アイドルに恋した日
寮に帰ってからも龍と愛美ちゃんの事を羨ましく考えていた。


「あんな透き通った目、、、。」


撮影中の愛美の表情を思い出し、絵を書き始めた。

ノートには今にも泣き出しそうな儚い女の子の絵。


「あ、この色もう少ないじゃん。予備は、、、」

予備の色を探すが無い。

色混ぜて使うことも考えたが、絶妙な色合いの違いが嫌でやめた。


夏休み中に完成させたかったな、、、。

そうだ、これ確か学校の教材と同じだよな?

こっそり借りて返せばいいか。


次の日、美術準備室にこっそり入りお借りすることにした。


「ごめんなさい先生、ちょっとだけお借りしまーす」


小声で謝罪をし、美術室の外で待ってる龍のもとに急いで戻った


「ここって旧校舎だからまじで人こなくてなんか不気味だね笑」

「まあ確かにでも使われてる教室も少ないし、ある意味いいサボり場所見つけたかもね笑」


くだらない話をしながら教室に戻った。


そして絵は順調に完成に近づいていった。
< 70 / 81 >

この作品をシェア

pagetop