アイドルに恋した日
仕事が終わり寮に帰る。


愛美ちゃんにお礼の連絡しないとだよな、、、。

メッセージにする?電話かける?

さっき、愛美ちゃんにちゃんとお礼言えてないし、、、

悩んでるはずなのに自然と手は電話ボタンを押していた。


「あ、愛美ちゃん?」

「はい、あ、、さっきはお疲れさまです。」


特に喋る内容を考えていなかった。

まずは、お礼と謝罪だよな。


「いや、こちらこそだよ。本当にありがとう。

あと、さっきは愛美ちゃんの前で豹と喧嘩しちゃってごめんね。」

「いや、大丈夫です!仲直りしましたか?」


愛美ちゃんも気になっていたのか申し訳ない気持ちになった。


「うん、もう大丈夫。心配かけてごめんね。」

「いえ、仲直りできたなら良かったです!」


やばい、次に何を話せばいいのか考えてなかった。

数秒沈黙が走る。


「えっと、、、愛美ちゃんは夏休み楽しんでる?」


自分の会話能力の低さに呆れるが、

思いの外話が弾んだ。


この日から頻繁にお互いの近況報告したり、

悩み相談などして距離を近づけた気がした。
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