アイドルに恋した日
撮影当日 

さしぶりに会える嬉しさと、緊張からか朝からワクワクしていた。

現場についてすぐに衣装に着替えヘアメイクが始まる。


「昨日から本当に元気になったよね。」

「いや、特には?」


ポーカーフェイスで誤魔化そうとするが、

ついニヤけてしまう。


メイクが終わりスタッフさんが撮影の準備を進めている中、

そろそろ現場に来るかと期待しウロウロしていた。


「、、、、」


遠くから愛美ちゃんのような声が聞こえ小走りで向かうと、

クリーム色のロングのワンピースに艶のある髪が見える。


後ろ姿なのに愛美ちゃんだと感じた。


キョロキョロし、目が合う。


嬉しさからかさっき以上に笑顔が溢れてしまう。

いつもどおり、いや、いつも以上に可愛い気がした。


軽く挨拶と紹介を終わらせ、マネージャーに託す。

本当は全部紹介して案内したかったが、

個人撮影の準備が出来たらしくスタジオに向かった。
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