アイドルに恋した日
撮影を進めていると奥のスタジオから拍手が聞こえてきた。

愛美ちゃんが現場入りしたんだろうか?


数分後、愛美ちゃんが俺のいるスタジオに来た。


ドキッ、、、

想像通り、、、いや、想像以上の姿に思わず笑みがでてしまう。


個人撮影は難なくこなし、

ついに愛美ちゃんとの撮影が始まろうとしていた。


手招きした後、横にちょこんとくる姿にギュンっとしてしまう。

少し緊張しているのか、目がウルウルしている。


「大丈夫、俺に任せて。」

カッコつけて言ったが、時々嬉しくて笑顔になってしまう。


愛美ちゃんの顔は写り込まないように、

光や角度で調整してくれているが、

俺と目を合わせてくれるか心配だった。


案の定緊張からか、手は震え目線は下を向いたままだった。

頬に手を当てた時、一瞬合わせてくれた上目遣いの目。


ドキッ、、、。


また、胸が締め付けられるように感じた。
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