡先、、、フフ


嬉しさからか、口角が自然と上がってしまう。



誰かが来た音が聞こえ、すぐに保健室を去った。

ふと我に返り考える。


なんで、俺。女の子と連絡先交換して喜んでるんだ?



分からないまま、夏休みに突入した。
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