アイドルに恋した日
高校生になってから初めての夏休み。


デビューが決まった候補生は事務所が管理しやすいように寮生活になる。

夏休みの期間を使って寮への引っ越しが行われたり、

デビュー前のスケジュールが詰め込まれていた。


地下の練習室に向かうと声が聞こえてきた。

豹先輩の声、、、?



「ねー、何で今日そんな冷たいの?」


また、見てはいけない場面に遭遇してしまった気がする。

あわてて隠れ盗み聞きする。


「気になる子ができたから、ゴメンだけどお前とはもう遊べない。」


え、豹さんに気になる子?

話の内容が気になったが、、、


ピロリン♪


私はバレないように急ぎつつ、静かに階段を駆け上がった。


メッセージは愛美からだった。


「もしもし?今時間大丈夫?」

「うん、大丈夫だけどどうかしたの?」


深刻そうな愛美の口調に少し嫌な予感がした。

「実はね、、、。」


愛美から全て聞いた。やっぱり愛美は豹さんから狙われている気がする。


愛美と豹さんが昨日雑誌の撮影をした。

そして今日の豹さんのあの言葉”気になる子”


夏休み終わったら私は愛美に今まで隠していた事をすべて話すことにした。
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