アイドルに恋した日
ep.3

愛美side

撮影が終わり家路につく。


もうすぐ18時なのに8月だからかまだ明るく、

小学生が公園でまだ遊んでいた。


元気に遊ぶ小学生が羨ましくなり、

少し公園で休んでいくことにした。


はぁー、、、いいな。


龍さんに誤解が解けないまま帰ってしまったことに後悔している。

豹さんも来て話そうとしてくれていたのに、、、。



ぼーっとベンチに座り小学生を眺めていた。


「あら、この前助けてくれた女の子かしら?」

一瞬分からなかったが、前に助けたおばあさんだ。


「あ、そうです。隣座りますか?」

そう言うと、おばあさんは隣にゆっくりと腰掛けた。


「お元気でしたか?」


「ああ、ぼちぼちだね。ハハハ。

ここに来ると子どもたちの元気に遊ぶ姿見て元気もらってるのさ。」


私も羨ましくてここに座って眺めている。

おばあさんも一緒なんだ。


あれ?でもおばあさんの家はここから遠いはず。

「今日はなんでここにいらっしゃるんですか?ご自宅とは随分離れていますよね?」


「ああ、あの日は夜だったから自分の家が分からなくなってしまっただけなのに、

娘夫婦が同居を持ちかけてきて、今は一緒に住んでるのさ」


娘さんが心配だったのか、一緒に住んでると聞いて安心した。
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