アイドルに恋した日
さっき電話をしてから30分が過ぎ、折り返しの連絡を先にすることにした。


「あ、西野です。さっき、電話出れなくてすみません。」

「いやいや、折り返し連絡してくれてありがとう。明日って暇かな?」

「、、え、、、はい。暇です。」


急な誘い驚くが、特に用事もないので受け入れることにした。



「明日雑誌の撮影があるんだけどモデルさんが急に出れなくなったみたいで、

代わりに出れたりしない?顔は光で見えないような角度でお願いしてるから!」


私がモデル、、、?いやいやいや、絶対無理。どうしよう。

考える事に真剣になりすぎてか、沈黙が続いてしまった。



「ダメ?愛美ちゃんぴったりだと思うんだけど、、、。」

「本当に私でいいのでしょうか、、、もっと適任の方がいるかと、、、。」


自信があまりなくネガティブになってしまう。


「えー、俺が選んだモデルさんに文句つけるの?」

「いや!違います!」

「んじゃ、決定ね!詳細はまたメッセ入れとくね!」

そう言うと電話は切れてしまった。


少し強引だったが、明日の予定ができた。


「モデルか〜、、、ん?龍さんに明日会えるの!?」

急にモデルをやる心配より、龍さんに会える嬉しさと緊張が勝った。


「撮影ってどんなのかな、、、?」
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