アイドルに恋した日
「はーい、おはようございます。

皆さん静かにしてくださいね。今日からこのクラスに転校生が来ます。」


1月に転入生?普通4月とかじゃないんの?

もう少しで学年変わるのに不運だねー。

他人事のように感じていた。


「女子ですかー?男子ー?」

「うるさいなー静かに待ちなさい。今呼ぶから」

私は正直興味なかったが教室の扉が開いた瞬間空気が変わった。


ガラガラ


転入生が入ってきた瞬間、教室の空気が変わった。

男子も女子も転入生の虜になっていた。

転入生だからとかじゃない。

あまりにも(((かわいすぎる)))からだ。


「今日からこのクラスの仲間になります{西野愛美}ちゃんです。はい拍手!」


パチパチパチ


つやつやした黒の長い髪、

まつ毛はお人形さんのように長く、

目は丸くくりくりしている。


「はいそれじゃ名前と出身、好きな食べ物とー。

なんだろう。あー好きな言葉とか?まあ一言お願いします。」


「、、、えと、、、西野愛美です。ずっとオーストラリアに住んでいました。

両親は日本人なので日本語と英語が出来ます。

好きな食べ物は、お寿司で好きな言葉は、、、「挫折を過程に」です。よろしくおねがいします。」


少し緊張した様子の愛美ちゃんにすでに沼になっていた。

かわいいな。こんな子がアイドルになるんだろうな。

そう思いぼーっと愛美ちゃんを見ていた。先生が私の前で手をふる。


「葉山〜聞こえてるのか?出席番号近いしお前、校内案内頼んだぞ」

「え!?」

嬉しさからか、席から飛び上がって愛美ちゃんの方を見ると、微笑んでいた。
< 72 / 81 >

この作品をシェア

pagetop